バイクをズバっと“言い”斬り!/ライトウェイトスポーツ、4車種をひと言インプレ!!

掲載日:2018年07月19日 トピックス    

まとめ/宮崎正行 写真/柴田直行、関野温、富樫秀明、徳永 茂、野岸“ねぎ”泰之、長谷川徹、渕本智信、真弓悟史、山家健一 記事提供/BikeBros.2018編集部
※この記事は『BikeBros.平成三十年上期編』に掲載された内容を再編集したものです。

バイクをズバっと“言い”斬り!/ライトウェイトスポーツ、4車種をひと言インプレ!!の画像

※個々に記された車両スペックは、ベースグレード(最低価格)のもので表記統一しております(車重についてもメーカー表記に準じます)。生産終了車につきまして市中の新車在庫が確認できたものに関しては掲載しております。また、掲載されている車種は一部に旧年式モデルを含みます。
テストライダー:青木タカオ/小川浩康/小松男/佐川健太郎/櫻井伸樹/鈴木大五郎/田宮徹/中村友彦/成田恒一/野岸“ねぎ”泰之/堀田修/松井勉/宮崎正行/吉友寿夫/和歌山利宏/渡辺学

ライトウェイトスポーツの
ニューモデルを一気にひと言インプレ

ニューモデルラッシュが続きにわかに活況を呈してきた2018年の国内モーターシーン。インプレをまとめて読んで、次の新車購入の参考にしたい!」そんな読者の声に直球で応える今回の特集は、国内外のニューモデルを取り揃えて「気になるアイツはこんなヤツ!」と言い切る試乗インプレ記事をズラリ掲載!

ネイキッドスポーツからスーパースポーツまで、種々のバイクが入り乱れるライトウェイトスポーツ・クラス。いまふたたび脚光を集め始めたクオーターサイズの最新スポーツバイクを4台ピックアップしました!

HONDA CB250R
軽くキビキビとした走りで、シティランが楽しい

バイクをズバっと“言い”斬り!/ライトウェイトスポーツ、4車種をひと言インプレ!!の画像

エンジンをかけると、ピンと跳ね上がったマフラーからは単気筒エンジン独特の歯切れのいいサウンドが聞こえてくる。ハンドル幅は少々広めで、ヨーロッパのストリートファイターのようなライディングポジションだ。シート高は800mmで、ステップから自然な位置に足を降ろすとステップが邪魔になるが、股の部分がシェイプされていることもあって、足着きは悪くない。

走り出しの第一印象は、とにかく軽い! エンジンの吹け上がりも低回転から高回転までストレスなく一気に回って軽いし、ハンドリングはクイックで切れ角も大きく、混雑する街中のライディングではキビキビとした挙動を見せる。気軽で乗りやすく、楽しいバイクなのだ。

SPEC/249cc 142kg 50万3,280円

SUZUKI GSX250R
サーキットではなくストリートでの扱いやすさを重視

バイクをズバっと“言い”斬り!/ライトウェイトスポーツ、4車種をひと言インプレ!!の画像

ライバル車よりもあきらかに劣るスペックだが、リーズナブルなプライスは圧勝で、外装類にベースとなったGSR250の気配はまったく見当たらない。

走り始めて感心したのは、充実した低速トルクである。もともとロングストロークなGSR搭載エンジンは最高出力と最大トルクともに発生回転数が低めに設定されていたので、その優れた資質はしっかりとGSX250Rにも受け継がれているのである。

クラス唯一のセミダブルクレードルは十分な剛性と適度なしなやかさを備え、前後ショックの動きやブレーキタッチは至って実直だ。この車体とエンジン特性を併せて考えれば、おのずと街乗りやツーリングなどの得意フィールドが見えてくるだろう。

SPEC/248cc 178kg 52万7,040円

HONDA CBR250RR
ホンダ250cc版“操る楽しさ”ここにアリ!

バイクをズバっと“言い”斬り!/ライトウェイトスポーツ、4車種をひと言インプレ!!の画像

ライバルと明らかに一線を画す、スーパースポーツらしいライディングポジションがまずCBR250RRらしい。そんなライポジによるハンドリングも期待通りで、前輪を近くに感じつつ接地感がダイレクトに伝わってくる。

国産250ccクラスでは唯一となると倒立フォークは車体との剛性バランスが最適化されたφ37mmで、ブレーキング時に絶妙な剛性感と安定感を与えてくれるのだ。エンジンは1万回転でピークトルクに達し、上限の1万4,000回転まで使い切ることが可能。ワイドレンジなのでレースでの速さも想像ができる一方で、ストリートバイクとして普通に使えることがまた嬉しい。大径のリアブレーキもじつにコントローラブルだ。

SPEC/249cc 165kg 75万6,000円

KAWASAKI NINJA250
250スポーツブームの始祖、フルモデルチェンジ!

バイクをズバっと“言い”斬り!/ライトウェイトスポーツ、4車種をひと言インプレ!!の画像

フルモデルチェンジされた新しいニンジャはどこが変わったのか? まずフラットだったハンドルバーが絞られ、垂れ角も強くなっている。ライバルたちよりもアップライトなのは従来型と同じ快適性重視なのだが、それでもスポーツ志向はいくぶん推し進められている印象だ。

車重は6kgも軽くなっている。最高出力も6ps高められているものの、その反面、低回転域でのトルクがいささか頼りなくなっていることが見逃せない。発生回転数も1,500回転高いので、どうやら高回転型になっているようだ。ハンドリングは軽量級マシンらしく、旋回性も同時に高められている。並み居るライバルたちを向こうに、戦闘力は確実にアップしている。

SPEC/248cc 166kg 62万9,640円

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索