全日本モトクロス選手権 第7戦SUGO大会

掲載日:2015年09月09日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。小島庸平選手(#44)がホールショットを奪いました。小島選手はヒート2も好スタートを決めましたが、マディに苦しみ、ヒート1が5位、ヒート2は8位に終わりました。

最高峰クラスは地元のベテラン勢が勝利を分け合う!
3戦を残し、タイトル争いは超混戦に!

全日本モトクロス選手権の第7戦SUGO大会は、8月29日(土)~30日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

ロードレースやトライアルの全日本選手権も開催される、複合モータースポーツ施設のSUGO。今大会はこれまでと同じく、ふたつの丘にまたがるように配されたインターナショナルモトクロスコースを舞台に行われました。今大会の前に小変更が施され、レイアウトはこれまで以上にダイナミックでハイスピードな傾向。しかし今大会は、土日とも大量の雨が降り、この影響でコースはショートカットされました。とくに日曜日の午後は、降り止まぬ雨の影響から、マディのセクションと深い水たまりの場所が混在する非常に厳しい路面状況となり、コースが本来の長さと比べて半分ほどにまで短縮されました。

コースレイアウトの変更に加え、各クラスのレース時間は5分ずつ短縮。排気量450ccの4ストマシンが走る全日本最高峰のIA-1では、25分+1周の決勝レースで、ヒート1を昨年度王者の成田亮選手(#1)、ヒート2を熱田孝高選手(#4)が制しました。いずれも、地元の仙台を拠点とする大ベテランです。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)が両ヒートを制覇。2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、マディを得意とする安原さや選手(#2)が優勝しました。

【リンク】
「MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト」

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フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝ヒート1で勝利した、ホンダファクトリーチームの成田亮選手。前戦に続いて、予選をマシントラブルでリタイア。しかし今回は、決勝までにチームが改善しました。ヒート2は転倒が響いて2位でした。

02IA-1の決勝ヒート1で2位に入賞した、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手。オープニングラップでトップに浮上しましたが、その後に一時は3番手へ後退。成田亮選手(#1)の独走を許してしまいました。

03IA-1決勝ヒート1で3位に入賞した、ヤマハファクトリーチームの安原志選手。姉弟そろってマディが得意。今季から全日本最高峰クラスにステップアップして、初めて表彰台圏内でのフィニッシュを果たしました。

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、第4戦ヒート2以来となる今季5勝目を挙げた成田亮選手(#1)、同左が今季5度目の2位となった熱田孝高選手(#4)、同右が3位で最高峰クラス初表彰台の安原志選手(#500)です。

05IA-1の決勝ヒート2で、久しぶりの勝利を挙げた熱田孝高選手(#4)。雨が降り止まず、川のようになったホームコースを疾走。2位となった成田亮選手(#1)に大差をつけました。これでトップと13ポイント差です!

06IA-1決勝ヒート2で3位に入賞した、ヤマハプライベーターの田中教世選手(#16)。ヒート1はスタックで15位に終わりましたが、このヒートではスタート直後の最後尾から驚異的な追い上げをみせ、会場を沸かせました。

07IA-1の決勝レースで両ヒート4位となった、ホンダファクトリーチームの小方誠選手。今大会にポイントリーダーとして臨み、小島庸平選手(#44)と熱田孝高選手(#4)を13ポイントリードして、残り3戦を迎えます。

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、2013年第5戦ヒート2以来となる優勝を決めた熱田孝高選手(#4)。同左が、2位に入賞した成田亮選手(#1)。同右が、最後尾から追い上げて3位の田中教世選手(#16)です。

09IA-2の決勝レースでは、ポイントランキングトップを独走するホンダファクトリーチームの富田俊樹選手が、両ヒートで優勝。夏のインターバルには米国のAMAモトクロスに挑戦。さらに腕を磨いてきました。

10IA-2の決勝レースで、ヒート1では2位となった渡辺祐介選手。トップを走るシーンがありながら、悔しい2位でした。さらにヒート2では、トップ走行中のレース中盤にスタックして、リタイアに終わりました。

11IA-2の決勝ヒート1。トップを走行していた富田俊樹選手(#317)が、ラスト2周で転倒。これでトップに立った渡辺祐介選手(#43)が、ゴールまで残り100mほどの場所でスタック。横を富田選手がすり抜けました。

12IA-2の決勝ヒート1で3位に入賞したのは、成田亮選手が運営するチームから参戦する横澤拓夢選手(#46)。冬はマディでの練習が多い東北ライダーらしく、泥のコースをうまく攻略して、IA初表彰台に登壇しました。

13IA-2の決勝ヒート2で、レース後半にスタックしている車両を避けながらトップ争いを演じた、能塚智寛(#32/写真右)と富田俊樹(#317/同中央奥)。富田が能塚を抜き、最後は振り切って再び勝利を収めました。

14IA-2の決勝レースで、両ヒートともスタート直後に転倒を喫しながら、ヒート2は意地の3位入賞を果たした、スズキファクトリーチームの竹中純矢選手(#32)。ヒート1は8位で、ランキングは3番手を守ります。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、得意とするマディコンディションの大会で、両ヒート制覇を達成した富田俊樹選手(#317)。同左が2位の能塚智寛選手(#32)。同右が、3位に入賞した竹中純矢選手(#32)です。

16レディースクラスでは、コースの至るところでスタックや転倒する車両が発生する状況のなか、安原さや選手(#2)だけが極めて安定したスムーズなライディングを披露。ほぼ全車を周回遅れにして、今季初優勝しました。

17レディースクラス決勝の表彰台。写真中央が、今季初優勝となった安原さや選手(#2)。同左が、2位の本田七海(#9)選手。同右が、3位となった神田橋芽選手(#12)。本田選手と神田橋選手は、全日本初表彰台です!

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