「インターモト2018」トピックスを総括 次にくるのは“カジュアル&ダート”だ!

掲載日:2018年10月31日 トピックス    

取材・文・写真/佐川 健太郎

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10月初旬にドイツ・ケルンで開催された世界最大級のモーターサイクルショー「インターモト2018」を現地よりレポート。すべてを網羅することはできないが、主にプレス発表会があったメーカーを中心にトピックスをお伝えしたい。国内メーカーではスズキとカワサキが新型モデルを公開。海外メーカーもブランニューはインディアンのみで、他は後継モデルや派生モデルが中心となるなど全体的にはやや控えめな印象だった。

【スズキ】最大の注目株はやはり新型カタナ

1980年のケルンショーで衝撃的なデビューを飾ったスズキの初期型カタナ。世界的に大成功を収めた初代カタナをデザインしたハンス・ムートがドイツ人だったこともあり、現地でも新型「KATANA(カタナ)」の発表会はひと際盛り上がっていた。

現地でスズキの開発者にも話をうかがったが、昨年のEICMAで発表されて話題を呼んだ「KATANA3.0」にインバイアされたスズキが、そのデザインを担当したイタリア人デザイナーと車体を作ったエンジンズ・エンジニアリング社の協力を得て約半年間という異例の速さで開発が進められたという。

車体とエンジンはベース車であるGSX-S1000を活用しつつ各部を最適化し、外装デザインからライポジまで新たに設計し直している。スペック的にはS1000を踏襲するものの、出力特性とライポジは変更されているため走りのフィーリングはだいぶ異なっているはずだ。来春以降に国内投入予定ということなので期待したい。

【KAWASAKI】NinjaとZの125兄弟が揃い踏み

スズキ以外の国産勢としてはカワサキが大々的に発表会を実施。ステージ上では231psにパワーアップした新型「NinjaH2」や今年もジョナサン・レイがスーパーバイク世界選手権を制して4連覇を飾った「ZX-10R」の新型3バージョン(R/RR/SE)に加え、欧州のA1免許に対応した「Ninja125」と「Z125」の新型をアンベールした。

A1免許とは日本の小型二輪免許に相当するもので欧州でもエントリークラスの位置づけとなっている。それを象徴するようにステージでも普段着の若者モデルを起用。A1の最高出力上限である15psのハイスペックにそれぞれ上級版の250クラス同等の装備が与えられるなど、現地でもプレミアムなモデルとして注目を集めていた。

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