Sunday Chop Chicken Race Third(2015/04/19)

掲載日:2015年04月21日 トピックス    

文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/Sunday Chop Chicken Race 実行委員会

レーシングスーツで固めた猛者揃いのEUROクラス。その中にあってのチョッパーという変化球がChop Chickenの醍醐味。

チョッパーがコーナーをガンガン攻める
冗談のようなレースイベント

「アットホームで、“走る”楽しさに立ち戻る原点の場所」というブレないコンセプトの元、街乗りバイク大歓迎のサーキット走行会『Sunday Chop Chicken Race』が開催された。

そして、その盛り上がりは年々増すものの、イベント自体のゆったりとした空気感は今年も変わらず。アメリカの郊外で毎週末に開かれる草レース的な、家族でも楽しめるのどかな時間がなんとも心地良い。

パドックも兼ねた会場内には多くのベンダーブースが並び、探し求めていたパーツを破格値で手にする来場者の姿も散見。一方サーキット内では、毎年回を重ねるごとに出走者も慣れてきた様子で、皆アグレッシブなライディングを披露していた。

肩肘をまったく張らずに参加可能のSunday Chop Chicken Race。今どき珍しいほどバイク好きの視点に立った、純粋なバイク好きの有志が集って運営している貴重なイベントである。

フォトTOPICS(写真点数/41枚)

EUROクラスは多数のトラがエントリー。元々スピーディーな車種だけに、チョッパーといえども全く目が離せない展開。

ライダーの本気度とスキルはコーナーの攻め具合で一目瞭然。やっぱり街乗りでもレースでもバイクを楽しむ人が最強!

パッと見ショーバイク。が、これでサーキットを攻めるんだから一気に惹かれるわけです。そのスタンスがカッコ良すぎ!

この日を待ち侘びた参加者は新潟からエントリー。『チョッパーをサーキットに持ち込む』。よくよく考えればやはり凄い発想だ。

本部前に置かれた手書きのタイムテーブルと、デザイン秀逸なオリジナルTシャツ。親近感の湧く手作り感が逆に新鮮。

右上から時計回りに。右T-SPORT MC久保さんとPOWERS MC川崎さん/雰囲気が似た二人は右VIBESクルーとCYCLE JAM奥富さん/ストリートアパレルMAGICAL MOSH MISFITSの宮内さんファミリー/そして最後はMOONEYESのお三方。

会場内にはレースイベント特有のピリピリしたムードは皆無。この、のどかな空気感がChop Chickenの特徴かも。

やるからには徹底的に遊ぶのが大人のマナー。なので、バイクに計測器を付けて本気でタイムトライアルするわけだ。

出走者は全員街乗りメイン。要はストリートバイクの最速を決めるイベントがこのChop Chicken。熱くならないはずがない。

JAPAN I クラスではヤマハSRがデッドヒート。同じ車種でスタイルの違うカスタムが争っている時点でもうたまらない!

あらゆる国産カスタムが入り乱れたJAPAN II クラス。まんま街乗りの格好での“本気”のせめぎ合いがナイス過ぎます。

今年も出走のHOT BIKE Japan編集長の池田さんと、カスタムショップFEWの百瀬さんは愛知県より仲間と参戦。

レース前の本部は車検受付でご覧の列。街乗りメインの愛車をサーキットで走らせられる機会は稀。気になる人は来年ゼヒ。

レースイベントには欠かせないKRAFTYの熱田さん。ジャンルを問わず長年参戦し続けるその走りっぷりは『男前』のひと言。

サーキットに足を運べば、バイク乗りなら誰でも走りたくなるような世界が広がっている。出走準備も特別難しいことはない。

自走の参加者は車体下にオイルキャッチを付けて、灯火類を入念にテーピング。そこかしこに見慣れた光景が広がる。

強力な結束のスタッフ陣。外注の業者を入れることなく、バイクショップ同士の横のつながりや仲間内で固められている。

冗談のような本気のライディング。誰一人“ウケ”なんて狙っていません。『誰がチョッパーで最速なのか』、ただそれだけ。

今年で3回目だけど何度見ても衝撃的。チョッパーが本気でサーキットのコーナーを攻める姿ほどCOOLなものは無い。

車坂下MC野呂さんによる参加者へのブリーフィング。これだけの愛すべきスキモノたちが文字通り全国から集結した。

右上から時計回りに。当日は多忙を極めたケータリングホットドッグ屋のRED HOT WIENER’S浅田さん/左POSHの瀧井さんの熱弁にスタッフはなにやら釘付けの様子/気心知れた仲の右BOOTLEGの菊原さんと福祿壽の奥村さん/YELLOW MCの三田さんは出走バイクの準備サポートを追えてひと段落。

なんてことない場面だけど、よく見れば陸王だったりするから面白い。パドック内はこうしたレア車両の姿もチラホラ。

国内はおろかアメリカやアジアと、忙しなく飛び回るOCEAN BEETLEの番頭岸さん。どのイベントもほぼ皆勤賞です。

VESPAで参戦の横浜EVILACTクルー。代表のMINATOさんを始め皆、とにかく楽しそうだったのが印象的。

H-Dシングル『モデルC』をベースにしたカスタムで今年もバイクとファッション、トータルコーディネートでエントリー。

不思議とChicken Raceの響きがシックリと来るスクータークラス。見かけによらない果敢な走りとのギャップに惹かれる。

外装が鉄のスクータークラス。しかしスクーターと侮るなかれ。そのスピード感はかなりのもので大いに観衆を沸かせていた。

さっきまで泣いていた子供もひとたびハンドルを握ればアグレッシブ・ドッグス。こんな光景がもっと広がればサイコーだね。

いよいよ出走。何気に平静を装っているけどボルテージはきっと最高潮。さあ、大人の皆さん、今日は思う存分いっとけ!

ハンドメイドレザーの重鎮、TUSH LEATHERSの川上さんも出展。いつも通りにゆったりマイペースな感じが相変らず最高。

本気のツナギを着るライダーも街乗りの延長の人も千差万別。ココで肝心なのは「どれだけ楽しめるか」。ただそれだけ。

スタッフはバイク屋つながりで固められているから例えトラブルでも圧倒的に話が早い。写真はSTOOP MCのモーリーさん。

JOINTSチョッパーランの優先ゲスト枠で参戦の6代目こと原田さん。今回は賞を逃して悔しそうだったけどまた次回!

街乗りバイクでヒラヒラとコーナーを意のままにトレースする姿は、見ている方が惚れぼれしてしまうほどにカッコよろしい。

「誰が一番速いか」。やっぱりバイク乗りの性としてプライオリティはココ。速いヤツはいつの時代もカッコイイのです。

チェッカーフラッグを降る横では子供たちとスタッフの女性が本当に楽しそうに手を振っていた。ハッとするほど素敵な瞬間。

会場ではスワップミートも点在。店主とお客の軽妙なやり取りが見もの。こうした場だと店主も“まけてナンボ”の心意気だ。

HOPPING SHOWERサインペイントのTETSUさんによるデモンストレーション。テイストの違うヘルメットを展示。

レースイベントの表彰式はあまり人が残らないのが普通だけどChop Chickenは違います。これこそが一体感の成せる業。

賞品を甘く見てはいけない。主催者サイドの人脈で錚々たるメーカー、ブランドが協賛に名を連ねている。メロンはご愛嬌。

コースサイドはイベント中ぎっしりとオーディエンスで囲まれた。レーサーではなく街乗りバイクが主役だからこそ面白い。





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