パワーアップしたヤマハのニューセロー250。高速道路も余裕の100km/h巡航

掲載日:2018年10月22日 トピックス    

ライダー/小林直樹 写真/長谷川徹 まとめ/小川浩康
※この記事は「月刊ガルル vol.391」に掲載された内容を再編集したものです。

パワーアップしたヤマハのニューセロー250。高速道路も余裕の100km/h巡航

セロー250は取り立てて速くはないが
振動や騒音もなく高速巡航ができる

セロー225からセロー250になって高速道路も普通に走れるようになったけれど、それも10年以上前のこと。とくにインジェクション化されてからは追い越し加速もできるようになった。

パワーアップしたヤマハのニューセロー250。高速道路も余裕の100km/h巡航

そこで、パワーアップしたニューセロー250で、5速をキープしたまま加速してみたのだけど、その状態での加速は以前と変わらなかった。正直、走行中に明確なパワーアップは体感できなかったけれど、4速にシフトダウンすればキビキビした加速力を発揮してくれた。それよりも旧型から明らかに変わったのはこの後で、ニューセロー250は高回転の伸びがよくなった。

各ギヤでアクセル全開まで引っ張ってもスムーズに回るようになり、シフトアップしていく時のギヤのつながりがスムーズになった。加速時のギクシャクさがなくなって、エンジンの吹け上がりはいつでも安定しているから、高速巡航時も振動がなく快適だった。これはO2センサーのおかげでガスがしっかり燃焼しているからだろうね。これでインジェクションの制御も緻密になって、高められた圧縮比との相乗効果で、スムーズな吹け上がりが安定しているんだと思う。

パワーアップしたヤマハのニューセロー250。高速道路も余裕の100km/h巡航

車体は軽いけれど前後タイヤの接地感は良好なので、ハンドルもフラフラせず直進安定性も良好。リヤサスは若干コツコツする感じがあったけれど、フロントサスはスムーズにストロークしていて、乗り心地も悪くない。ツーリングセローのようなスクリーンはないから、走行風は体に当たるけれど、100km/h巡航なら安定して走り続けられるね。

ただ、高速道路ではポジションに窮屈さを感じるんだ。最低地上高を確保しつつシート高は低くしているから、おれの身長(170cm)でもヒザの曲がりがキツくなる。高速巡航では同じ姿勢のまま乗り続ける時間が長いので、とくに窮屈さを感じるんだね。シート後方に座ったりしたけど、ツーリングメインに乗るのならオプションのツーリングシート(幅広で高さ30mmアップ。価格3万3,000円税抜き)を装着してもいいね。

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