2018年 全日本モトクロス選手権 第8戦近畿大会

掲載日:2018年09月12日 フォトTOPICS    

写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト  国際A級プロフィールサイト「モトクロ男子」

2018年 全日本モトクロス選手権 第8戦近畿大会の画像

第7戦の中止により、全日本モトクロス選手権は約1ヵ月半ぶりの開催
IA-1とIA-2では、し烈なチャンピオン争いが最終戦まで持ち越しに!

豪雨被害の影響により、8月下旬に開催予定だった第7戦中国大会が中止されたことから、全日本モトクロス選手権シリーズは約1ヵ月半のインターバルを挟むことになり、9月8日(土)~9日(日)に第8戦近畿大会が奈良県の名阪スポーツランドで実施されました。

三重との県境に近い奈良県東部に位置するこの会場は、サンド質の路面を特徴とし、アップダウンも豊富に備えています。コースは、東西2エリアにセパレートされたようなレイアウト。さらに、メインとなる西側は上下2段というようなイメージの構成となっています。

天気は、各クラスの予選やIBオープンクラスの決勝ヒート1などが実施された土曜日が曇り時々雨で、決勝が開催された日曜日は朝の練習走行時こそ降雨があったものの、日中は曇り時々晴れ。大会前から、台風の影響などで雨が多く降ったことから、土曜日の路面はマディ状態。水はけのよいサンドコースとはいえ、含んでいた水分量が多かったことから、雨が止んだ日曜日の路面状況改善は遅めでしたが、それでもライン上は徐々に走りやすくなりました。ただし、ラインを外すと水を含んだ重い砂が抵抗となり、また走行によって何本ものワダチが刻まれたセクションも多く、攻略が難しいコンディションとなりました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンで競われるIA-1では、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)と山本鯨選手(#1)が、両ヒートでマッチレースを展開。両者が勝利を分け合い、山本選手が成田選手を9点リードした状態のまま、シリーズタイトル争いの決着は今季最終戦に持ち越されました。

排気量250ccの4ストマシンが出走するIA-2は、ランキングトップの古賀太基選手(#922)、同2番手の能塚智寛選手(#828)、同3番手の小川孝平選手(#912)が、いずれもポイントを多めに取りこぼす波乱の展開。能塚選手が逆転でランキングトップに立ち、これを6点差で古賀選手が追って、最終戦に臨みます。なおレースは、ヒート1で小川選手が勝利し、ヒート2では横澤拓夢選手(#32)が全日本IA初優勝。総合成績では、両ヒートをまとめた浅井亮太選手(#40)がこちらも初優勝となりました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、安原さや選手(#5)が連勝。ポイントリーダーの畑尾樹璃選手(#4)は6位でしたが、ランキングトップを守っています。またIBオープンクラスでは、岸桐我選手(#84)が最終戦を待たずにシリーズタイトル獲得を決めました。

IA-1の決勝では、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#1)と成田亮選手(#982)が、両ヒートでし烈な優勝争いを展開。とくにヒート1では、レース序盤からマシンがぶつかり合うほどの激しいバトルが展開され、訪れた観客たちを熱狂させました。

IA-1の決勝ヒート1で勝利したのは、ホンダファクトリーチームから参戦する成田亮選手(#982)。一度は先行した山本鯨選手(#1)が転倒する間にトップを奪い返し、最後は最小で約1秒、最大で約6秒のリードを守って、山本選手を諦めさせました。

IA-1の決勝では、ポイントリーダーとして今大会に臨んだ山本鯨選手(#1)が優勝。ヒート1とは逆に、レース終盤は前を走る山本選手を成田亮選手(#982)がすぐ後方で追う展開となりましたが、最低でも約1.5秒のリードを確保して成田選手に競り勝ちました。

IA-1決勝で両ヒート総合成績3位となったのは、今季からヤマハのマシンに乗る星野優位選手。ヒート1を8位でフィニッシュすると、ヒート2ではレース序盤にトップを快走して3位でゴール。ヤマハに乗り替えてから初めてとなる表彰台登壇を果たしました。

IA-1で総合成績4位となったのは、ヒート1を4位、ヒート2を6位とまとめた深谷広一選手(#7)。スズキのファクトリーチームが活動休止となったことから、今季はスズキに乗るプライベーターとして参戦。開幕前のケガから、シーズン後半で調子を上げています。

IA-1でシリーズランキング4番手をキープしている、カワサキトップチームの新井宏彰選手(#331)は、決勝ヒート1で3位入賞。しかしヒート2では、スタート直後に山本鯨選手(#1)の接触を受けて転倒し、クラッチレバー破損の影響により10位でした。

IA-1で、トップと18点差のランキング3番手として今大会に臨んだカワサキトップチームの小方誠選手(#2)は、難しいコンディションに苦戦して、ヒート1が6位でヒート2が9位。トップとのポイント差は38点に拡大し、チャンピオン争いから脱落しました。

両ヒート総合成績によるIA-1の表彰式。トップと2位は同点ながら、ヒート2で優勝した山本鯨選手(#1)が総合優勝となり、成田亮選手(#982)が2位。ヤマハのマシンに乗り替えてから初表彰台となる写真右の星野優位選手(#166)は、涙の登壇となりました。

IA-2の決勝ヒート1では、今季からカワサキに乗る小川孝平選手が、レース中盤にトップへ浮上すると、そのまま独走して勝利を収めました。しかし小川選手は、ヒート2で転倒リタイアによりノーポイント。ランキングトップに迫れるチャンスを逃しました。

IA-2の決勝ヒート2では、ホンダに乗る横澤拓夢選手(#32)が全日本IA初優勝。オープニングラップからトップを走った横澤選手は、転倒により周回遅れ寸前ですぐ前を走っていた元チームメイトの古賀太基選手(#922)を追うことで、後続を振り切りました。

IA-2の両ヒート総合成績では、ヤマハに乗る浅井亮太選手が初優勝。多くの選手が片方のレースを落とす内容となるなか、ヒート1を5位、ヒート2を3位とどちらも6位入賞圏内でまとめました。まだ18歳の若手で、今後のさらなる成長が期待されています。

IA-2に参戦するホンダファクトリーチームの能塚智寛選手(#828)は、どちらのヒートでも転倒を喫して、ヒート1が6位でヒート2が7位と低迷。しかし、古賀太基選手(#922)が能塚選手以上にポイントを取りこぼしたことから、ランキングトップに浮上しました。

IA-2のポイントリーダーとして今大会に臨んだホンダに乗る古賀太基選手は、予選で転倒したことからスタート位置が悪く、出遅れが響いてヒート1は8位。ヒート2は、スタート直後の転倒後にエンジンが掛からず大きく遅れてしまい、18位に終わりました。

レディースクラスの決勝は、2周目から残り2周まで、トップを走る久保まな選手(#2)を安原さや選手(#5)が僅差で追う展開が続きました。しかし残り2周で、久保選手がバックマーカーと接触して転び、これで逆転した安原選手が全日本で自身初の連勝!

レディースクラス優勝の安原さや選手(#5)は、今大会がヤマハの新型マシンデビューレースとなり、「事前の練習ではうまく乗りこなせず、リタイアしたいほど緊張していました」とのこと。しかし大会では天候も味方し、得意なマディ&ウェットで勝利を獲得。

レディースクラスの決勝レースで、残り2周のところまでトップを守りながら、最後に転倒で勝利を逃した、スズキのマシンに乗る久保まな選手(#2)。表彰台では気丈に振舞っていましたが、表彰式終了後には思わず悔し涙で顔を濡らし、雪辱を誓っていました。

IBオープンクラスでは、ホンダのマシンに乗る岸桐我選手(#84)が、最終戦を待たずにシリーズタイトル獲得を決定。苦手なマディコンディションとあって、今大会はヒート1が5位でヒート2が9位というレース結果。最終戦ではぶっちぎりの優勝を狙っています。

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