全日本モトクロス選手権 第8戦近畿大会

掲載日:2015年09月24日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。小島庸平選手(#44)がホールショット。小島選手は、レース中盤までトップを守りましたが、成田亮選手(#1)と接戦を繰り広げている途中で転倒し、8位に終わりました

最高峰クラスのIA-1は成田亮選手が両ヒート制覇!
IA-1とレディースはポイントリーダーがチェンジ!

全日本モトクロス選手権の第8戦近畿大会は、9月12日(土)~13日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで開催されました。

名古屋方面と大阪方面を結ぶ重要なバイパス道路の名阪国道に隣接し、大都市からのアクセスにも優れる名阪のコースは、サンド質の路面を特徴とした、アップダウンのある林間コース。基本レイアウトを昨年から踏襲しながら、リズムセクションなどが改良された仕様とされました。

史上稀にみる過酷なマディコンディションとなった前戦から一転し、今大会は天候に恵まれ、日曜日の朝に1時間ほど降雨がありましたが、土日とも基本的に晴天でした。大会前に降った雨の影響で、路面はやや多めに水を含んだ状態。これにより、ホコリの発生はかなり少なく、快適な観戦環境となりました。

排気量450ccの4ストマシンが走る全日本最高峰のIA-1では、30分+1周の決勝レースで両ヒートを昨年度王者の成田亮選手(#1)が制しました。ポイントリーダーとして今大会を迎えた小方誠選手(#2)は、ヒート1で負傷して両ヒートノーポイント。これで熱田孝高選手(#4)がランキングトップに立ちました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)が両ヒートを制覇し、シリーズタイトル獲得に王手。2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、邵洋子選手(#5)が今季初優勝。ポイントリーダーだった竹内優菜選手(#1)がリタイアに終わり、安原さや選手(#2)がランキングトップに浮上しました。

【リンク】
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01IA-1の決勝で両ヒートを制覇した、ホンダファクトリーチームの成田亮選手。ヒート1は、レース後半に小島庸平選手(#44)の転倒でトップ浮上。ヒート2は、序盤に新井宏彰選手(#331)をパスして独走しました。

02IA-1の決勝ヒート1で2位に入賞した、プライベートチームでヤマハに乗る田中教世選手。上位勢に転倒者が相次ぐサバイバルレースで、トップ争いに加わりました。ヒート2はマシントラブルでリタイアしました。

03IA-1決勝ヒート1で3位に入賞した、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手。決勝ヒート2でも、粘りの走りにより4位。この結果、小島庸平選手(#44)と同点のランキング3番手から浮上し、ポイントリーダーに!

04今大会を、13ポイントリードのランキングトップで迎えたホンダファクトリーチームの小方誠選手は、決勝ヒート1の2周目に入るジャンプでバランスを崩して激しく転倒。負傷により両ヒートノーポイントに……。

05カワサキファクトリーチームからIA-1に参戦する新井宏彰選手。決勝ヒート1は、3番手走行中の2周目に転倒して9位。しかしヒート2では、ホールショットから序盤にトップを走り、2位でフィニッシュしました。

06IA-1に参戦するスズキファクトリーチームの小島庸平選手。決勝ヒート1は、トップ走行中のレース後半に転倒して8位。ヒート2は、スタートで出遅れながらも追い上げて、3位表彰台に登壇しました。

07IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、ライバルの転倒にも助けられてトップチェッカーを受けた成田亮選手(#1)。同左が2位の田中教世選手(#16)。同右が賢く走り切って3位となった熱田孝高選手(#4)です。

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季3度目となる両ヒート制覇を果たした成田亮選手(#1)。同左が2位の新井宏彰選手(#331)。同右が、5ポイント差のランキング2番手につけた小島庸平選手(#44)です。

09IA-2の決勝レースでは、ポイントランキングトップを独走するホンダファクトリーチームの富田俊樹選手が、前戦に続いて両ヒート優勝。能塚智寛選手(#32)がケガで低迷したため、タイトル獲得が目前に!

10IA-2の決勝ヒート1では、スズキファクトリーチームの竹中純矢選手(#31)が、ホンダの富田俊樹選手(#317)を抑えてトップを走行。しかし竹中選手はレース中盤に転倒を喫し、悔しい2位に終わりました。

11IA-2の決勝ヒート1で3位に入賞したのは、IAルーキーの古賀太基選手。開幕戦からトップレベルのスピードを披露しながら、転倒や体力不足などで結果は残せず。今大会がIAで自身初の表彰台登壇となりました。

12IA-2の決勝ヒート2で2位に入賞した、ホンダ系プライベーターの田中雅己選手。今季の全日本で圧倒的な速さをみせている富田俊樹選手(#317)を、終盤まで僅差でマークし続け、その実力をアピールしました。

13IA-2の決勝ヒート2で3位に入賞した、ヤマハ系プライベーターの岡野聖選手。ヒート1でも6位に入賞し、両ヒート総合成績では4位。次戦の関東大会は、春にIA初優勝を挙げたコースで、好成績が期待されます。

14IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、中盤にトップに立ってそのまま独走した富田俊樹選手(#317)。同左が、序盤にトップを走りながら転倒して2位の竹中純矢選手(#31)。同右が、3位の古賀太基選手(#01)です。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季4度目となる両ヒート制覇を達成した富田俊樹選手(#317)。同左が、富田選手を追い詰めて2位の田中雅己選手(#113)。同右が、3位入賞の岡野聖選手(#34)です。

16レディースクラスでは、竹内優菜選手(#1)や安原さや選手(#2)との三つ巴のバトルを制した邵洋子選手(#5)が優勝。昨年までのスズキ2ストから今季はホンダ4ストにスイッチし、これが今季初勝利となりました。

17レディースクラス決勝の表彰台。写真中央が、今季初優勝を挙げた邵洋子選手(#5)。同左が、悔しい僅差の2位ながらランキングトップに立った安原さや選手(#2)。同右が、3位の久保まな選手(#6)です。

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