HONDA V4 MACHINES CATALOG 02/ジャストサイズの上質スポーツという道が開けたホンダV4

掲載日:2018年10月26日 トピックス    

写真・文/ロードライダー編集部 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は「ロードライダー vol.402」に掲載された内容を再編集したものです。
※スペックは基本的に国内仕様のものを表記。
※価格はいずれも発売当時のもので、消費税導入以降は当時の税率による消費税込みとしています。

HONDA V4 MACHINES CATALOG 02/ジャストサイズの上質スポーツという道が開けたホンダV4

レースにとらわれない世界で新しい発展を見せる。

ホンダV4マシンの歴史はいかにして始まり発展してきたのか。その詳細をひも解く連載記事の第二弾では、1998年登場のVFRから2006年登場のVFRまでを振り返る。

“ナナハン”の枠を外した
ハイテク・リアルスポーツへ

スーパーバイクレースのベース車という素性から750ccとして作られてきたVFR/RVFシリーズ。そこから750ccという制限を外し、車体側もこれに合わせて作り込んだオールラウンドスポーツが、1998年型VFR(排気量は車名に含まれない。型式BC-RC46)だ。

海外仕様では1994年に3代目VFR750F(これは2代目=1990年型の外観変更)を展開していたが、国内向けVFR750Fとしては9年ぶりの新作。エンジンはストロークを2mm伸ばしての781ccとして燃料供給もキャブレターからPGM-FIに変更(排気系は4-2-1の左出し)。また1999年からの国内排出ガス規制に対応するよう2次空気導入装置を装備した。

1998年/VFR

HONDA V4 MACHINES CATALOG 02/ジャストサイズの上質スポーツという道が開けたホンダV4

VFRのフレームはアルミ製変則5角目の字断面ツインスパーで、ファクトリーNSR250にも使われたピボットレス(フレームにスイングアームピボットを持たず、エンジン後端にピボットを置く)で軽量化しコーナリング性を高めた。ホイールも現代的な3.50-17/5.50-17インチ、フォークもφ41mm正立でリヤには'90VFR750F譲りの片持ちプロアーム、ブレーキもCBR1100XX譲りの前後連動式D-CBSと、装備も充実。2000年には三元触媒+O2センサーによるHECS3を採用、同年末にカラーリングをシルバーに1本化した。

2000年/VFR

HONDA V4 MACHINES CATALOG 02/ジャストサイズの上質スポーツという道が開けたホンダV4

水冷4ストDOHC4バルブ90度V型4気筒、781cc、ボア×ストローク72.0×48.0mm、圧縮比11.6:1、最高出力80ps/9500rpm、最大トルク6.9kgf・m/7000[7500]rpm、変速機6段リターン ●全長×全幅×全高2095×735×1190mm、軸距1440mm、乾燥重量209kg、燃料タンク21L、シート高805mm、キャスター25度30分、トレール95mm、タイヤ:120/70-17・180/55-17 ●価格98万円 ※1998年型国内仕様VFRのデータ。[ ]は2000年型

2002年以降のV4は次ページにて

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