長野県「林道今村線 ~ 林道高尾山線」

掲載日:2010年10月29日 林道ツーリング情報局甲信越エリア    

林道ツーリング情報局

日本の屋根を間近に眺める林道ルート

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「日本中心の標」の先にある「日本の屋根展望台」。錆びついた展望台のラセン階段を上るたびにブーツの足音が響き、階段が抜けそうだった。雨で眺望は諏訪盆地まで。晴れると360度を一望、日本アルプスや八ヶ岳といった日本の屋根が見渡せる。なかなかの眺めだ!

8月初旬の早朝。埼玉県から雨風にさらされて2時間半、すっぽりと雲に覆われ、八ヶ岳連峰や中央アルプスの山並みを見ることなく中央道から長野道に入り岡谷インターで降りた。

まず目指したのは林道今村線。天竜川沿いの県道14号を南下。国道153号を横切り小横川集落を抜けると林道小横川線にとなり、分岐する林道今村線に入る。途中のコーナーで小さな滝が見えたが、雨が凄くそのまま通過してしまった。

林道はT字路に突き当たる。以前は県道203号の北大出(地図③)から入り、桑沢山登山ルートにもなっているピストン林道だったはずが、5年の間に林道西部線として繋がったようだ。林道を抜けると、再び国道153号に戻り、県道201号の先にある横川坊主林道に来た。結局林道入口は閉鎖。しかたがない。横川の蛇石を見て、次の林道に向かった。

県道187号から林道王城枝垂栗線に入る。路面は問題ない。標高1277mの鶴ヶ峰山頂に着くと、日本中心の碑がある。日本には様々な中心を言明する場所があるが、ここは経緯度の中心だ。錆びついた展望台からは周囲の山々が一望できる。しかし霧で遠望はない。バイクに戻りエンジンを回すと、頭上から陽ざしが射してきた。メーターに映る時刻は14時。雨で滑る路面を下りていった。

そして林道を抜けると、夏の太陽に誘われるように国道142号を経由し、ビーナスラインを北上した。そこで私を待っていたのは、霧に包まれた白樺林だった!

諏訪大社春宮の境内に立つ御神木。樹高39m、見上げると先のほうが2股に分かれ、根元は1つ。珍しい幹とあって縁結びの神徳「結びの杉」と呼ばれている。「知り合えた人たちと共に幸せになりますように」と合掌

諏訪大社春宮の境内に立つ御神木。樹高39m、見上げると先のほうが2股に分かれ、根元は1つ。珍しい幹とあって縁結びの神徳「結びの杉」と呼ばれている。「知り合えた人たちと共に幸せになりますように」と合掌

国の天然記念物「横川の蛇石」。横川をのぞくと、一瞬びっくり。清流に長々と横たわる巨大な岩脈。白いシマ模様が蛇腹を連想させ、水が胴体を包み、テカリ加減がまた気持ち悪い。大蛇の迫力ありで、今にも動き出しそう

国の天然記念物「横川の蛇石」。横川をのぞくと、一瞬びっくり。清流に長々と横たわる巨大な岩脈。白いシマ模様が蛇腹を連想させ、水が胴体を包み、テカリ加減がまた気持ち悪い。大蛇の迫力ありで、今にも動き出しそう!

立ち寄りポイント

かやぶきの館

ポイント

自慢は日本最大級と言われる幅43m、奥行き16mの萱葺き屋根。大きい! 切干大根にシメジのおやきや、「蜂の子」の珍味なども売られている。薬草湯や自家製竹炭をふんだんに使用した大風呂で日帰り入浴・宿泊もできる。日帰り入浴営業時間/10時~20時。入浴料/大人400円。

住所/長野県上伊那郡辰野町横川2766

電話/0266・44・8888

サルでもわかる!! やさしい林道ツーリングガイド

中央自動車道からのアクセスに恵まれながら、手軽に大自然の偉大さを堪能できるのが信州の魅力。本格的な冬の訪れを前に訪れたいところ。

林道今村線/ダート区間約2.6km
林道西部線/ダート区間約6.6km
林道王城枝垂栗線/ダート区間約7.9km
林道高尾山線/ダート区間約4.6km

マップ

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