NEW ORDER CHOPPER SHOW 7th ANNUAL

掲載日:2012年07月20日 トピックス    

文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/ニューオーダー実行委員会

4000人の来場者が集まった会場内。天井から吊るされた大小様々なタイダイ柄のアートワークは、大森健史氏によるもの。

国内初の、「チョッパーオンリーのカスタムショー」を掲げて早7回目を迎えるニューオーダーチョッパーショー。今年もうだるような真夏日のもと、7月15日に神戸国際展示場で開催された。開演の9時オープンと共に、関西はおろか日本全国から集ったチョッパーフリークが会場になだれ込み、来場者の足は終日途絶えることなく活気で溢れかえった。

注目はニューオーダーならではの趣向を凝らした催しだ。国内屈指のKUSTOM KULTUREアーティスト全15名を招いた特設スペースBARBARIAN CIRCUSを筆頭に、チョッパーにひと際華を添えるCHOPPER GIRLS撮影会、タイダイ作家大森健史氏によるアートワーク、そして、問答無用かつ圧巻の世界観を展開した上条早樹によるROPE ART SHOWである。こうした他のショーでは目に出来ないエッジの立ちまくったオリジナリティがこのショーの魅力でもある。

しかしなによりも、メインはチョッパーだ。国内カスタムシーンの中枢を担うショップが多く存在する関西エリア。そのブランニューが一堂に介した模様を見ていこう。

フォトTOPICS(写真点数/47枚)

鹿児島のSWALLOWTAILによるフロントマスクが個性となるスポーツスター。各所に配したアルミパーツがポイントだ。

国産ベースでも一切の妥協はない。MOTO SHOP BEATは骨格にリジッドフレームを採用し、ライトはスクエアを2連で武装。

ショーに欠かせないキュートなキャンギャル。力を入れるだけあって毎年選りすぐりの専任CHOPPER GIRLSを起用。

もはや説明不要のボヘミアン岡田率いるナイス! MC。バイクは勿論、独自の世界観を表現するブース展開はさすが奇才。

いま最もホットなカスタムショップのひとつ、愛媛県新居浜のGREEN MOTOR CYCLES。新作はKAWASAKIエストレヤ。

かつてエストレヤベースでここまでハイクオリティに仕上げたマシンはおそらく皆無。どこから見ても隙のない作り込みだ。

BARBARIAN CIRCUSをまとめるTHE WORLDの松谷さん。第一線で活躍するアーティストの参加は、氏の人脈あってこそ。

外装をマットブラックに統一することで、マフラーとグリップのホワイトをアクセントにした一台。軽快なマシンフォルムだ。

MOTOR GARAGE GOODSはオリジナルのハードテールを組み込んだSRをディスプレイ。ロングメガホンも市販品だ。

SOUL TO SOUL作のパンヘッド。敢えてB級テイストにしたフィニッシュは、多くのカスタムを手掛けてきた同店ならでは。

英車や国産車をメインに、ハンドメイド特有の繊細なカスタムに定評ある平和モーターサイクルは、新作のSR400を展示。

外装に入るグラフィックが個性となるショベルヘッドは、山梨のフランティックメタルエンジニアリングが持ち込んだ一台。

リジッドフレームにYAMAHAモーターを搭載。ハンドルを上下逆にマウントするなど自在なアイデアが具現化されたマシン。

特設スペースBARBARIAN CIRCUSでは、アーティストのデモンストレーションを間近で見れ、またオーダーも出来る。

フロントマスクがアイデンティティのSRは、大阪のGREEDが製作。戦闘的なスタイルには、各所にコダワリが凝縮される。

熊本RED HOT MOTORCYCLESのドラッグナックル。聞けば、このマシンで9/16の仙台DRAG GAMEに参戦予定だとか。

兵庫県神埼郡のJOHNNY’S AUTO SERVICEが手掛けたYAMAHA XS。同店では他に、古着雑貨も販売している。

79年式YAMAHA RD400をベースに、レーシーかつコンパクトにメイク。AOZORA WORKSの高度な感性が伺えるマシンだ。

左、SHIX MOTORCYCLE西村さんと、入り口付近に陣取っていたSTARS!の笠間さん。相変わらずナイスな笑顔です。

ブースの作り込みから車両に至るまで、常に見るものを惹き付けるバーバーサイクル。そのスキモノぶりは業界随一。

滋賀県のTHE TWIN-HEARTSがドロップしたロー&ロングのSR400。ビルダーのスキルと拘りが結実したカスタムである。

均整の取れたプロポーションが特徴となるW650は、三重県のグラベルクルーが製作。JOINTSでアワードを獲得した一台。

左デコント加来さん、オーナーはシルバースミスフィンの河村さん。チョッパーの真髄を知る二人による傑作と呼ぶべき一台。

ストリートカフェスタイルを推進する愛知のAN-BU。ブラックのフロントカウルが特徴となるYAMAHA XSをディスプレイ。

やり過ぎずサラリとまとめたHARVEST MOONのSRチョッパー。マシンバランス、カラーリング共に粋なカスタムだ。

全国にその名を轟かすACE MOTORCYCLE。他の追従を許さず、常にファンを魅了する同店はストリートトラッカーを出展。

かの名作TRACKMASTER製フレームを採用した66年式TR6SR。レース車をベースに絶妙な加減でモディファイされる。

ニューオーダーの魅力のひとつであるCHOPPER GIRLS。国内外の厳選された美女たちがチョッパーに色気をプラスする。

リア周りから名付けた、美しいフィニッシュのCRAZY FRANK IRON。SHIUN CRAFT WORKSの丁寧な仕事が見て取れる。

英車に傾倒する京都のBLEEKERSによるトライアンフ。奇をてらわず軽快にまとめた、スタイリッシュなフォルムだ。

トリッキーな形状のシートカウルとマフラーに目を奪われるSRは、今回4台持ち込んだ滋賀県大津の2%erが披露。

チョッパーショーのアワード受賞者に相応しいトロフィーが各種用意。ポスターを始め、製作物は徹底した拘りのもと形成。

主催者のCORE MACHINE清水さんはお家芸のトライアンフチョッパーをプレゼンテーション。普遍的スタイルである。

滋賀県大津のBERRY BADSがドロップしたKAWASAKI Wは、斬新なスタイリングでボリューミーなタンクが特徴となる。

BARBARIAN CIRCUSに参加した有数のアーティストたちによる作品がオークションにかけられ、白熱の競りが展開された。

これほどのアーティストが参加するイベントは滅多にないと言うように、KUSTOM KULTUREファン垂涎の空間が広がる。

トランプ長岡さんはプライベートプロジェクト「GEARTLEZ Racing Team」で4台のレーサーを出展。その姿は壮観の一言。

愛媛県のNUTS CUSTOM CYCLES快心のマシン。全体をコンパクト&スリムにまとめ、敢えて大き目のヘッドライトを装着。

高度なバランス感覚と鈑金技術を駆使したSR500は京都のReynalが製作。タンクからリアエンドへのラインが秀逸。

国内屈指のカスタムペインター、WIDE RANGE DRAWING。眼前で描かれる匠のパフォーマンスに思わず見入ってしまう。

北海道札幌から出展を果たしたRIDE LIFE SERVICE。かの時代を彷彿させる見事なフォルムの4発チョッパーである。

程よくエクステンドしたフォークにロボハン、ハイバックシートがバランスしたSRは、UK COMPANYが手掛けたカスタム。

上条早樹によるROPE ART SHOWが大音量で開演。端的に、禁断のSMショーである。その内容はかなりショッキング!

会場外には透き通った青空が広がった。駐車場に整然と並ぶ個性溢れるバイクの数々は、ショーバイクに負けず劣らず魅力的。

街乗りに馴染むバイクが多いのもこのショーの特徴だろう。時にはご覧のように、斬新なオフストリート系カスタムの姿も。

パーキング内はまさに国内外問わずオールジャンルの車種が並ぶ。これほど多様なカスタムバイクが一堂に集結する様は圧巻。

オーナーの愛情がたっぷり注ぎ込まれた跡が色濃く現れたマシンの数々。乗り込んだ雰囲気が唯一無二の存在に拍車をかける。





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