福島県「広域基幹林道七ヶ岳線 ・大窪林道」

掲載日:2009年01月09日 林道ツーリング情報局東北エリア    

林道ツーリング情報局

奥会津の山間を駆ける計57kmの林道群

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友達から「焚き火を囲んで一緒にキャンプをしよう!」という誘いをうけ、さっそく地図を広げた。目をつけたのは、キャンプ場であるワイルドフィールズから、10数km移動した場所で展開する奥会津の林道。

約束の日。スカッと晴れた秋晴れの中、埼玉県の羽生インターから東北自動車道を利用し、西那須野塩原インターを降りるまでノンストップで走った。塩原温泉街を抜け、景色のいい国道121号線をのんびり北上。途中、国道沿いにある、紅葉とエメラルドグリーンが素晴らしい不動滝にも立ち寄り、旅の気分を味わいながらキャンプ場に到着。仲間と合流し、テント設営。今回はここをベースキャンプに、私は林道へ向かったのである。

前回、福島の林道を走ったとき、雨に流された林道がかなり荒れていたので、多少覚悟して広域基幹林道七ヶ岳線から入っていった。分岐する林道富貴沢線は絶景ではないが、鋏山と草原の風景が開放的で気持ちいい。このエリアでは一番スキな林道だ。

このあと走った林道も、オレンジや黄色の葉っぱに癒されながら、積み荷もなく、フラットな路面でダートライディングを楽しめた。

なかでもお気に入りの玉川林道は、春になると林道脇にかわいい水芭蕉が咲いている。途中にある冷湖の霊泉は見た目にも美しく、私の癒しスポットになりつつある。

仲間がいるキャンプ場に戻るとき、ふと思った。「カラのポリタンクを積んでくれば、霊泉で炊いた、美味しいご飯を食べてもらえたのに」ってね。

四季の彩りに加えて、山の状況は刻々と変化している、だからなおさら、コーナーの先にある景色を期待してしまう。アタリかハズレかそれも楽しみの一つなのだ。林道富貴沢線にて

玉川林道の途中にある冷湖の霊泉。しっとりと濡れた苔むした岩。幾筋かの流れの妙。勢いよく流れる水は、口にふくむと、とても冷たくておいしい。有名な名水スポットなのだ

立ち寄りポイント

ポイント

箒川の川原で一際大きな野立岩。野立とは、身分の高い人が野外で休むこと。その昔、徳川家康の先陣として出兵した蒲生秀行が、この岩の上で野宿したところから野立岩と命名。実はここ、10数個のボルダーが並ぶ、人気のボルダリングエリアでもあるのだ。野立岩へは、国道400号上、塩原郵便局とエネオスGSの間に橋が架かる

ポイント

塩原温泉街にある温泉まんじゅうの老舗『塩原温泉・栄太楼(えいたろう)』。創業83年、やわらかい皮の中にタップリのあんが人気で、忙しい時は1日3000個も作られる。お土産はもちろん、小腹を満たす休憩にもオススメで、饅頭を買って店内のカフェでいただける

住所/栃木県那須塩原市塩原689

営業時間/8時~18時。無休
TEL/0287-32-2155

サルでもわかる!! やさしい林道ツーリングガイド

今回は福島県の、ダート率が高い田島町にある七ヶ岳と、昭和村にある駒止湿原の2エリアです。静かな森からパノラマまで楽しめる林道が伸び、途中には湿原や渓谷、天狗伝説の残る霊泉が並ぶ。自然豊かな奥会津をどうぞ

広域基幹林道七ヶ岳線 : ダート区間約15.5km
大窪林道 : ダート区間約15km 他

マップ

松下時子
林道レポーター
松下時子

林道ツーリングをこよなく愛する主婦。愛車セローを駆り、日本全国の林道調査を続けている。自身のホームページ「エンジョイオフロード」も随時更新中!!

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