EICMA(ミラノショー)2017/ARCH MOTORCYCLE・ブースレポート

掲載日:2018年01月12日 トピックス    

取材協力/ARCH MOTORCYCLE  取材・写真・文/河野 正士

EICMAに初出展したアーチ・モーターサイクル。プレスカンファレンスにはキアヌ・リーブス自身も登壇した。2018年以降は欧州でも活動をスタートさせる。

新型車とともに欧州に上陸した
クラフトマンシップに溢れた注目ブランド

11月にイタリア・ミラノで行われた『EICMA2017(エイクマ/ミラノショー)』の中から、気になるブースをじっくりお届け。

今回は米国カリフォルニアがベースのARCH MOTORCYCLE(アーチ・モーターサイクル)。俳優キアヌ・リーブスが参画したブランドとして知られている。アーチ・モーターサイクルは2017年がEICMA初参加。EU市場上陸を発表すると同時に、ユーロ4対応モデルと、世界初公開となる新型車を発表した。

その新型車はこれまでと同じV型2気筒エンジンではあるものの、排気量を2032ccから2343ccへと大幅に引き上げ、また新型カーボンフレームなどを採用。23台限定生産の「METHOD143」だ。もちろん、ユーロ4規制クリアしたアーチ初の市販車「KRGT-1」の2018モデルや、その発展型でありアルミフレームやアルミ&カーボン製タンク、新デザインのカーボンホイールなどを採用した「1S」も展示した。

個別の取材に答えたアーチ・モーターサイクルのマーケティング担当者/ヒース・コフラン氏は、アーチ・モーターサイクルはクラフトマンシップとテクノロジーにこだわり、専用の開発スタッフが日夜マシンをブラッシュアップし続けているモーターサイクルカンパニーであると強調した。そのスタイリングはクルーザーのようだが、車体のディメンションや実際のパフォーマンスも、高いレベルでのスポーツライディング実現を追求したモノだという。キアヌ・リーブスというスーパースターが参画したことは紛れもない事実だが、彼をイメージキャラクターとしたラグジュアリーなだけのブランドではないと何度も説明していた。アーチ・モーターサイクルとして、MotoGPや鈴鹿8耐などでプロモーション活動を行うのは、スポーティでハイテクノロジーなレースの世界が、自らのブランドとリンクするからだという。

EICMA2017/ARCH MOTORCYCLE・ブースレポートの画像

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23台限定生産の新型車「METHOD143」。エンジンはS&S製V型2気筒2,343cc。

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フレームは一体型のカーボン製。シート下のピボット周り&リアサス取付位置周りがアルミ製となる。スイングアームはアーチがデザインし、Moto2マシンの製作などでしられるスッターが製作を手掛けたアルミ削り出しの片持ちタイプ。それをカーボンでカバーしている。

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タンクカバー&シートカバーは、アルミ削り出しの一体型カバーにレザーを貼り合わせてコンポジットレイヤー構造だ。

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フロントフォークカバーに巻き付くようにデザインされたヘッドライトリム。ヘッドライトはLEDを使ったアシンメトリーデザインで、片側はエアクリーナーボックスへと空気を送るダクトとなる。

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メインスイッチは、スマートフォンと専用アプリ。専用アカウントでログイン状態にあるスマートフォンを車体にセットするとイグニッションOK状態となる。専用アプリには、インジケーター機能やナビ機能など、多彩なメニューが表示される。

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フロントフォークはオーリンズ製FGRTシリーズにカーボン製カバーをデザイン。前後ホイールはアーチがデザインしたBST製カーボンホイールを装着する。

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オーナーに手渡されるオーナー・キット。専用のエマージェンシーキーやセッティング変更ツール、サービスマニュアルなどがセットされている。また納車後にプロ写真家がオーナーと車両を撮影。それをフォトブックにして提供する。アーチ・モーターサイクルはバイクメーカーであると同時にコミュニケーションカンパニーだという。オーナーに、アーチ・モーターサイクルのプロダクトを使ってリッチな体験を提供し、それを共有する。それによってブランド力やブランドイメージを作り上げていくと、語った。

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S&S製のV型2気筒2,032ccエンジンを搭載した「KRGT-1」をベースに、アルミフレームを採用した新型モデルがこの「1S」。

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外装類は、この「1S」のために新たにデザイン。CNCマシニングによるアルミパーツとカーボンファイバーで製作されている。

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前後サスペンションはオーリンズ製。BST製のカーボンファイバーホイールも装着する。

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パフォーマンスの向上にともない、ライディングポジションもよりアグレッシブに変更。





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