全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

掲載日:2016年10月13日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。1コーナーを真っ先にクリアしたのは、ランキング2番手で今大会を迎えたカワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)。KTMを駆る北居良樹選手(#100)が続きました。

IA-1は新井宏彰選手が今季初となる両ヒート優勝!
IA-2は能塚智寛選手と竹中純矢選手が勝利

今季の全日本モトクロス選手権は残すところ2戦。第8戦関東大会が、10月1日(土)~2日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。

第2戦の舞台ともなったコースは、荒川と入間川に挟まれた河川敷に設けられていて、フラットな土地にタイトターンとジャンプやリズムセクションを中心に配置した、スーパークロスに近いレイアウトを特徴としています。今大会では、春の第2戦と比べて一部セクションに変更が加えられ、より接戦が増える仕様となっていました。天候は、各クラスの予選が行われた土曜日が曇りで、決勝レースが繰り広げられた日曜日は晴天。路面は、両日ともドライコンディションでした。

このなか、排気量450ccの4ストマシンがおもに走る全日本最高峰クラスのIA-1では、ポイントリーダーを守る成田亮選手(#982)の今大会における優勝決定阻止を狙った新井宏彰選手(#331)が、両ヒート制覇を達成。これにより成田選手は、35点リードで最終戦を迎えることになりました。

また、排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ランキングトップの能塚智寛選手(#28)が、目まぐるしくトップが入れ替わったヒート1で優勝。ヒート2では、竹中純矢選手(#29)が今季初優勝を挙げました。ランキング2番手で今大会を迎えた岡野聖選手(#31)はやや不調で、能塚選手と岡野選手のポイント差は22点に拡大しました。

2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、ランキングトップの中野洋子選手(#3)と2番手の竹内優菜選手(#2)が、激しいトップ争いを展開。これを竹内選手が制して、13ポイント差で最終戦を迎えます。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝レースで、今季初となる両ヒート制覇を達成したカワサキファクトリーチームの新井宏彰選手。春の大会こそ不調でしたが、ここは相性がよいコース。ライバルを圧倒する驚異的な速さを見せつけました。

02IA-1の決勝ヒート1で2位に入賞したのは、2大会の出場停止処分が明けたヤマハファクトリーチームの平田優選手。ヒート2は出遅れが響いて6位でしたが、レースブランクを感じさせない走りを披露しました。

03IA-1の決勝ヒート2で2位となった、ホンダファクトリーチームから参戦するポイントリーダーの成田亮選手。ヒート1は、スタートで大きく出遅れて5位。この結果、35点リードで最終戦に臨むことになりました。

04IA-1の決勝レースで、両ヒートとも3位となったスズキファクトリーチームの小島庸平選手。ヒート2では、レース後半に成田亮選手(#982)を抜いて一時は2番手を走行。最後はわずかに届かずにゴールしました。

05ここまで4ヒート連続で表彰台に登壇して今大会を迎えた、IA-1に参戦するカワサキファクトリーチームの田中教世選手。ヒート1は、中盤まで3番手を走行して4位。ヒート2は1周目15番手と出遅れて7位でした。

06IA-1の決勝ヒート2で、レース前半に2番手をキープした、サテライトチームでカワサキのファクトリーマシンに乗る小方誠選手。後半に成田亮選手(#982)と小島庸平選手(#1)の先行を許して4位でした。

07IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、レース序盤から後続を引き離して独走優勝した新井宏彰選手(#331)。同左が、第5戦以来となる参戦で2位となった平田優選手(#99)。同右が、3位の小島庸平選手(#1)です。

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、再びレース序盤から独走して今季3勝目を挙げた新井宏彰選手(#331)。同左が、肩をケガしながら2位で踏み止まった成田亮選手(#982)。同右が、3位の小島庸平選手(#1)です。

09IA-2の決勝ヒート1は、序盤から何度もトップが入れ替わる展開に。スピードでは渡辺祐介選手(#32)が勝っていましたが、レース終盤にエンストのミスがでて、能塚智寛選手(#28)が逆転勝利を収めました。

10IA-2の決勝ヒート1で、レース終盤の見どころとなったのが、エンストによりトップから陥落した渡辺祐介選手(#32)と、これを激しく攻めた田中雅己選手(#113)の2番手争い。最後は田中選手が競り勝ちました。

11IA-2の決勝レースで、両ヒートとも好スタートを決めて序盤にトップを走り、ヒート1は2位、ヒート2は3位となった田中雅己選手。今季は度重なるケガに泣いてきましたが、これで第2戦以来となる表彰台復活です。

12IA-2の決勝レースで、ヒート1は3位、ヒート2は2位となった渡辺祐介選手。とくにヒート1は、序盤にコースアウト、終盤にエンストのミスによりトップの座から落ちただけに、悔しさが残るレースとなりました。

13IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、渡辺祐介選手(#32)のエンストによってトップに立ち勝利を収めた能塚智寛選手(#28)。同左が、終盤の逆転劇で2位となった田中雅己選手(#113)。同右が3位の渡辺選手です。

14IA-2決勝ヒート2では、スズキファクトリーチームの竹中純矢選手が躍動。オープニングラップでトップに立つと、レース中盤以降はアドバンテージを確保した単独走行となり、そのまま今季初優勝を決めました。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季初優勝を挙げた竹中純矢選手(#29)。同左が2位の渡辺祐介選手(#32)。同右が3位の田中雅己選手(#113)。能塚智寛選手(#28)は、出遅れが響いて5位でした。

16レディースクラスは、ポイントランキングトップを守る中野洋子選手(#3)が、序盤からトップを走行。これを僅差で追い続けたランキング2番手の竹内優菜選手(#2)が、レース後半に逆転して今季3勝目を挙げました。

17写真右が、レディースクラスで優勝した竹内優菜選手(#2)。ランキングトップをキープする写真左の中野洋子選手(#3)と13ポイント差で、いよいよ今季最終戦へ。中野選手は、8位以内なら自力でタイトル決定です。

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