2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

掲載日:2017年07月27日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。全日本通算150勝が懸かった成田亮選手(#1)は出遅れ、田中雅己選手(#113)が好スタート。しかし田中選手は直後に転倒して、大きく遅れてしまいました。

午前は猛暑、午後は豪雨のタフコンディションに
IA-1では小方誠選手と山本鯨選手がヒート優勝

2017年の全日本モトクロス選手権第5戦が、7月15日(土)~16日(日)に岩手県の藤沢スポーツランドで開催されました。

小高い山の斜面にレイアウトされたコースは、林の中や木々の間を走るようなセクションも多く、緑の美しさでも知られます。以前はサンド質の路面でしたが、近年は新たに搬入された土の影響で、砂混じりで目が細かい土質となっています。

各クラスの予選が行われた土曜日は、朝から晴れて最高気温が33度ほどに達する猛暑。ところが決勝が開催された日曜日は、朝から曇天となりました。それでも、湿度が高い状態で気温が30度近くまで達したことから、かなり蒸し暑さを感じる気候。そして、お昼休みが終了する直前から激しく雨が降りだし、コースは一気にマディ化しました。豪雨は夕方まで断続的に続き、両ヒートとも非常にコンディションとなりました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1の決勝は、ケガの影響で前戦を欠場したスズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)とカワサキトップチームの新井宏彰選手(#331)が復帰し、18台の出走台数。レースは、ドライコンディションのヒート1をカワサキトップチームから参戦する小方誠選手(#10)、マディのヒート2をホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)が制しました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、勝谷武史選手(#888)が第3戦以来となる今季2度目のスポット参戦。ヒート1ではその勝谷選手が優勝し、ヒート2は渡辺祐介選手(#31)が勝利しました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、マディとなった午後最初のレースとして行われ、マディを得意とする安原さや選手(#4)が今季初優勝を挙げました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

01IA-1の決勝ヒート1で勝利を収めた、カワサキトップチームから参戦する小方誠選手。これで小方選手は、第3戦のヒート1から5連勝。しかしヒート2は、スタート直後に他車と競い転倒し、9位に終わりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

02IA-1の決勝ヒート1で、スタートでは出遅れながらも2位に入賞したホンダファクトリーチームの成田亮選手(#1)。ヒート2は、レース終盤までトップを走りながらも転倒を喫して、悔しい4位となりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

03IA-1の決勝ヒート1で3位に入賞した、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)。レース前半はややペースが上がらず苦労するも、後半になって調子を取り戻し、逆転で表彰台圏内を確保しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

04IA-1の決勝ヒート1で、終盤に山本鯨選手(#400)の先行を許して4位となった、ヤマハファクトリーチームの平田優選手。マディのヒート2では2位となり、今季のベストリザルトをようやく更新しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

05IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、かつて大ケガをした因縁のコースで5ヒート連続優勝を決めた小方誠選手(#10)。同左が2位となった東北出身&在住の成田亮選手(#1)。同右が3位の山本鯨選手(#400)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

06コンディションが一転してマディとなったIA-1決勝ヒート2を制した山本鯨選手。終盤までトップを走っていた成田亮選手(#1)を、僅差でマーク。成田選手の転倒により、難なくトップの座を手に入れました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

07IA-1決勝ヒート2で3位に入賞した、カワサキトップチームの新井宏彰選手。第3戦終了後に足を手術して、第4戦は欠場。今大会ヒート1は前半に2番手を走りながらも後退しましたが、雨のヒート2は粘りました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季3勝目を挙げた山本鯨選手(#400)。同左が2位となった平田優選手(#99)。同右が3位の新井宏彰選手(#331)。これで、山本選手がランキングトップに立ちました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

09IA-2の決勝ヒート1は、ホンダファクトリーチームの勝谷武史選手(#888)とヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#31)がトップ争い。レース後半に渡辺選手が先行しましたが、転倒により勝谷選手が勝利。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

10IA-2決勝ヒート1で3位のチェッカーを受けた、ホンダのマシンを駆る古賀太基選手。レース序盤はトップを走行していましたが、3周目に転倒して4番手に後退。レース後半に逆転して、3位に浮上しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

11ヤマハのマシンを駆りIA-2に参戦する岡野聖選手は、決勝ヒート1で一時3番手を走っていましたが、古賀太基選手(#922)に抜かれて4位。マディのヒート2は、転倒もあり6位でのゴールとなりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

12IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、スポット参戦で再び勝利を収めた勝谷武史選手(#888)。同左が、転倒により悔しい2位となった渡辺祐介選手(#31)。同右が3位の古賀太基選手(#922)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

13ひどいマディコンディションとなったIA-2決勝ヒート2で3位に入賞したのは、IAに昇格して2年目の鳥谷部晃太選手(#48)。1周目から最後まで順位を守り、このクラスで初めて表彰台に上がりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

14IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が今季3勝目の渡辺祐介選手(#31)。同左が2位の小川孝平選手(#912)。同右が3位の鳥谷部晃太選手(#48)。勝谷武史選手(#888)と古賀太基選手(#922)はリタイアしました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

15レディースクラスの決勝は、直前に激しい雨が降ってマディコンディションでのレースに。これで躍動したのが、マディを得意とする安原さや選手(#4)。独走で、2015年第9戦以来の勝利を手にしました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

16レディースクラスで2位に入賞したのは、同じくひどいマディコンディションとなった今季開幕戦で全日本初優勝を挙げている久保まな(#5)。後続を大きく引き離してのゴールで、表彰台に立ちました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第5戦東北大会

17レディースクラスの表彰台。写真中央が、ゴール直後に喜びを爆発させた優勝の安原さや選手(#4)。同左が2位の久保まな選手(#5)。同右が、スタート直後の転倒から追い上げた3位の竹内優菜選手(#2)です。

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