全日本モトクロス選手権 第2戦関東大会

掲載日:2016年04月28日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1ホンダファクトリーチームの成田亮選手が、スタート直後からトップを快走。今季からKTMに乗る星野優位選手(#166)を、終盤に振り切って勝利を手にしました。

開幕戦に続いて成田亮と能塚智寛が両ヒート制覇!
レディースも中野洋子が連勝!

全日本モトクロス選手権の16年第2戦関東大会が、4月16日(土)~17日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。

コースは、入間川と荒川の間にある、いわゆる河川敷に立地。アップダウンがないフラットな土地に、バリエーション豊かなジャンプと、タイトターンを中心としたコーナーをレイアウトして、スーパークラステイストにまとめられています。

天候は、各クラスの予選が実施された土曜日は晴れ時々曇りでしたが、日曜日は大荒れ。降雨はほとんどなかったものの、朝から開催が危ぶまれるほどの強風が吹き、とくにお昼前にはこの風が一段と強くなって、大量の土ボコリを巻き上げました。午後には日差しにも恵まれましたが、風は強いままで、ライダーと観客の両方にとってタフなコンディションとなりました。

このなか、排気量450ccの4ストマシンがおもに走る全日本最高峰クラスのIA-1では、開幕戦に続いて両ヒートをホンダファクトリーチームの成田選手が制しました。

また、排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、こちらも開幕戦に続いてホンダファクトリーチームの能塚智寛選手(#28)が両ヒートで勝利を手にしました。

さらに、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでも、開幕戦に続いて13年以来のチャンピオンを狙う中野洋子選手(#3)が優勝。ホンダ勢が、シーズン序盤から好調な成績を収めています。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝ヒート1で2位に入賞して、全日本最高峰クラスで初めてKTMを表彰台に導いた星野優位選手。今季からKTMに乗り、開幕戦こそ不発でしたが、地元大会で実力を発揮しました。

02IA-1の決勝ヒート1では、今年もKTMに乗る北居良樹選手(#100)が、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手(#2)を抑えて中盤まで3番手を走行。北居選手は、残念ながら転倒して8位でした。

03IA-1の決勝レースで、両ヒートとも3位に入賞した三原拓也選手。今季、これまでのカワサキからヤマハのファクトリーチームに移籍。その2大会目で、早くも表彰台登壇を果たしました。

04ヒート1に続いて、午後の決勝ヒート2でも優勝したIA-1の成田亮選手。ヒート2は、追いすがる平田優選手(#99)と数秒の差を守って粘り勝ち。開幕から4連勝を決め、シーズン全勝に望み!

05IA-1決勝ヒート2で2位に入賞した、ヤマハファクトリーチームの平田優選手。ヒート1は、スタート直後などの転倒が響いて12位に終わりましたが、ヒート2では優勝争いを繰り広げました。

06IA-1決勝ヒート2では、今季からマシンをスズキにスイッチした深谷広一選手(#13)が、ヤマハファクトリーマシンを駆る三原拓也選手(#6)を抑え、転倒を喫するレース終盤まで3番手を快走!

07IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が得意のコースで好スタートから勝利を収めた成田亮選手(#982)、同左が地元のコースで2位となった星野優位選手(#166)、同右が3位の三原拓也選手(#6)です。

08こちらはIA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が今季ここまで負けナシの成田亮選手(#982)、同左が2位となった平田優選手(#6)、同右がヒート1に続いて3位となった三原拓也選手(#6)です。

09IA-2では、ホンダへの移籍とファクトリーチーム入りを果たした能塚智寛選手が、今大会でもその実力を発揮。ヒート1はスタートから逃げ切り、ヒート2は転倒後に追い上げて勝利しました。

10IA-2の岡野聖選手は、今年もヤマハのプライベーターチームから参戦。昨年、IA初優勝を収めた相性のいいコースとあって、決勝レースでは能塚智寛選手(#28)には敗れたものの2位入賞!

11IA-2の小川孝平選手は、昨年および一昨年はケガに苦しめられ、とくに昨年は参戦できたのがわずか3大会。復活を誓った今季、開幕戦ではやや空回りしましたが、今大会決勝ヒート2で3位に!

12今季もホンダのプライベーターとして参戦する、IA-2の田中雅己選手。決勝では、両ヒートで上位争いに絡み、ヒート1こそ表彰台に一歩届かず3位でしたが、ヒート2では2位に入賞しました。

13昨年、IAルーキーながら鋭い速さで注目を集めた、IA-2の古賀太基選手は、今季もホンダ系のチームから参戦。決勝では、ヒート1で2番手争い、ヒート2でトップ争いを演じ、5位と3位でゴールしました。

14IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央がスタート直後からトップを走り続けた能塚智寛選手(#28)、同左が開幕戦ヒート1でも2位となった岡野聖選手(#31)、同右が3位の小川孝平選手(#912)です。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が転倒により1周目24番手から追い上げて勝利を収めた能塚智寛選手(#28)、同左が2位に入賞した田中雅己選手(#113)、同右が3位の古賀太基選手(#122)です。

16レディースクラスでは、開幕戦でも勝利を収めた中野洋子選手が、ホコリを抑止するために大量の散水が施されたスリッピーな路面を攻略して、先行逃げ切りを図って優勝を手にしました。

17レディースクラスの表彰台。写真中央が開幕2連勝を達成した中野洋子選手(#3)、同左が今季はIBオープンクラスのレースにもエントリーする2位の畑尾樹璃選手(#14)、同右が3位の高橋絵莉子選手(#25)です。

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