2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

掲載日:2017年09月08日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)が209点、カワサキトップチームの小方誠選手(#10)が206点、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#1)が201点で今大会に出場。

IA-1とIA-2はトップと2番手の点差が変わらず
レディースクラスは一気に接戦状態

2017年の全日本モトクロス選手権第6戦が、8月26日(土)~27日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

ふたつの丘にまたがるようにレイアウトされた、SUGOのインターナショナルモトクロスコースは、今季第4戦および最終戦(第9戦)でも全日本の舞台に設定。そのためシリーズランキングでは、SUGO攻略が上位進出に向けたひとつのカギになります。

今大会の各クラス予選が行われた土曜日まで、宮城県は約1ヵ月にわたって毎日降雨があるという天候。さらに、土曜日朝方にかけてコース周辺では強めの雨が降ったことから、予選日の朝はマディコンディションでした。しかしその後は、強い日差しによって路面コンディションが一気に回復。土曜日午後にはベストに近い状態になると、決勝が実施された日曜日はドライコンディションとなり、午後はホコリが多く舞うほどでした。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1の決勝は、ヒート1をランキング2番手につけているカワサキトップチームの小方誠選手(#10)、ヒート2を前戦でポイントリーダーに立ったホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)が制し、3点差が維持されました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ヒート1で小川孝平選手(#912)、ヒート2で渡辺祐介選手(#31)が勝利。ランキングトップの古賀太基選手(#922)は両ヒート3位で、古賀選手と渡辺選手のポイント差は8点のままです。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、同じくSUGOで開催された第4戦で勝利した畑尾樹璃選手(#3)が、今季2勝目を挙げました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

01IA-1の決勝ヒート1で勝利を収めた、カワサキトップチームから参戦する小方誠選手。この優勝で、小方選手は同点のランキングトップに返り咲きましたが、ヒート2は2位となり、ランキングは2番手のままです。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

02前戦でランキングトップに立って今大会に臨んだ、ホンダファクトリーチームから参戦するIA-1の山本鯨選手。決勝ヒート1で2位、ヒート2で優勝と両ヒートで好成績を収め、ランキングトップを守りました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

03IA-1の決勝ヒート1では、3台によるトップグループをけん引していたホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)が、レース中盤に転倒。山本選手はその後、チームメイトの成田亮選手(#1)を抜き、2位になりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季6勝目をマークしたカワサキトップチームの小方誠選手(#10)。同左が、転倒による悔しい2位となった山本鯨選手(#400)。同右が、3位の成田亮選手(#1)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

05IA-1の決勝ヒート2で、レース中盤までトップの2台を僅差でマークし、その後は順位をキープして3位となったカワサキトップチームの新井宏彰選手。第4戦はケガで欠場したので、これが今季初のSUGOでした。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

06スズキファクトリーチームの深谷広一選手。IA-1決勝ヒート1では、中盤にヤマハファクトリーチームの平田優選手(#99)がミスした間に順位を上げて5位。ヒート2は最終ラップに平田選手を逆転して、再び5位でした。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

07IA-1に参戦するヤマハファクトリーチームの平田優選手は、両ヒートで6位。ニューマシンとのマッチングに苦しみながらのレースが、なおも続いている状況ですが、シーズン終盤の巻き返しに期待が集まります。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季4勝目を挙げてランキングトップの座を守った山本鯨選手(#400)。同左が2位となった小方誠選手(#10)。同右が3位の新井宏彰選手(#331)。山本選手と小方選手は3点差のまま!

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

09IA-2の決勝ヒート1で優勝したのは、レース後半にトップ集団から抜け出した、ホンダを駆る小川孝平選手。しかし小川選手は、ヒート2のオープニングラップで激しくクラッシュして、負傷リタイアとなりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

10IA-2クラスの決勝で、両ヒート2位となったヤマハのマシンに乗る岡野聖選手。ヒート1は、レース後半にふたつポジションアップ。ヒート2は、レース終盤に古賀太基選手(#922)との激しい2位争いを制しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

11ホンダのマシンを駆りIA-2に参戦する古賀太基選手は、ポイントリーダーとして今大会に。1週間前にスポット参戦した世界選手権で、足をケガした厳しい状態でしたが、粘り強く走って両ヒート3位となりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

12IA-2に参戦するヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手。ヒート1は、スタート直後に古賀太基選手(#922)と接触して転倒を喫し、最後尾から追い上げて6位。ヒート2は、独走優勝で雪辱を果たしました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

13IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が今季2勝目を挙げた小川孝平選手(#912)。同左が、やや苦手意識があるコースで2位となった岡野聖選手(#30)。同右が、3位となったポイントリーダーの古賀太基選手(#922)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

14IA-2決勝ヒート2で、今季4勝目を挙げた渡辺祐介選手(#31)。ヒート1の6位で、古賀太基選手(#922)に奪われた5点差を、ヒート2でそのまま取り返し、なおも古賀選手と8点差のランキング2番手につけています。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

15レディースクラスの決勝は、このスポーツランドSUGOで開催された今季第4戦も制している畑尾樹璃選手が、レース序盤からトップを快走。最後は久保まな選手(#5)を振り切り、今季2勝目を納めました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

16レディースクラス決勝の2位争いは、ポイントリーダーの竹内優奈選手(#2)、ランキング2番手の久保まな選手(#5)、そして本田七海選手(#6)による大接戦。竹内選手と本田選手は転倒で遅れ、久保選手が2位でした。

2017年 全日本モトクロス選手権 第6戦SUGO大会

17レディースクラスの表彰台。写真中央が優勝の畑尾樹璃選手(#3)。同左が2位の久保まな選手(#5)。同右が3位の本田七海選手(#6)。竹内優菜選手(#2)は7位に終わり、久保選手が竹内選手と2点差に接近!

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