世界最強モトクロス女子 キアラ・フォンタネージ スペシャルインタビュー(2/5)

掲載日:2017年10月20日 フォトTOPICS    

Special Thanks / ヤマハ発動機販売  Text & Photo / Ryo Tsuchiyama

2017全日本モトクロス最終戦MFJ-GP・IA2に参戦!
世界最強モトクロス女子 キアラ・フォンタネージ
スペシャルインタビュー(2/5)

10月22日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される全日本モトクロス最終戦「MFJ-GP」のIA2クラスに、ウィメンズモトクロス世界選手権(WMX)の2017年チャンピオン、キアラ・フォンタネージ選手(伊・23)が参戦する。
編集部では日本のトップライダーたちとのレースを数日前に控えたキアラ選手にインタビューを敢行。キアラ選手の速さの秘密や、モトクロスへの思い、プライベートな話題など、同席したレディースモトクロスライダーの安原さや選手とのトークも交えながらインタビューの模様をお届けしよう。

「勝つために考えているのは、自分の仕事が何かってことだけ」

今回キアラ選手のインタビューに同席してくれたのは、2015年全日本レディースモトクロスチャンピオンの安原さや選手だ。同じ女子モトクロスライダーとして、気になることをここぞとばかりに質問してくれた。

(安原さや:以下 安)キアラ選手の速さの秘密って何なんでしょう?

秘密でもなんでもなく、じつは秘訣もなくて、それって私の中に最初から流れている血なんだと思う。レースの戦い方は誰かに教わったものではないし、テクニックや走り方も自分で身につけたもの。私が元々持っていた部分だと感じてる。私にとって速く走るのはそう難しいことではないけど、速さをキープするためのトレーニングは頑張らなきゃいけないって思ってる。

(安)レースでスピードが上がるにつれて怖さは増すものですか?

なんて言えばいいか難しいけど......スピードそのものは怖くない。もちろん、スピードが上がれば、トリプルやダブルのジャンプを着地をどうするかって考えなきゃだけど、いつも自然に構えてるの。

(安)レースで勝つために必要なことって何でしょう?

自分の仕事が何かってことを考えるだけ。あまりいろいろ考えすぎるのは良くないわね。何より楽しむことがいちばん。レースを楽しめればリザルトは自然についてくる。

安原さや

安原さや

1991年9月28日生まれ

2015年全日本レディースモトクロスチャンピオン。
女性初の国際A級ライダーの安原選手は、モトクロスを続けながら現在大学にも通う頑張り屋さん。弟の安原志(のぞむ)もIAと、姉弟でIAライダーなのだ。

SNS

Instagram / @sayayasuhara
Twitter / @sayayasuhara

(安)集中力を保つ秘訣はありますか?

難しい質問かも。私もいつも集中できているわけじゃないし......。

でも大切なことは、いいスタートを切ることと、自分の良いリズムを保つことかな。たとえば、トップ集団から離れて混戦に巻き込まれたら、自分のラインを取られたり、走りのリズムがキープできないでしょ? だから、とにかく前に出ることが大切。

(安)怪我しないために一番大事なことって?

昔体操をやっていたこともあって、筋肉もあるから怪我には強いの。過去には大きなクラッシュを何度か経験したけど、運良く大怪我はしなかった。

でもやっぱり自分の限界を超えないことが大事。ヤバいと思ったら引くし、ウェットなコンディションでも無理したりしない。

そもそも、クラッシュして怪我をしなければ、もっと長くバイクに乗れるから、チャンピオンシップを戦う上ではそれがとても大切。それにクラッシュが少なければ、レースを戦う上での恐怖心も薄れる。

自分でできることは、身体を鍛えてクラッシュしても怪我しない身体を作ることと、リミットを超えないこと。このふたつかな。

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