ライダーのほとんどが、カスタムをするのはなぜ?

ライダーのほとんどが、カスタムをするのはなぜ?

掲載日:2007年06月21日 ライダー考現学    

読者からの質問

バイクを乗り継いできて10年になります。その間、4台のバイクに乗ってきました。今までのバイク歴を思い起こしていると、どれもかなりカスタムしていることに気づきました。一体、いくら掛けたことか。クルマはまったくカスタムしないのにバイクの場合、ノーマルがどうしてもいやでカスタムをしてしまいます。これはなぜなのでしょうか。教えてください。

神奈川県/キャメンライダーさん (YAMAHA XJR1300所有)

 

ライダーのほとんどが、カスタムをするのはなぜ?

 

多くの人はカスタムという行為を、こう認識している。「バイクは趣味性の高い乗り物。だからカスタムして、一層連帯感を高めるんだ」と。…違う! 実はカスタムは”とあるワールド”に参加するための切符なのだ。そのワールドとはなにか。ご説明しよう。みなさん高速のパーキングで、お店で「カッコいいですね」と互いに褒めあっているライダーたちを見たことがあるだろう。ここに問題解決の糸口がある。なぜかライダーたち(時にドライバーも)は「カッコいい」を連発するのだ。もちろん「出力アップ」とか「シートを変えた」などの論理的な”褒め”も存在する。しかしそれらは結局「カッコいい」に向かうための”前菜”なのだ。最終的には互いに「カッコいい」を連発。驚くことにこれは素人に限った話ではない。ショップやメーカーの方々も同様だ。それはなぜか。

 

以前、それに答える仮説があった。これは「和の精神」というのだ。波風立てない処世術のひとつだと。しかし違う。なぜならこれは日本に限った話ではないからだ。ライダーたちは世界中で、今この瞬間もカッコいいと言いまくっている。ライダーは”本気で”そう言っているのだ。もはや世界共通語ともいえる「カッコいい」が人種、国境を越えてライダーたちを繋ぎ幸せにしている。ちょっとコワいお兄さんライダーに会っても「カッコいい」ですぐ友達。カスタムはライダー同士が幸福になるための切符だった。

 

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索