Retro Custom Motor Bike Exhibition (2014/10/02)

掲載日:2014年10月09日 トピックス    

文・写真/Ryo Tsuchiyama
取材協力/スピードトラクターアニマルボートm&m’s motorcycleUltraSuperNewCHiNPAN

手前はアニマルボートが手がけたCL72改。古き良き時代のスクランブラーを、現代風に解釈した彼らのセンスが溢れる1台。

原宿のギャラリーでカスタムバイクを展示
『レトロ・モト』開催中

バイクとアートの融合――このところ世界各地のカスタムカルチャーを見渡してみると、カスタムバイクとアートをテーマにしたイベントが各地で開催されている。2013年からフランスで開催されている“Wheels & Waves”はバイクとアート、そしてサーフシーンをクロスオーバーさせたイベントとして年々参加者を増やしているし、今年アメリカで開催された“Oil & Ink Expo”も、カスタムバイクとバイクをモチーフにしたグラフィックアートがコラボしたイベントで、シーンに敏感なストリートライダーたちの間では話題となっていた。

いま東京・原宿のギャラリーで行われている“Retro Moto”は、そうしたシーンの一端を日本で感じられるイベントかもしれない。明治通り沿いに位置するギャラリーUltraSuperNewで行われている“Retro Moto”は、クラシックバイクをベースにしたカスタムバイクをアートとして展示する新しい試みなのだ。

会場では、主宰のSPEEDTRACTOR、アニマルボート、m&m’s motorcyclesの3ビルダーによるカスタムバイクが9台展示された。いずれも、異なるアプローチでクラシックスタイルのカスタムシーンを牽引するビルダーたちだ。今回は10月2日に行われたレセプションでの模様をシューティング。

この”Retro Moto”は10月19日まで原宿のUltraSuperNewで開催中だ。最先端のアートギャラリーでカスタムバイクを鑑賞する、そんな新しい試みを体感してみてはどうだろう。

フォトTOPICS(写真点数/23枚)

会場となるのは原宿のギャラリー、UltraSuperNew。日本の最先端カルチャーが集まるこの地で、新たな試みがスタートした。

会場に一歩足を踏み入れると、ハイセンスな空間が広がる。ギャラリーにカスタムバイクが展示される風景は新鮮でもある。

この日はレセプションとあって、各ビルダーの関係者のほか、ギャラリー関係者も集まり、19時の開場と同時に熱気に包まれた。

写真左端の人物が、SPEEDTRACTOR主宰のマシュー氏。カスタムビルドのほか、バイク系映像コンテンツの制作も手がける。

SPEEDTRACTORが手がけたDUCATI 750Sportベースのスクランブラー。足周りと外装を大胆にモディファイしたマシン。

ヘッドライトは縦2灯という斬新さ。バーエンドのウインカーや小ぶりな左右マスターシリンダーなどが軽快感を演出。

ベースとなった750Sportは空冷Lツインエンジンを搭載するスポーツモデル。フレームはストックのまま大きく姿を変えた。

関係者でごった返すギャラリー。インターナショナルなギャラリーとして知られるUltraSuperNewだけに外国人の来場者も多数。

各車両は1台ずつじっくり鑑賞できるように展示。普段ストリートを走る車両も、アートに見えてくるから不思議である。

手前はアニマルボートのC100カブ改。ボトムリンク車だけのレース、B.O.B.L.(バトル・オブ・ボトム・リンク)出場車。

こちらは5月のHell On Wheels Takes Japanにも出場していたブルタコ・フロンテラ360。手がけたのはm&m’s motorcycle。

新進気鋭の女性水墨画アーティストCHiNPANによる作品も見所。野性味溢れる動物達の姿とバイクの組み合わせもまた新鮮だ。

SPEEDTRACTORが手がけたCB250RS改。コンパクトな車体を生かしたトラッカースタイルは東京のストリートが似合いそう。

ニーグリップ・プレート、圧巻のヘッドライト・ナセルはアルミ叩き出しで製作。こうしたセンスはアニマルボートならでは。

マフラーは左サイドでアップマウントされる。ちなみにギャラリーではマシンの撮影もOK。出かけるならぜひカメラ持参で!

m&m’s製作の70sフレーバーに溢れるマシンはRD250。小ぶりな外装と、ショートチャンバーが軽快な走りを予感させる。

各ビルダーが製作した3台は、いずれもダートフレイバーを感じるもの。旧車ベースのダートスタイルは今後要チェックである。

明治通りに面したショーケースに展示されているのは、アニマルボートがDE耐! などに参加させているマシン。

手前はSPEEDTRACTORが手がけたスクランブラー。ベースマシンは、スズキ・テンプター! STDの骨格を生かしたスタイルだ。

小ぶりなヘッドライトやライトステーにビルトインされたウインカーなどが洗練された印象を与える1台。

会場となった東京・原宿のギャラリー、UltraSuperNew。このように、通りからもカスタムバイクが見えるように展示されている。

レセプション当日は、愛車で駆けつけた関係者も多かった。写真中央のRickman Kawasaki CR900はアニボ武笠氏の愛車。

東京のカスタムシーンの最先端をギャラリーで体感できる”Retro Moto”は10月19(日)まで開催中だ。





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