MT-03の足つき比較を女子3人でテストしてみた！

今回はヤマハのMT-03（2017年モデル）でテストしてみた。シート高は780mmだ。

250cc人気モデルのR25と同じ
シート高780mmのMT-03にまたがってみた。

250ccクラスのバイクとして2016年に最も多く販売されたモデルが、ヤマハのR25/MT-25シリーズだ。両モデルともシート高は780mmとなっている。今回は、MT-25の排気量をアップしたモデルであり、R25やMT-25と同じシート高であるMT-03をテスト車両として、160cm、155cm、150cmの3人の女性ライダーがまたがってみた。

なお、今回から、「どのくらい足がつかないのか」を見える化するため、テスターによっては、別のライダーが車体を支えながら撮影してみた。MT-03で150cmのライダーがまたがると、両足を地面に付くのはかなり難しい様子だった。一方で、片足を付くことに専念すれば、わずかではあるが希望も見えてくる。なお、後で記述するが、足つきはシート高だけで車体幅も大きく影響するものだ。150cmでもシート高780mmのバイクを楽しんでいるライダーも少なくはないことは覚えておこう。

さて、まず780mmというシート高について調べてみよう。250ccのロードスポーツモデルとしては標準的なシート高ということが言えそうだ。例えば、ホンダのCBR250Rやカワサキのニンジャ250SL、スズキのGSRなどが780mmとなっている。785mmはカワサキのニンジャ250やZ250。シート高が790mmになると、ホンダのCBR250RR、スズキのGSX250Rが該当した。250cc以外でシート高780mmのモデルを探していると、カワサキのZ125 PROや、ヤマハのトリシティ125といった原付2種のモデル名を見つけることもできた。足つきはシート高だけでなく、ライダーの体格に大きく左右されるわけだが、シート高780mmというのは「低くはないが高すぎない」シート高といえるのではないだろうか。

今回のMT-03では、「シート部分の車体の幅」を気にしたテスターが多かった。この車体の幅（シート直下の幅や、ステップの上の部分の車体幅）は、それを公表する共通項目名が設定されていないので、その部分の数値も用意されていないのが実情だ。シート高が同じバイクでも車体各部の幅が大きくなると、足を真下に出すことができず、その分、足つき性が低下する。車体各部の幅が不明だからこそ、「バイクの足つきは跨ってみないとわからない」ということになっているのだ。ショップや試乗会などで足つきをチェックする際は、車体幅も意識してチェックしてみてほしい。

フォトTOPICS（写真点数／10枚）

01まず160cmのライダー。両足も問題ない。

02片足になっても、もちろん、問題なし。

03体重をバイクにもう少し預けられれば、足つきも、もう少しよくなりそうだ。

04車体をそれほど傾けることもなく、片足で保持できている。

05次は155cmのライダー。いつもよりも足がついている面積は小さい。

06シート下の車体幅があるためか、片足に切り替えてもあまり接地面が変わらなかった。

07両足が外側に出ているのがわかる。これでも問題なく停車できるのは、ライダーの慣れの部分が大きい。

08接地させている足が外側に出ているため、片足にしても、あまり足つき性は改善しなかった。

09続いて150cmのライダー。両足が浮いている。

10片足だとなんとか接地。ちなみに、身長150cmでシート高780mmのバイクに乗っている女性ライダーといえば、CBR250Rに乗ってる美環ちゃんがいる（現在はローダウン済）。