10th NEW ORDER CHOPPER SHOW (2015/07/26)

掲載日:2015年07月31日 トピックス    

文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/ニューオーダー実行委員会

主催者のひとり、SHIUN CRAFT WORKSの出展ブース。新旧織り交ぜたスタイルの違うマシンを4台ディスプレイした。

10年の節目を機にまだまだ加熱する
CHOPPERメインのカスタムショー

全国のチョッパーファンを魅了して止まない、神戸発の『ニューオーダーチョッパーショー』が、最高気温35度を超える猛暑の中、7月26日に開催された。

今年で10回目を数える同イベントは、会場を神戸から大阪のインテックス大阪に移して、延べ4000人もの来場者を記録。200近い出展ブースも万遍なく埋まり、例年通りの盛況振りであった。

「このショーはこれからもずっとずっと続けていきたい。チョッパースタイルって永遠のものでしょ。だからニューオーダーもある意味マンネリで、永遠でいたいですね(笑)」

主催のコアマシン清水さんの言うように、このショーには廃れることないチョッパーの普遍的な魅力が凝縮されている。では早速、その様子を見ていこう。

フォトTOPICS

今回のショーに合わせてバリッとメイクしたパンヘッド。普遍的なフォルムに、カチッとした作り込みが同店の真骨頂だ。

英車専科の神戸CORE MACHINEによるトライアンフ6Tサンダーバード。特徴的なタンクはH-Dのアエルマッキ製だ。

オーナー自ら持ち込んだ数々のヴィンテージパーツを見事にバランスさせて製作。ハードテイルはコアマシンによるものだ。

全4台を出展したCORE MACHINE。こちらは1966年式のトライアンフTR6。奇をてらわず王道のスタイルにまとめられる。

ビルダー清水さんの友人が作ったタンクをオーナーが見て、是非これを使いたいとのことでカスタムはスタートされたそうだ。

ドラッグバーのセットアップでスピードフォルムに仕上げられた、同じくCORE MACHINEによるトライアンフT120。

『走り』を予感させるミッドバックステップに、ボンネビルのメカニカルなドラムとコニカルハブが雰囲気を盛り上げる。

全面から危うい雰囲気を醸す、CORE MACHINEによる1967年式トライアンフT120。フロント21インチの玄人的チョイス。

ライザーは当時の社外品で、ブレス付きハンドルを無理やり装着したと言う。ペイントは4台全てSLUG CYCLEが担当。

滋賀県HAMANS CHOP SHOPによるトライアンフチョッパー。チョッパーにどっぷりと傾倒するショップならではの一台だ。

全方位『ド』チョッパーでありながら、ペイントは同店特有の鮮やか、かつ、気品すら漂わせる美しい色合いとなっている。

Aozora Works との合同出展のTRIUMPH RIOTブースには主宰KAZ氏の愛車を展示。第5回RIOTは11月1日に開催決定。

コンパクトにまとめたストリートスタイルに定評ある三重のグラベルクルー。YAMAHA XSを得意のカタチにフィニッシュ。

タンクの絶妙な形状を中心にしてすべてのパーツが見事な均衡を保つ。ダークトーンにゴールドのピンラインがひと際映える。

下に敷かれた国旗が示すようにロシアの名車、URALがベースである。ここまで自由度の高いカスタマイズは圧巻である。

尼崎のガレージビルダー集団、AMA GARAGEによる一台。どの角度から見ても惹き付けられるディテールワークから成る。

同じくAMA GARAGEメンバーによるHONDA。煌びやかなカスタムバイクと対極をなす退廃的なフォルムが逆に新鮮だ。

素人のお遊び系カスタムと思ったら大間違い。本物のスキモノが携わった超絶マニアックな一台だというのが見て取れる。

ガレージビルダーが熱い! 屋号GREEN HOT!! CHOPPERS、自称ハードコア・アブノーマルプライベーター作のXS650。

カスタムを心底楽しんでいるのが伺える作り。更に外観ばかりでなく『走り』をスポイルしない高速ラン対応のバイクだとか。

大阪のGREEDらしいバランスの取れたYAMAHA TX。シルバーフレームに、ブルーのマーブルスキャロップが粋だ。

実にスタイリッシュなTXだが、ディテールワークも抜かりない。ハンドル、シート、マフラーなど見どころは尽きない。

同じくGREED製作のグラマラスなSR400。ダークネイビーとホワイトのツートンカラーでアダルトな雰囲気を演出する。

見事なプロポーションにメイクされたトラッカースタイル。タンクが『肝』となり、全体像を高次なレベルへと昇華する。

九州の二大巨頭、RED HOTとKINGSのジョイントブース。ブレることなく圧巻のヴィンテージチョッパーを披露した。

雑誌2誌のアワードをゲットした東大阪のJET CUSTOM CYCLESが持ち込んだKAWASAKI TR。渋味が効いた一台。

『渋味』のなかに『ポップ』な要素を取り入れたTR。大幅なモディファイを加えずとも確かな存在感を放っている。

この手のカスタムを触らせたら抜きん出たクオリティを誇る京都のBLEEKERS。スキモノを魅了するフレーバーが効く。

ブラックアウトされたフロントフォークとハンドルが全体の印象を引き締め、小さく丸みを帯びたタンクがポイントになる。

あらゆるカスタムスタイルに柔軟に対応する滋賀のTHE TWIN-HEARTS。過去製作の趣向を凝らしたエストレヤを展示。

エストレヤベースでは珍しい、満遍なく手が入ったチョッパー。外装の作りは勿論だが、やはりペイントワークが見せ場だろう。

人気モデルのSRをメタルの質感を全面に押し出した造形にフィニッシュ。製作は京都のHOT SPICE CUSTOMSが担当。

パーツ別にスチールとアルミの素材感を使い分けて、スピード感溢れるストリートボバー・スタイルに仕上げられた。

右、滋賀県の2%er山口さんと、STUDIO FREEによる共同出展。3人が中心となり県内のチョッパーシーンを盛り上げる。

2%erはテイストの違う3台のSRをそれぞれにディスプレイ。ブース中央ではオリジナルパーツもズラリとラインナップした。

ストリート・カフェスタイルを推し進める名古屋のAN-BU。無二のスタイルで、今や海外からも多くのファンに支持される。

漆黒の闇を切り裂くスピードスター。得意のフルカウルに身を包んだ一台は、敢えてマットなカラーリングで存在感を誇示。

ブレることなく一貫してストリートとカフェを融合したマシンをドロップし続けるAN-BU。不動の人気を誇るスタイルだ。

精力的に活動する、お馴染みSHAFT SILVER WORKSの本間さん。渾身のBONEシリーズを引っさげてエントリー。

SHAFTと強力なフレンドシップを結ぶ同じく鎌倉のアトリエチェリー。そのクオリティの高さは国内屈指である。

会場内で圧巻の存在感を放っていたのは、やはり平和MCによるカスタム。今回はCB500Tで『平和節』を炸裂させた。

同店では珍しいホワイトカラーだが、それが逆に新鮮で、何より見事なマッチングを見せる。シルバーのピンラインも秀逸。

各ディテールの精緻な作り込みは言うまでもないだろう。今回はルーカスの縦置きライトがアクセントになっている。

横浜発のストリートアパレルを展開するEVILACT。同じバイク乗り目線で、代表のMINATOさん自ら接客を行う。

KAWASAKIベースのヴィンテージチョッパー。そのスタイルからは、当時実際に走っていたかのリアルな空気感が漂っている。

ショーバイクにはない乗り手の体温を感じさせるかのアイアンスポーツ。デュアルヘッドが見事なマッチングを見せる。

隙の無い美しいフィニッシュを見せるパンヘッド。『チョッパーショー』に相応しい、誰もが見惚れる佇まいだ。

粋なライディングスタイルが想像出来る、THE OLDSPEED FACTORY製作のマシン。ステップ等の細部も抜かりない。

名古屋のチープトリックファクトリーが持ち込んだSR400。西欧の騎士を彷彿させるフロントカウルがアクセントになる。

マフラーの取り回しやハンドルマウントなど、要所にトリッキーな加工が施された兵庫のRAY FACTORYによるSR。

北海道からエントリーのNIHIRU CUSTOM PSYCLE。有機的造形に包まれたコンセプトEVOは年々進化を遂げている。

この手の軽快なストリートチョッパーを触らせたら頭ひとつ抜けた存在の車坂下MC。もちろん細部の作り込みも健在だ。

見た目はおろか、乗った時の格好良さに拘り抜く埼玉のSTOOP MC。スタイリッシュにまとめられたコンパクトスター。

丁寧に作り込んだチョッパーカスタムで知られる愛知のFEWは、今回毛色の違うスクランブラー・スポーツを展示。

ノートンのフェザーベッドフレームにハーレーのアイアンモーターを搭載した『Harton』は、愛知の改華堂によるマシン。

もはや説明不要のペインター、シェイキン清水さん。全国からやって来たファンの前で、類稀なブラッシュワークを披露。

ネイキッドスタイルも作り手次第ではチョッパーになると言う好例。SLUG CYCLEにより得も言えぬフォルムにリメイク。

CORE MACHINEの兄が営むSLUG CYCLE。やり過ぎないサジ加減は、やはりカスタムに対する造詣の深さがあってこそ。

タンクとフェンダー一体のエクステリアにはアイキャッチのフレイムスが描かれる。ヌバックシートがジェントルな装いだ。

会場一角のBARBARIAN CIRCUSには全国から有名アーティストが集結。POTS DESIGNも休みなくアートワークを実演。

参加アーティストによるオークション作品。これらは皆、ひとつずつオークション形式で値が付けられ落札されていった。

抜きん出た感性を武器に、見事なバランスから成るカスタムを手掛ける愛媛のグリーンMC。秀逸なアイアンスポーツだ。

ベース車が何であれ、自在に料理した上で独自のスパイスを効かせる滋賀県のZON。今回はBUELLで来場者を楽しませた。

インディアンオレンジ製作のディガーチョッパー。高度な技術を要するカスタムメニューだが、ご覧のクオリティにメイク。

仙台ワイルドロード仕込みの凝縮された『美』が宿る一台。大阪REVOLTによるパンヘッドは当然のアワード受賞だろう。

ブラックで引き締めた外装に、オレンジがひと際映えるマシン。計算されたタンクとフェンダーのバランス感覚が見ものだ。

ロシアからの友人も交えた、熱田さん率いるKRAFTYクルーの面々。とにかく全力でバイクライフを満喫する姿に脱帽。

オリジナリティ溢れるチョッパーは滋賀県のBERRY BADSによるもの。楽しんで作られたのが伝わってくるかの造形だ。

リジッドのXSはビルダーの思い入れが深いSUZUKIのタンクが肝となる。そこにYAMAHAのロゴを付ける辺りが難い演出。

乗って楽しい確実な作りがあって始めてペイントワークも際立つ。タンク上には趣向を凝らしたグラフィックが描かれた。

BARBARIAN CIRCUSで各アーティストのオークションスタート。右の司会者と参加者による軽妙な掛け合いがまた最高!





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