全日本モトクロス選手権 第9戦関東大会

掲載日:2015年10月15日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。スズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)が好スタートを決めるも、ホンダファクトリーチームの小方誠選手(#2)がイン側をコンパクトに回ってホールショット!

最高峰クラスでは、成田亮選手が総合優勝!
IA2では富田俊樹選手のチャンピオンが決定!

全日本モトクロス選手権の第9戦関東大会が、10月3日(土)~4日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。

今季第2戦でも使用されたコースは、荒川と入間川の間に位置する河川敷に設けられていて、アップ&ダウンのない土地にスーパークロステイストを盛り込んだレイアウトが施されているのが特徴です。今年に入って大幅なデザイン刷新を受けたから、今大会のコースは細部変更が施された仕様とされました。

大会期間中の天候は、ほとんどの時間帯で晴れ。最高気温はこの時期としては高めで、日曜日は26度。コースコンディションはドライで、ホコリが多く舞う状況でした。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1は、30分+1周の決勝レースで、両ヒートにわたり激しいトップ争いが展開され、ヒート1はホンダファクトリーチームの成田亮選手(#1)、ヒート2はカワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)が勝利を収めました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)が両ヒート制覇。ヒート1の勝利により、富田選手のシリーズタイトル獲得が決定しました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディスクラスでは、邵洋子選手(#5)と安原さや選手(#2)がデッドヒートを繰り広げ、安原選手が優勝しました。

【リンク】
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01IA-1決勝ヒート1では、2周目にトップ浮上を果たした小島庸平選手(#44)に、スタートで出遅れながら着実に順位を上げてきた成田亮選手(#1)が、レースが後半に入ったところで追いつき、バトルがスタートしました。

02IA-1の決勝ヒート1。20周でチェッカーとなったレースの12周目に、成田亮選手(#1)がトップに浮上。抜かれた小島庸平選手(#44)は、ランキング争いのことを考えて無理をせず、しかし成田選手をマークしました。

03IA-1の決勝両ヒートで、3位表彰台に登壇した星野優位選手。ホンダ系チームから参戦する地元出身ライダーで、ヒート1は最終ラップに2台をパス。ヒート2は序盤にトップを走り、会場の大応援団を沸かせました。

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、レース後半に逆転して勝利を収めた成田亮選手(#1)。同左が、年間タイトル獲得に向けて貴重な2位を得た小島庸平選手(#44)。同右が、3位となった星野優位選手(#7)です。

05IA-1決勝ヒート2で勝利した、カワサキファクトリーチームの新井宏彰選手。ヒート1は、序盤のミスも響いて4位でしたが、ヒート2では1周目のミスをハイペースな走りでカバーして、今季3勝目を挙げました。

06IA-1のランキングトップで今大会に挑んだ熱田孝高選手は、両ヒートで転倒を喫して、ヒート1は5位、ヒート2は7位と低迷。小島庸平選手(#44)に次ぐ、5ポイント差のランキング2番手に後退しました。

07前戦の決勝ヒート1でクラッシュしてこの大会をノーポイントで終えた、IA-1の小方誠選手。チャンピオンに望みをつなぐべく今大会に参戦しましたが、ヒート1は6位、ヒート2は8位で、タイトル獲得が絶望的に。

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、同じコースで行われた第2戦以来となる勝利を挙げた新井宏彰選手(#331)。同左が、2位の成田亮選手(#1)。同右が、ヒート1に続いて3位となった星野優位選手(#7)です。

09IA-2の決勝レースは、序盤にトップを奪取したホンダファクトリーチームの富田俊樹選手が、ヒート1は途中で転倒を喫しながらも独走。ヒート2は、粘る田中雅己選手(#113)を中盤に振り切って勝利しました。

10ヒート1での優勝により、IA-2のチャンピオンは富田俊樹選手(#317)に決定。ゼッケン1が描かれたチャンピオンジャージを着て表彰台に登壇した富田選手は、最終戦で外国人ライダーに全力で挑むと宣言しました。

11IA-2決勝ヒート1で2位に入賞した岡野聖選手(#34)。1周目8番手から追い上げましたが、2番手に浮上した段階で富田俊樹選手(#317)は独走状態。渡辺祐介選手(#43)の追撃を振り切ってゴールしました。

12IA-2の決勝ヒート2で2位に入賞した田中雅己選手。ヒート1は、1周目のフィニッシュジャンプで他車と接触転倒してノーポイントレースに。ヒート2では、レース中盤まで富田俊樹選手(#317)を苦しめました。

13IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季これまで18ヒートで14勝目となる勝利を挙げた富田俊樹選手(#317)。同左が、2位の田中雅己選手(#113)。同右が、1周目11番手から追い上げた竹中純矢選手(#31)です。

14レディスクラスは、前戦で今季初勝利を挙げた邵洋子選手(#5)が、序盤からトップを走行。これを、前戦でポイントリーダーに躍り出た安原さや選手(#2)が追い、レース中盤からデッドヒートが展開されました。

1510周でチェッカーとなったレディスクラスの決勝レースで、7周目に邵洋子選手(#5)をパスして、ドライコンディションでの今季初優勝を挙げた安原さや選手。今回の勝利で、チャンピオン争いではかなり有利な立場に!

16レディスクラスのランキングトップにいながら、前戦で鎖骨を折るケガを負って2番手に後退した竹内優菜選手。タイトル防衛に望みをつなぐため、ケガから3週間で意地の復帰。しかしトップにはわずかに届かず、3位でした。

17レディスクラスの表彰台。写真中央が優勝して満面の笑みを見せた安原さや選手(#2)。同左が、逆転負けの悔しさを表情に表した邵洋子選手(#5)。同右が、ケガの痛みと悔しさに顔をしかめる竹内優菜選手(#1)です。

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