全日本モトクロス選手権 第6戦東北大会

掲載日:2015年07月31日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。カワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)がホールショット。これにスズキファクトリーチームの小島庸平(#44)と熱田孝高選手(#4)が続きました。

最高峰クラスでは小島庸平選手が両ヒート制覇!
IA-2では波乱のヒート2を能塚智寛選手が制す

全日本モトクロス選手権の第6戦東北大会は、7月18日(土)~19日(日)に岩手県の藤沢スポーツランドで開催されました。

岩手県の一関市街と宮城県の気仙沼市をつなぐ国道の、ちょうど中間付近にあるコースは、山の斜面に設けられ、木々の間を縫うようなレイアウト。その美しさにも定評があります。路面はサンドを含んだ性質。今大会は、砂が砕けた粒子が細かい土が多く堆積し、いつもとやや異なるコンディションとなりました。

天候は、各クラスの予選が行われた土曜日は曇り。お昼から小雨が舞うと、夕方にはやや本格的な雨となりました。しかし、日曜日の朝までに雨は完全に止み、決勝は最高気温が30度まで上昇する夏らしい天候。ドライコンディションでのレースとなりました。

排気量450ccの4ストマシンが走る全日本最高峰のIA-1では、昨年度王者の成田亮選手(#1)が、予選に発生したマシントラブルの影響で決勝出走をキャンセル。30分+1周の決勝レースでは、スズキファクトリーチームから参戦する小島庸平選手(#44)が、両ヒートで優勝しました。排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ヒート1をホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)、ヒート2をカワサキのマシンに乗る能塚智寛選手(#32)が制しました。2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、ホンダ4ストに乗る昨年度チャンピオンの竹内優菜選手(#1)が、全日本5連勝を達成しました。

【リンク】
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01IA-1の決勝ヒート1で勝利した、スズキファクトリーチームの小島庸平選手。オープニングラップで新井宏彰選手(#331)を抜いてトップに立つと、新井選手と数秒の差を保ち、逃げ切り優勝を果たしました。

02IA-1の決勝ヒート1で、2位に入賞した新井宏彰選手。ヤマハに乗る田中教世選手(#16)とスズキファクトリーの熱田孝高選手(#4)を、レース中盤以降に振り切ってゴールしました。なお、ヒート2で新井選手は4位でした。

03IA-1決勝ヒート1で3位に入賞した、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手。「肋骨が折れていなくて、あと10歳若かったら、余裕で勝てていました。ヒート2は湿布を使います」と、会場を笑わせました。

04IA-1の決勝ヒート1で4位に入賞した田中教世選手。一時は2番手を走る新井宏彰選手(#331)を脅かしましたが、レース中盤に熱田孝高選手(#4)の先行を許しました。なお、ヒート2の田中選手は5位でした。

05IA-1の決勝ヒート1で5位となった、シリーズランキングトップの小方誠選手。スタートでやや出遅れ、一気に追い上げていた2周目の1コーナーで、三原拓也選手(#822)と接触転倒。これが最後まで響きました。

06IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、前戦ヒート2から連続となる今季2勝目を挙げた小島庸平選手(#44)、同左が2位に入賞した新井宏彰選手(#331)、同右が地元から近い大会で3位の熱田孝高選手(#4)です。

07IA-1の決勝ヒート2では、スズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)と熱田孝高選手(#4)が、スタート直後から最終ラップまで接近戦を展開。一度は熱田選手が前に出るも、小島選手が勝利しました。

08IA-1決勝ヒート2の終盤、2番手を走る熱田孝高選手(#4)の背後に、後方から追い上げてきた小方誠選手(#2)が接近。最終ラップに入るところでテール・トゥ・ノーズとなりましたが、熱田選手が逃げ切りました。

09IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、2年ぶりで両ヒート制覇を達成した小島庸平選手(#44)。同左が、2位に入賞した熱田孝高選手(#4)。同右が、3位ながらランキングトップを守った小方誠選手(#2)です。

10IA-2の決勝レースでは、ヒート1でホンダファクトリーチームに所属する富田俊樹選手が勝利。ヒート2では、不具合のあったスターティングゲートに引っかかるも赤旗とならず、富田選手は3位となりました。

11IA-2の決勝ヒート1で、独走狙う富田俊樹選手(#317)をレース中盤まで唯一追って、2位に入賞した能塚智寛選手。ヒート2では、富田選手にスタートでトラブルが発生したことから、勝利を収めました。

12IA-2の決勝レースで、ヒート1で3位、ヒート2で2位に入賞した渡辺祐介選手。両ヒートともスタートで大きく出遅れ、追い上げの展開。レース中盤以降に速さが光り、開幕戦以来の表彰台登壇となりました。

13IA-2の決勝レースでその才能を示した、IAルーキーの古賀太基選手。ヒート1ではレース後半まで3番手、ヒート2では2番手を走行。いずれも終盤に順位を落とし、ヒート1が5位、ヒート2が4位でした。

14IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、早くも今季8勝目を挙げた富田俊樹選手(#317)。同左が、序盤に富田選手を僅差で追って2位となった能塚智寛選手(#32)。同右が3位の渡辺祐介選手(#43)です。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、好スタートを決めて今季初優勝を挙げた能塚智寛選手(#32)。同右が2位の渡辺祐介選手(#43)。同右が、ほぼ最後尾から追い上げた富田俊樹選手(#317)です。

16レディースクラスで勝利した竹内優菜選手。レディースクラスでもスターティングゲートにトラブルがあったようで、竹内選手は大きく出遅れ。しかし1周目で6番手まで浮上すると、逆転勝利を収めました。

17レディースクラス決勝の表彰台。写真中央が全日本5連勝を決めた竹内優菜選手(#1)。同左が、今年からホンダのマシンを駆る2位の邵洋子(#5)選手。同右が、再び3位となった安原さや選手(#2)です。

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