全日本モトクロス選手権 第4戦SUGO大会

掲載日:2016年06月15日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1では、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)が、最初のターンでもっともインを突き、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手(#2)らを従えてトップで1周目をクリアしました。

最高峰クラスでは再び成田選手と平田優選手が優勝!
能塚智寛選手と中野洋子選手は連勝ストップ!

全日本モトクロス選手権の16年第4戦が、6月4日(土)~5日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

県南部にある総合モータースポーツ施設の一角に設けられたインターナショナルモトクロスコースは、丘陵地の地形を生かした、アップダウンが豊富なレイアウト。近年は、全日本が開催される度にコースの細部に変更が加えられ、ライダーのスキルを試しています。

天候は、各クラスの予選が実施された土曜日は晴れで、最高気温は29度。決勝が開催された日曜日は、前日と比べて雲が多めでしたが、同じく晴天に恵まれ、25度の最高気温となりました。

このなか、排気量450ccの4ストマシンがおもに走る全日本最高峰クラスのIA-1では、前戦ヒート2で開幕連勝がストップしたホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)が、決勝ヒート1で優勝。一方でヒート2は、前戦ヒート2で今季初優勝を挙げたヤマハファクトリーチームの平田優選手(#99)が、再び勝利を収めました。また、排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ホンダファクトリーチームの能塚智寛選手(#28)が開幕から6連勝で臨みましたが、決勝は両ヒートともヤマハに乗る岡野聖選手(#31)が勝利して、能塚選手の連勝は止まりました。

さらに、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでも、これまで連勝を続けていた中野洋子選手(#3)を、同じくホンダのマシンに乗る竹内優菜選手(#2)が破りました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝ヒート1では、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)とスズキファクトリーチームの小島庸平選手(#1)が、レース中盤からラストラップまで、僅差のトップ争いを展開しました。

02IA-1の決勝ヒート1で勝利を収めた、ホンダファクトリーチームの成田亮選手。体調不良だった前戦ヒート2では8位でしたが、今回はしっかり実力を発揮。ヒート2では2位でしたが、総合優勝も獲得!

03IA-1の決勝ヒート1では、トップを狙う小島庸平選手(#1)のすぐ後ろで、スズキファクトリーのチームメイトとなる熱田孝高選手(#2)とカワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)らも、接戦を展開!

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、好スタートを生かして勝利を収めた成田亮選手(#982)。同左が、僅差で成田選手を追い続けて2位となった小島庸平選手(#1)。同右が、3位の熱田孝高選手(#2)です。

05IA-1決勝ヒート2で今季2勝目を挙げた、ヤマハファクトリーチームの平田優選手。レース序盤から中盤にかけ、成田亮選手(#982)をコンマ数秒ずつ引き離しました。なお、ヒート1の平田選手は4位でした。

06IA-1決勝ヒート2のレース終盤でも再び、ランキングトップの成田亮選手(#982)とディフェンディングチャンピオンの小島庸平選手(#1)が、ドッグファイトを展開。今度は2位争いでしたが、成田選手が順位を守りました。

07IA-1のシリーズランキング2番手で今大会に挑んだ、ヤマハファクトリーチームの三原拓也選手は、予選から好調な走りを披露していましたが、日曜日朝の練習走行で大転倒。決勝出場がキャンセルされました。

08開幕戦で負傷して第2戦と第3戦を欠場した、今季からカワサキのファクトリーマシンを駆ることになったIA-1の小方誠選手が、今大会から復帰。決勝レースは、ヒート1が7位、ヒート2が5位の結果でした。

09IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真右側が、後続をわずかに離して今季2勝目を挙げた平田優選手(#99)。同左が、優勝以外は今季2レース目となる2位の成田亮選手(#982)。今季、IA-1の勝者はいまだにこのふたりのみ!

10IA-2の決勝レースでは、ヤマハのマシンを駆る岡野聖選手が、自身初となる両ヒート制覇を達成。ヒート1はオープニングラップから逃げ切り、ヒート2は終盤に古賀太基(#122)を逆転しての勝利でした。

11ヤマハの若手育成チームに在籍するIA-2の渡辺祐介選手。ヒート1では、レース序盤に竹中純矢選手(#29)をパスすると、そのまま単独走行で2位。ヒート2は、オープニングラップで転倒して7位でした。

12スズキファクトリーチームからIA-2に参戦する竹中純矢選手。決勝ヒート1は、渡辺祐介選手(#31)にパスされて以降は順位を守って3位。ヒート2は、中盤からトップ3台に放されて4位でゴールしました。

13ホンダ系のチームから参戦するIA-2の古賀太基選手(#122)は、全日本のインターバルを利用してAMAにも挑戦。今大会は体調を崩していましたが、ヒート1では7位、そしてヒート2はIA自己ベストの2位に!

14開幕からこれまで連勝を続けてきた、ホンダファクトリーチームからIA-2に出場する能塚智寛選手。決勝ヒート1は、スタート直後を含む計3回の転倒により、まさかの22位。ヒート2は、辛うじて3位に入りました。

15IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、スタートからトップを走り続けて勝利を収めた岡野聖選手(#31)、同左が序盤に順位を果たして2位の渡辺祐介選手(#31)、同右が3位の竹中純矢選手(#29)です。

16IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が自身初の全日本両ヒート制覇を達成した岡野聖選手(#31)、同左がIA自己ベストの2位に入賞した古賀太基選手(#122)、同右が3位で表彰台に登壇できた能塚智寛選手(#28)です。

17レディースクラスは、連勝中だった中野洋子選手(#3)が転倒し、僅差で追っていた写真中央の竹内優菜選手(#2)が今季初優勝。同左の安原さや選手(#2)は、2位で今季初表彰台に。同右の畑尾樹璃選手(#14)が3位でした。

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