21st Annual YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2012

掲載日:2012年12月06日 トピックス    

文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/MOONEYES

ふと足を止めてしまう、ライトアップされたチョッパーと花。鉄の塊をここまで美しく演出出来るという新たなアプローチだ。

チョッパーファン注目の
ホットロッドカスタムショー開幕

世界中のモーターファンが注目するカスタムの祭典、横浜ホットロッドカスタムショー。今や日本国内はおろか、海外からも遥々ファンがやって来る、正にワールドフェイマスなショーが12月2日の日曜日に開催された。

天候に恵まれることで知られるこのショー。今年は朝から曇天ながら、それでも来場者の足に影響することはない空模様。そして開演9時前にはすでに、この日を待ち侘びた来場者の長蛇の列が出来上がり、それを見兼ねた主催者側が30分切り上げて8時30分にゲートオープン。

二輪四輪問わず、カスタムシーンで名を馳せる主要ショップは軒並みエントリー。それら渾身の作品が一堂に介す様は圧巻で、ファンならずとも興奮する光景が会場一杯に広がっていた。また海外から今一番ホットなゲストを呼んだライドインショーも老若男女問わずに人気で、小さな子供連れの家族が大勢楽しんでいた姿が印象に残る。

カスタムファンで溢れかえった会場内は、終演まで熱気が冷めることはなく、今年も大盛況の内に幕を閉じた。その様子を最速リポート!

フォトTOPICS

これだけの来場者を誇る国内カスタムショーは、やはりこのHOT ROD SHOWが唯一無二。家族連れが多いのも特徴的。

オープンほどなくして実施された人気コンテンツのライドインショー。耳をつんざく爆音と共に各ゲストが愛車と共に来場。

茨城県古河のFLOCK MOTORCYCLEによるCB750。隙のないモールディングとボディバランスに、作り手の感性を見る。

横浜を拠点にする気鋭のARROGANT LUNGE。一角で大々的に展示した車両は、どれもツウを唸らすカスタムが施される。

足掛け2年弱、ブルースモービル作の49キャデラック・ファストバック。未完ながらCOOLを受賞する圧巻のホットロッド。

ディープブルーに彩ったトライアンフを持ち込んだ仙台LEGEND MOTORCYCLE。艶やかな仕上げがキモの一台。

海外ゲストMike Davis's Pickを受賞した1951 TRIUMPH 5T。製作はこの手のカスタムを得意とするデラクシーカスタムズ。

会場中央に設けられたチョッパーブース「EXTRAVAGANZA」には、各ショップによる快心のマシンがディスプレイされた。

ヴィンテージヘルメット専科のヘルマート中井さんである。柔和な人柄と的確なアドバイスが魅力の、頼れるメットマイスター。

埼玉県川口の車坂下MOTO-CYCLEは前作にモディファイを加え、またLASERS PAINTのペイントワークを駆使して出展。

カスタム/リペアショップRODSTARによる、リジッドXS。コンパクトなフォルムに、ホワイトシートがアクセントになる。

ご覧のブラックソフテイルは、MADE IN TAIWANのROUGH CRAFTSが製作。洗練されたスタイリッシュなカラーを持つ。

東京八王子のWEDGE PAINT-FACTORYは3台のバイクを出展。カスタムも手掛ける守備範囲の広いペイントショップだ。

主にMATTと2人で運営するチョッパーMAG、DICE MAGAZINEのDEAN。自身のバンドBLACK TIBETANSをPR。

卓越したスキルありきのエクステリアの懐には、ショベルとBUELL1200ロワーエンドから成るスペシャルモーターを搭載。

国産カスタムシーンにおいて、ひと際異彩を放つ広島の平和モーターサイクル。美しい仕上がりを見せるトライアンフである。

スリム&コンパクトにまとめたボディは、どの角度から見ても徹底した作り込みが成され、カラーリングもポイントとなる。

スロッテッド加工を施したタンク、フェンダーステーの精緻な作り。シート下の拘りなど、驚くほどの労力が費やされた一台。

抜きん出たペイントジョブの下に潜む、タンクを始めとした驚異のメタルワーク。製作は横浜のクリブモーターサイクルだ。

カスタムからレザークラフトやウェアまでを手掛けるブルオリジナル米澤さん。バイクとアパレルに分けて2ブースを設置。

次世代ビルダーの筆頭、CUSTOM WORKS ZON。カスタムとは。またショーとは何かを深く理解する希有なショップだ。

仙台チョッパーシーンの雄、コズミックは新作のショベル(右)と、色褪せることない名作SPIDER ROD(左)を展示。

セブンティーズスタイルを踏襲し、現代の技術で丁寧に作りこんだCBチョッパーは、栃木県小山のパワーズの作品。

九州からの刺客、カリフォルニアサイクルズは多くのヴィンテージチョッパーをディスプレイ。当時の面影を残すCB750。

浜松のGLADSTONE MOTORCYCLESと改華堂のジョイントワーク。スモールユニット搭載クッシュマン&トライアンフ。

ブロンズアーティストを始め多くの肩書きを持つジェフデッカー。所有するコレクションはすべからく希少な物ばかりである。

何度も外装を作り直し、見事イメージを具現化したビューエル。近未来的フォルムからは作り手のキレたセンスを垣間見る。

名古屋のリスキービジネスの手に掛かればポルシェもアグレッシブなホットロッドスタイルに。不思議と惹かれる存在感だ。

国内チョッパーシーンの頂に君臨するSAM’S。主宰オサムさんが手掛けるストリートスタイルは熱狂的フォロワーを従える。

全国からの来場者で通路は人垣となり、狙いのブースへ行くにもひと苦労。カスタムファンにとっては夢のような空間が広がる。

宮城アスタリスクによるKAWASAKI KX500モディファイド。ROLAND SAND’S PICK & GABE GRIFFIN’S PICKを獲得。

前後19インチホイールに、スキルの高さが伺える外装はほぼ全てワンメイク。マフラーはPRO CIRCUIT製の本気仕様だ。

サイクルボスによるアイアンディガー。廃れることない普遍的フォルムに映えるペイントは、LASERS PAINTが担当。

ホットロッドに精通したビルダーが持ち込んだ東京Katies Customsの一台。艶やかなクリーン&ナローなシルエットだ。

至る所で目にすることが出来る、各アーティストによるアートワーク。これら無二の作品を目当てに、全国からファンが集う。

コンパクトにフィニッシュしたカスタムに定評ある、栃木県宇都宮のREADY MADE MOTORCYCLEのアイアンスポーティ。

レーサーに傾倒した名古屋のWHIZZ SPEEDが手掛けたYAMAHAカスタム。シートカウルの有機的造形が個性となる。

米国サウスダコタのレストア専科Carl’s Cycle Supplyのブースには、ファミリーのMATT OLSENカップル(両脇)も同席。

SUZUKI ST250をベースにしたスピードボバー。バランス良くロースタイルにまとめたマシンは広島のA BEARDが製作。

内燃機に造詣が深い愛知県豊川のYOSSY'S MOTORCYCLESによるドラッグアイアン。スピードを追求した究極のフォルム。

ストリートを念頭に置いたカフェスタイルを提唱するAN-BUのブランニュー。誇り高き日の丸デザインが同店のプライドだ。

近畿地方でその名を轟かす滋賀県BERRY BADSによる新作XS。熟成を重ね、具現化されたオリジナルチョッパーである。

フォークが特徴的な、HONDAレブルがベースのリジッドカスタム。国産車を用いて作り込んだGoo-Goo Custom Cyclesの一台。

左トロフィークロージング江川さんと、タッシュレザーズ川上さんで共同出展。作り込んだブース内で快心のアイテムを展示。

伸びやかな感性をソースに、バランス良くまとめ上げるイエローMC。自在なアイデアから成るカスタムは常に注目を集める。

BEST MOTORCYCLE Domestic受賞の79’HONDA MB-5。足掛け7年で身を結んだガレージビルダー「改造少年」による作品。

九州の次世代ビルダー筆頭、SNUGによる力作。サンダー・バーや3連ライト、マフラー等、ショップの気勢が全面に現れる。

ハードテイルに装着されたガーターフォーク。トリッキーなマフラー取り回しなど、見所満載のマグニート仕様のトライアンフ。

米国を代表するチョッパーMAGのSTREET CHOPPERブース。今やH.R.C.Sは、世界中の海外メディアがこぞって注目。

無料でキャップを配布していたCHOMPIRAS BACKYARDはトライアンフを出展。ストリートテイスト漂うスタイリング。

茨城M-STYLEのトライアンフTHUNDERBIRD。オールドレーサーを彷彿とさせる、隙のないフォルムに仕上げられる。

艶消しブラックに映えるイエローラインがポイントのトライアンフはOLD FUNが搬入。シンプルなフロント周りにも注目したい。

海外ゲストのカスタムマシン。右上から時計回りに、Small City Cycles(52’TRIUMPH PREUNIT)、Roland Sands Design(06’ H-D TWIN CAM)、The FACTORY Metal Works(64’ TRIUMPH650)、POWER PLANT(71’ H-D SHOVEL)。

文句ナシの黄金比で形成されたKAWASAKI W650ロングフォーク。愛知県豊橋のFREE STYLEによるニューワーク。

精緻な作りに定評あるショップなだけに、モールディング加工を始め、細部に至るまで抜かりのないフィニッシュが成される。

「DEUCE&37’DAY」と名付けられた特設ブース。世界中を見渡しても、これほどの車種が一堂に集うショーは稀だろう。

陸王を用いたチョッパーはSHIFTが製作。奇をてらわない全体のデザインに、ヘッドライトのマウントでひと際個性を演出する。

千葉県八街のSURE SHOTが得意とするスピード感漂うコンパクトなフォルム。3Dのタンク造形など、緻密な加工が施される。

カスタムペインターKEN THE FLAT TOPによるデモが行われる横では、BAPS JAPONの普及活動も同時に進行。

ド級のシッシーバーを擁した1972年式GT 380。当時を偲ばすマットなグラフィックペイントは山梨のLIFE STYLEが担当。

ショーバイクではなくリアルストリートをテーマに出展したBRAT STYLE。同ショップの世界観を見事にプレゼンテーション。

東京練馬T-SPORT MCによるリジッドEVO。色褪せたペイント等のB級フィニッシュは、ビルダー久保さんがオペレーション。

まさにショークオリティの70’sチョッパーは埼玉県所沢のEL MIRAGEが手掛ける。見せ場はモールディングとペイントだ。

こうしたフィギュアなどの、子供でも楽しめるブースが各所に配置される。老若男女の垣根を越えたカスタムイベントである。

シンプルなデザインに個性を宿す、東京世田谷のTHE HIGHEST END。終日多くのお客さんで賑わいを見せていた。





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