2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

掲載日:2017年09月21日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。ホンダ勢が上位で1コーナーに進入しましたが、イン側をコンパクトにターンしたスズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)が、まずは先頭に立ってレースが開始されました。

ほぼドライコンディションのなか行われた近畿大会
IA-1では山本鯨選手が両ヒート制覇で有利な状況に

2017年の全日本モトクロス選手権第7戦近畿大会が、9月9日(土)~10日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで開催されました。

サンド質の路面を特徴とするコースは、アップダウンに富んだ地形にレイアウトされ、東西ふたつのエリアに分割されるように配置。大まかなレイアウトは昨年までと同様ながら、各セクションに仕様変更が加えられていました。

今大会の各クラス予選が行われた土曜日と、決勝が実施された日曜日は、ともに朝から晴天に恵まれましたが、その後は雲が多めの時間帯もあり、土曜日は夕方ごろ、日曜日はお昼ごろに一時的な降雨があるなど、天候が目まぐるしく変化し、山沿いの立地を感じさせられました。ただし路面は、2日間を通してほぼドライコンディションが保たれました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1の決勝は、両ヒートをホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)が制し、ランキング2番手となっているカワサキトップチームの小方誠選手(#10)に対するリードを、11点差に拡大しました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ヒート1で小川孝平選手(#912)、ヒート2で渡辺祐介選手(#31)が勝利。ランキングトップの古賀太基選手(#922)は4位と2位で、古賀選手と渡辺選手のポイント差は3点に縮まりました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、地元チームに所属する安原さや選手(#4)が今季2勝目を挙げました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

01IA-1の決勝レースで両ヒート優勝を決めた、ホンダファクトリーチームから参戦する山本鯨選手(#400)。この名阪スポーツランドがある奈良県に住み込み、乗り込みを続けてきた成果を発揮。ポイントリードを拡大しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

02IA-1ランキングトップの山本鯨選手(#400)を3点差で追って今大会に臨んだ、カワサキトップチームの小方誠選手(#10)。決勝ヒート1で2位、ヒート2で3位となるも、両ヒート優勝の山本選手にリードを拡大されてしまいました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

03ヤマハファクトリーチームからIA-1に参戦する平田優選手(#99)。拠点とする兵庫県から近いこのコースで、ヒート1を3位、ヒート2を4位でフィニッシュ。ランキング3番手の成田亮選手(#1)まで、4ポイント差に迫りました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

04カワサキトップチームの新井宏彰選手(#331)は、IA-1決勝ヒート1を5位でフィニッシュすると、ヒート2ではレース中盤にトップの山本鯨選手(#400)に約4秒差まで迫りました。しかし逆転は至らず、2位でゴールしています。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

05IA-1のシリーズランキング3番手で今大会に挑んだホンダファクトリーチームの成田亮選手(#1)は、予選レースで転倒して肩を脱臼。それでも決勝ヒート1に臨みましたが、12位に終わり、ヒート2は出場をキャンセルしました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

06ヒート1で4位、ヒート2で6位となり、IA-1の両ヒート総合成績で5位となったスズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)。今季は第3戦で足を負傷し、第5戦での復帰後も苦戦が続いていましたが、復活の兆しを見せました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

07IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、レース序盤にリードを拡大して優勝した山本鯨選手(#400)。同左がスタートでやや出遅れて2位となった小方誠選手(#10)。同右が3位の平田優選手(#99)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、ヒート1に続く今季6勝目を挙げてポイントランキングでのリードも11点に拡大した山本鯨選手(#400)。同左が2位となった新井宏彰選手(#331)。同右が3位の小方誠選手(#10)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

09IA-2の決勝ヒート1で優勝したのは、前戦決勝ヒート2でクラッシュして、足を負傷した小川孝平選手(#44)。ほぼバイクに乗れない状況でこの大会を迎えましたが、ヒート2でも4位に入賞する活躍を見せました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

10地元大会に気合十分で臨んだ、ヤマハのマシンに乗りIA-2に参戦する岡野聖選手(#30)。ヒート1は、レース後半に古賀太基選手(#922)を逆転して2位。ヒート2は、2番手走行中のレース中盤に転倒して3位となりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

11IA-2のポイントランキングでトップとなっている古賀太基選手(#922)と2番手につける渡辺祐介選手(#31)は、両ヒートで直接対決の瞬間があるレース展開。両ヒートで渡辺選手が先行し、ポイント差はわずか3点に。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

12IA-2に参戦する古賀太基選手(#922)。ヒート1では序盤にトップを走行しながら、マシントラブルによりペースが落ちて4位。ヒート2も再びトップを走りながら、渡辺祐介選手(#31)に抜かれて2位でした。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

13IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が今季3勝目を挙げた小川孝平選手(#912)。同左が、地元大会にカタくなりながらも2位となった岡野聖選手(#30)。同右が、3位となったランキング2番手の渡辺祐介選手(#31)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

14IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季5勝目を挙げてランキングトップに3点差まで迫った渡辺祐介選手(#31)。同左が、2位に入賞したポイントリーダーの古賀太基選手(#922)。同右が3位となった岡野聖選手(#30)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

15レディースクラスの決勝は、序盤からトップを走行した安原さや選手(#4)を、レース終盤に竹内優菜選手(#2)が僅差で追う展開。ゴール直前は写真のような僅差でしたが、安原選手がわずかにリードを守って優勝しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

16レディースクラスで、ランキングトップの竹内優菜選手(#2)に2点差まで迫って今大会に臨んだ久保まな選手(#5)は、2番手走行中のレース中盤に転倒を喫して4位でフィニッシュ。ポイント差は6点に拡大しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

17レディースクラスの表彰台。写真中央が今季2勝目を挙げた安原さや選手(#4)。同左が2位でポイントリーダーの座を守った竹内優菜選手(#2)。同右が、ライバルたちの転倒により3位となった川井麻央選手(#14)です。

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