EICMA2017(ミラノショー)/ネオ・スポーツ・カフェモデル「CB1000R」が発表されたホンダ・プレスカンファレンス・レポート

掲載日:2017年11月17日 トピックス    

取材協力/Honda  取材・写真・文/河野 正士

ホンダのプレスカンファレンス会場。プレスが集まり、早々に陣取り合戦を始める。

「CB1000R」を含む新CBシリーズとともに
多数の2018年モデルを発表

プレスデーの前日であるEICMAウィークの月曜日に、EICMA会場とは別の場所で開催された国産メーカー2社のプレスカンファレンス。最初はホンダが、ミラノ・リナーテ空港に近いイベント会場で2018年のレース体制とニューモデルを発表した。

例年ならドゥカティとヤマハが、2年前からそこにホンダが加わり、EICMAウィークの最初の月曜日は3社がプレスカンファレンスを行っていた。しかし今年はドゥカティがプレスデー2日前の日曜日にプレスカンファレンスを前倒し。したがってこの月曜日は、ホンダとヤマハの2社がカンファレンスを行うというスケジュール。しかも両社の協議によって2つの会場は目と鼻の先。これで移動のストレスなく、両社のカンファレンスに出席できた。

さてホンダのカンファレンスに話を戻そう。まずは2018年の世界選手権を戦うファクトリーライダーが登場。その後、ニューモデルの発表となった。意外だったのは、最初に「スーパーカブC125」と「モンキー125」という2台のコンセプトモデルが発表されたこと。そして2台とも、プレスからの注目度が高かったことだ。バイクを移動手段としても、また遊びの道具としても捕らえている欧州ならではの反応と言えるだろう。

そしてニューモデル発表のトリを務めたのが、東京モーターショー2017で発表されたコンセプトバイク“Neo Cafe Concept”の市販バージョン、「CB1000R」の発表だった。しかも1,000ccモデルだけでなく、300ccモデルと125ccモデルも同時に発表されたのだ。300と125は共通フレームを使用。3モデルは異なるディテールと外装類を装着していたのに、“Neo Cafe Concept”のスタイリングが貫かれ、同一ファミリーであることが一目瞭然だった。当然プレスの反応も良く、カンファレンス終了後の壇上はまさにカオス。我先にと車両に跨がり、写真撮影が行われた。

2017EICMA/ホンダ・プレスカンファレンス・レポートの写真

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発表の順番は前後するが、まずは「CB300R」と「CB125R」が登場。ニューCBの小排気量ファミリーの噂は出回っていなかっただけに会場は騒然。よく見ればエンジンや外装類など相違点は明白だが、登場してしばらくはどちらが300で、どちらが125か見分けが付かなかった。それほど両車は、デザイン的に一貫性を持っていた。

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その後に登場したのが、真打ち、新型「CB1000R」。東京モーターショー2017で発表されたコンセプトバイク“Neo Cafe Concept”と共通であることがひと目で分かるタンクとエンジン、そして予想よりやや大きめながら迫力あるデザインのサイレンサーを装着していた。

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その新型CBファミリーよりも先に紹介されたのが、コンセプトモデル「スーパーカブC125」。同時に、スーパーカブが発売60周年を迎えるとともに、世界累計生産台数1億台達成の偉業も併せて発表された。

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同じく東京モーターショー2017でコンセプトモデルとして発表された「モンキー125」も登場した。

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フルモデルチェンジしたゴールドウイングシリーズは、大型トップケースを持つ「GL1800ゴールドウイング・ツアー」と、バガースタイルの「GL1800ゴールドウイング」を発表。新型エンジン、新型フロントフォーク、DCTおよび最新の電子制御システムの搭載など、新しいことずくめのゴールドウイングは、欧州ジャーナリストからも注目を集めていた。

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1年の販売予定台数をデビュー8ヶ月でクリアするなど、欧州での好調なセールスが発表された「X-ADV」はマイナーチェンジ。オフロード性能をアップさせるとともに、Hondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)など新機能を搭載した。

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欧州でも人気の「CRF1000Lアフリカツイン」もマイナーチェンジ。スロットル・バイ・ワイヤを採用するとともに、出力特性が異なる3つのライディングモードを搭載した。

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その新型アフリカツインのバリエーションモデル「CRF1000Lアフリカツイン・アドベンチャースポーツ」。容量24リットルのビッグタンクやストロークを延ばした前後サスペンション(フロント+22mm/リア+20mm)を新たに採用。ライディングポジションも改良されている。アフリカツインの欧州上陸30周年を記念するモデルでもある。

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ここからはイベント冒頭に発表された、2018年に各カテゴリーを戦うホンダ・ファクトリーライダーを紹介。まずはダカールラリーに挑むMonster Energy Honda Teamから、ホアン・バレダ、パウロ・ゴンサルヴェス、ケビン・ベナバイズ、マイケル・メッジ、リッキー・ブラベック。バレダとゴンサルベスが意気込みを語った。

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モトクロス世界選手権に挑むTeam HRCから、ティム・ガイザー、ブライアン・ボジャーズ。

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来場は叶わなかったがAMAスーパークロス世界選手権に挑むTeam Honda HRCからケン・ロクスン、コール・シーリー。

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トライアル世界選手権に挑むRepsol Honda Teamから、トニー・ボウ、藤波貴久。

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MotoGPに挑むLCR Honda CASTROLから、カル・クラッチロー、中上貴晶。中上は念願のMotoGPへ昇格。

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MotoGPに挑むRepsol Honda Teamから、マルク・マルケス、ダニ・ペドロサ。マルケスはこの時、最終戦のバレンシアGPを控えタイトル争いの真っ只中にいた。

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スペシャルプレゼンターとして登場したのは、元WGPチャンピオンのミック・ドゥーハン。「CB1000R」の発表時、ライドインを担当したのは、実はドゥーハンだった。

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「CB1000R」。人気の“ネオクラシック”というカテゴリーのイメージを変える、というか本来の“ネオクラシック”の王道である、モダンなスタイルとコンポーネントを持つ。

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写真は手前から「CB300R」「CB125R」、そして「CB1000R」。

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コンセプトモデルの「スーパーカブC125」。

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同じくコンセプトモデルの「モンキー125」。

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フルモデルチェンジした「GL1800ゴールドウィング」。スタイル、メカニズム、機能ともに、大いに注目を集めていた。

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新型「X-ADV」。

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新型「CRF1000Lアフリカツイン」。アクセサリー類を装着。

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「CRF1000Lアフリカツイン・アドベンチャースポーツ」。大型タンク、大型スクリーン、ロングストロークサスペンション、スキッドプレートを標準装備する。

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「CB1000R」を中心に、ファクトリーライダーとホンダ首脳陣が記念撮影。





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