2018年 全日本モトクロス選手権 第9戦第56回MFJグランプリモトクロス大会

掲載日:2018年11月05日 フォトTOPICS    

写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト  国際A級プロフィールサイト「モトクロ男子」

2018年 全日本モトクロス選手権 第9戦第56回MFJグランプリモトクロス大会の画像

豪華なスポット参戦ライダーたちに会場は熱狂
IA-1とIA-2は今季最終レースで逆転によりチャンピオン決定!

全日本モトクロス選手権シリーズは、いよいよ今季最終戦。10月27日(土)~28日(日)に、第9戦となる第56回MFJグランプリモトクロス大会が宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

各クラスの予選やIBオープンクラスの決勝ヒート1が実施された土曜日は、未明からお昼前にかけて強めの雨が降り、路面はマディコンディション。SUGO名物の大坂をショートカットするなどの対策が練られました。スタック車両やコース整備などの影響で進行が遅れたことから、この日の最後に予定されていたIA1の公式練習および予選はキャンセル。日曜日朝の公式練習に、タイムアタック予選時間が設けられました。

土曜日午後から青空が見えはじめ、日曜日は朝から秋晴れに恵まれたことから、路面状況は一気に回復。日曜日の朝は、部分的にマディのセクションがあったものの、決勝はほぼベストなコンディションで繰り広げられました。

今大会には、最高峰クラスのIA1にホンダがティム・ガイザー選手(#243)と富田俊樹選手(#718)、ヤマハがジェレミー・シーワー選手(#91)をスポット参戦。さらにヤマハは、IA2に渡辺祐介選手(#1)も招いたことから、海外のレースで活躍してきた外国人ライダーや久しぶりに国内のレースを走る日本人選手を見ようと、多くのファンが来場しました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンで競われるIA1では、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#1)と成田亮選手(#982)が、ポイントランキングでは9点差で今大会に臨みました。そして、ヒート2で山本選手がリタイアに終わったことから、成田選手が通算12回目の全日本シリーズタイトル獲得を果たしました。なおレースは、両ヒートともガイザー選手が独走で制しています。

排気量250ccの4ストマシンが出走するIA2は、ランキングトップの能塚智寛選手(#828)と同2番手の古賀太基選手(#922)が、わずか6点差で2ヒートの勝負に。ヒート1で2点差まで迫った古賀選手が、ヒート2で勝利を収め、逆転で初のIAクラスチャンピオンに輝きました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディスクラスは、ポイントリーダーの畑尾樹璃選手(#4)が無難に7位でチェッカーを受け、こちらも初となるチャンピオン獲得となりました。

ホンダファクトリーチームからIA1にスポット参戦したティム・ガイザー選手(#243)は、モトクロス世界選手権で大活躍するトップライダー。その実力を惜しむことなく発揮して、両ヒートともスタート直後にトップへ立つと、圧倒的な速さで勝利しました。

IA1にスポット参戦したヤマハファクトリーチームのジェレミー・シーワー選手。モトクロス世界選手権ライダーで、昨年のMX2クラスチャンピオン。今年は最高峰のMXGPでランキング8位となっています。ガイザー選手には離されるも、両ヒートで2位。

これまで3年間、米国のAMAプロモトクロス選手権に挑戦して、今季は初のシングルフィニッシュも達成したホンダファクトリーチームの富田俊樹選手。久しぶりに戦う全日本のコースに戸惑いヒート1は5位でしたが、ヒート2はしっかり対応して3位に入りました。

ホンダファクトリーチームからIA1に参戦する成田亮選手は、決勝ヒート1で日本人最高位の3位を獲得。迎えたヒート2で、7ポイント差で追っていたチームメイトの山本鯨選手(#1)がリタイアしたことから、逆転で通算12回目のチャンピオンに!

IA1のランキングトップとして今大会を迎えた、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#1)は、ヒート1で富田俊樹選手(#718)に競り勝って4位。ところがヒート2のスタート直後にクラッシュして肩を脱臼してしまい、2年連続でのタイトル獲得を逃しました。

ヤマハのマシンを駆りIA1に参戦する岡野聖選手は、決勝ヒート1で6位に入ると、ヒート2の終盤には転倒で順位を落とした成田亮選手(#982)に迫って4番手争い。逆転はできませんでしたが5位でゴールして、両ヒート総合成績でも5位となりました。

IA1の決勝ヒート2では、山本鯨選手(#1)が1周目に転倒。これにより成田亮選手(#982)は、19位でゴールすればチャンピオンという状況でしたが、守りの走りは一切せず、スポット参戦したチームメイトの富田俊樹選手(#718)と激しい3番手争い!

両ヒート総合成績によるIA1の表彰式。写真中央が、圧倒的な速さでレースを制したティム・ガイザー選手(#243)。同左が、世界選手権ライダー対決には敗れるも余裕で2位となったジェレミー・シーワー選手(#91)。同右が3位の成田亮選手(#982)です。

IA1の成田亮選手(#982)は、2年ぶり通算12回目となる全日本シリーズタイトル獲得を果たしました。今季は、開幕戦で全日本150勝目を記録して、その後も勝利を重ねるなど、シーズン前半戦にとくに強さを発揮。最後は運を味方にしました。

ヤマハからIA2にスポット参戦した渡辺祐介選手は、このクラスの昨年度チャンピオン。今季はAMAプロモトクロス選手権250MXクラスに挑戦しました。ヒート1では、その実力を発揮して優勝。ヒート2はスタートで出遅れましたが、それでも2位でした。

ホンダのマシンを駆るIA2の古賀太基選手は、ホンダファクトリーチームの能塚智寛選手(#828)とわずか6点差のランキング2番手で今大会に。ヒート1で2位となり2点差まで詰めると、ヒート2では見事に優勝を果たし、自力でチャンピオン獲得を決めました。

IA2のシリーズランキング3番手で今大会に臨んだカワサキに乗る小川孝平選手は、両ヒートとも渡辺祐介選手(#1)や古賀太基選手(#922)に届かず3位。ランキングも3位で、昨年までのホンダからカワサキにマシンをスイッチしたシーズンを終えました。

昨年も最終戦までチャンピオン争いを演じながら、渡辺祐介選手(#1)に敗れたIA2の古賀太基選手(#922)。今年もまた、この最終戦では追う立場で、昨年の2点よりも多い6点差がついていましたが、昨年の経験をしっかり結果につなげました。

両ヒート総合成績によるIA2クラスの表彰台。写真中央が、ヒート2と総合成績の勝利でシリーズタイトルをもぎ取った古賀太基選手(#922)。2位となった写真左の渡辺祐介選手(#1)と3位に入った同右の小川孝平選手(#912)から、祝福を受けました。

レディスクラスの決勝は、竹内優菜選手(#1)と川井麻央選手(#8)によるマッチレースに。一度は川井選手が先行しましたが、最終ラップに竹内選手が逆転。シリーズタイトル防衛は果たせなかったものの、竹内選手が有終の美を飾りました。

レディスクラスの安原さや選手は、レース直前に今季限りでの現役引退を発表。これまで10年以上にわたって、ヤマハを代表する女性モトクロスライダーとして活躍してきただけに、レース後の引退セレモニーにも多くの観客が集まり涙を流しました。

レディスクラスのチャンピオンは、14点リードで今大会を迎えた畑尾樹璃選手(#4)に決定しました。1周目に転倒して12番手からの追い上げとなった畑尾選手は、無理せず7位でフィニッシュ。初めての全日本タイトル獲得に満面の笑みを浮かべました。

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