技術力の競演! The 43rd TOKYO MOTOR SHOW 2013

掲載日:2013年12月20日 フォトTOPICS    

文/河合 由起奈  写真/河合 宏介  取材協力/一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)

お台場にある「ビッグサイト」が会場。駐車場もありましたが、公共交通機関を使っても駅から徒歩10分以内で会場へアクセスすることができるという利便性のある会場でした。

近未来の車両が集結。
国内最大の見本市。

2013年11月22日から12月1日の10日間に渡り、2年に一度の大規模なイベント「第43回東京モーターショー2013」が開催されました。入場者数は、のべ90万280人。これは、前回2011年に開催された時の入場者数を大きく上回る数字となり、「モノづくり」への可能性と期待が再び高まっていることを予感させました。

「世界にまだない未来を競え。」をメインテーマに掲げ、世界12ヵ国合計178社、181のブランドが出展。ワールドプレミアと呼ばれる「世界初公開」の車両は76台。ジャパンプレミアと呼ばれる「日本初公開」の車両は81台が展示されました。東京モーターショーはクルマに脚光が集まるイベントではありますが、2輪車の開発を進める各メーカーブースでは、走りの楽しさを探求した電動バイクや新開発エンジン、新たな発想から生まれた多彩なニューモデルが各所で発表されるなど、クルマにも引けをとらない数多くの話題を提供していたのが印象的でした。そんな「東京モーターショー」の様子をご覧ください。

フォトTOPICS(写真点数/53枚)

01KTMブースは、イメージカラーであるオレンジでプロデュースされていました。屋根の上にフリーライド250Rが乗せられ、四輪のX-BOW GTも展示されていました。

02ジャパンプレミアの「1290 SUPER DUKE R」。RC8Rに搭載されるVツインエンジンをチューニングし、クロモリ鋼製のフレームに積み、片持ちのスイングアームで支えているところが大きな特徴になる「スポーツネイキッドモデル」。

03同じくジャパンプレミアの「RC125」は、125DUKEのエンジンをベースにしたスポーツモデル。サーキットの世界から、そのまま飛び出してきたかの様なスタイリングと、最先端の機能が特徴でした。

04ブリヂストンブースでは「イノベーションを通じた持続可能な社会の実現」をテーマに展示されていました。

05空気ではなく、タイヤ側面のスポークで支える「エアフリーコンセプト」を展示してありました。

06実際にMotoGPで走ったREPSOL HONDA RC213V。そしてYAMAHA Factory Racing YZR-M1が展示されていました。

07本年度90周年を迎えるBMW Motorradのブースは、ゴージャスで大人の雰囲気でした。

08左のネイキッドは、空油冷フラットツインの1200ccを積んだ参考出品「R nine T」、そして右のフルカウルが、S1000RRをベースにした、4気筒1000ccの「HP4」。

09ダンロップブースでは、「タイヤにできることを!もっと!」というコンセプトで、石油など化石資源を使用しないタイヤなどを展示してありました。

10工具のKTCには、なんとハンドルに京都の漆職人が塗った「観賞用美術工具」が展示。「観賞用と名付けましたが、ラチェットは90枚ギアのネプロスNBR390です。値段は1本22万円からなので、男気があればフツウに使って頂いて構いません」とのことでした。

11カワサキの出展テーマは「世界にまだない未来」。参考出品モデルを含み、16台を出展していました。

12カワサキブースのコンパニオンが勢揃い。

13モーターサイクルメーカー唯一の、自社製スーパーチャージドエンジンを参考出品。大きさがとてもコンパクトでしたので、車両の小型化と高効率が期待できそうでした。

14三輪電動ビークル「J」は、ニッケル水素電池「ギガセル」を採用したコンセプト車両。前輪の2輪が、高速域では互いに近づき低速時には離れ、走行するシーンによって車両が変形しつつ、2輪と3輪の両方の特性を発揮するとのことでした。

15参考出品の3種のエストレア。写真左の「キャンディ・カリビアンブルー」が市販予定車で、ここで世界初披露となりました。

16絶大な人気を誇るニンジャシリーズは、3機種が勢揃い。写真右から、Ninja400 ABS(ワールドプレミア)、上段Ninja1000 ABS、そして左がNinja400 ABSです。

17写真右は、AMAスーパークロス/モトクロスチャンピオンのKX450F、そして写真左は、スーパーバイク世界選手権チャンピオンのNinja ZX-10Rです。

182014年発売予定、OHLINSのサスペンション3種類。右からドゥカティ/ムルチストラーダ、中央はハーレー用フロントフォークカートリッジキット、左がTTX GP リアショックアブソーバーです。

19ブレーキメーカーで知られるNISSIN。2014年モデルとして、ハーレーダビッドソンのスポーツスター向けブレーキシステムと、トライアンフのサンダーバード向けリアマスターシリンダーが発表されました。

20スズキのコンセプトは「新しい物語をつくろう。」です。

21オートバイのコンセプトモデル2機種、参考出品5機種を展示していました。

22e-Let’sのユニットを搭載したコンセプトモデル、電動ミニモト「エクストリガー」が世界初披露。思わず「小さッ!」と言ってしまうほどコンパクトなボディなので、クルマに積んで持ち運べます。

23コンセプトモデル「リカージョン」は、水冷直列2気筒588ccというエンジンにターボを付けて、74kw(100PS)を実現しました。

24参考出品の、空冷式燃料電池システムを搭載したスクーター。簡単に言うと、水素を燃料にして電力を発生させて走ります。

25日本初披露、スポーツアドベンチャーツアラーの「V-ストローム1000 ABS」。スズキ初のトラクションコントロールシステムを装備しています。

262012年から販売を開始している「GSR250」に、新設計のハーフカウルを装着したモデル。ハンドル位置も高く、手前に変更したことで、クルージングが快適そうです。

272015年のモトGP復帰に向けて開発中の「モトGP参戦開発車両」と、その脇に置かれたハヤブサ。ハヤブサは参考出品ですが、市販予定とのことです。

28バイク屋さんのトランポとして定番の「キャリィ」が、新エンジンになりました。さらに荷台の長さはそのままで、運転席の空間が広くなりました。

29日野レンジャー/ダカールラリー2011参戦車。世界一過酷といわれるダカールラリーで、22回連続出場、22回連続完走という素晴らしいチーム記録を持っています。今年は実際に運転席に座れます!

30日野の「メルファ プラグインハイブリット」。外部給電機能搭載車として、電動バイクにも充電できるシステムが付いています。燃料タンク100Lの軽油で、400Wの水銀灯20灯を約30時間点灯させることができます。

31ヤマハのコンセプトは「Revs your Heart」。エンジンの回転が上がるように、人々の気持ちをワクワクさせる、昂らせる、という意味です。

32ワールドプレミア8機種、ジャパンプレミア9機種が展示されました。

33コンセプト電動バイク2機種。右がスポーツモデル「PES1」、そして左がオフロードスポーツの「PED1」です。AT/MTモードの切り替えや、簡単に交換可能な着脱式バッテリーを採用しています。

34手前が「EVINO」のEVパワーユニットをベースにしたキッズバイク「EKIDS」、そして奥側が人気車両「Vino」をベースにした電動バイク「EVINO」です。

35「毎日乗れるスーパーバイク」をコンセプトとして開発された参考出展車両「R25」。新開発の直列2気筒エンジンを積んだ250ccです。

36950ccの空冷Vツインを搭載した「BOLT」をベースにしたカスタマイズモデル「BOLT Cafe」。こちらも参考出展車両でした。

37新開発の直列3気筒850ccエンジンを積んだ「MT-09」をベースにしてアクセサリーを装着した「STREET RALLY」です。

38この「トリシティ コンセプト」は、フロント2輪で125ccエンジンを積んだ、安定感のあるスポーティな走りを楽しめる3輪コミューターです。

39新発想のクルマとして参考出展車「MOTIV(モティフ)」を発表。F1の思想を反映させたスケルトンフレームを採用。軽量かつ高強度な作りとなっています。

40日産のキャラバンが新しくなりました。新開発のディーゼルエンジンと広くなった荷室で、トランポにぴったりです。

41トランポの定番、トヨタのハイエースには、様々な特装車があります。

42東京モーターショー「出展者プレミアムグッズショップ」には、ここでしか手に入らないアイテムがあります。

43ホンダのコンセプトは「枠にはまるな。」です。そして物造りのシンボル、大きなナットの模型が飾られていました。

44ワールドプレミア5機種、ジャパンプレミア18機種が展示されました。

45世界初公開、新開発の水冷エンジンを採用した50ccスクーター「Dunk」です。スマホなどが充電できるAC電源が標準装備されています。

46これがDunkに搭載される、新開発エンジン「eSP」のカットモデル。大きな特徴は、アイドリングストップが付いたことです。

47ワールドプレミアムとして発表された「ゴールドウィング F6C」。水平対向6気筒エンジンとロー&ロングのトライアングルプロポーションが特長的。

48「CTX1300」は、流れるようなデザインと圧倒的な迫力があります。

49右からCBR1000RR SP、真ん中奥がCB650F、そして左がCBR650Fです。

50水平を基調としたデザインで、よりトラディショナルになった「CB1100EX(ABS)」です。

51かわいいピンクの、カラーコンセプトモデルのクロスカブです。

52CRF450 RALLYは、エルダーロドリゲスがライドした、本物のパリダカマシンです。

53「UNI-CUBβ」リチウムイオンバッテリーで可動する、ひとり乗りのビークル。アシモで開発された制御技術をもとに、身体を傾けて体重移動するだけで、人の歩行のように全方位に移動することができます。

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