全日本スーパーモト選手権 第3戦

掲載日:2015年07月01日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN レーシングリザルト

S1プロクラスの決勝レースは、両ヒートとも予選2番手の森田一輝選手(#2)がホールショット。タイムアタック予選で森田選手をわずか0.004秒上回った濱原颯道選手(#15)は、どちらもやや出遅れました。

最高峰クラスでは森田一輝選手が両ヒート制覇!
S1オープンは千葉智選手、S2は中木亮輔選手が勝利!

全日本スーパーモト選手権第3戦が、2015年6月21日(日)に福島県のエビスサーキットで開催されました。

このシリーズは日曜日のみの1デイ開催で、今季は昨年と同じく年間8戦の設定。大会は、排気量290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4ストロークマシン)とS1(290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシン)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストロークマシンと100~125ccの2ストロークマシンで競われるS2の、3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

ロードレースやドリフトなど、複数のコースがあるエビスサーキット。今大会ではその中で、例年と同じく西コースが使用されました。テーブルトップジャンプなどで構成されたダートセクションを追加し、長いストレート区間にはシケインを設けるなど、レイアウトはスーパーモト専用に。それでも、ハイスピード区間も残され、迫力あるバトルが展開されました。天気予報では、かなりの悪天候になるはずでしたが、午前中は青空も見えるような状態。しかし午後になって厚い雲が立ち込め、この日最後のレースとなったS1プロクラス決勝ヒート2のスタートと同時に、激しい雨となりました。

S1プロクラスでは、ここまで4連勝中だった佐合潔選手(#1)が欠場。森田一輝選手(#2)が両ヒートを制覇しました。S1オープンクラスでは、昨年もこのコースで勝利を収めている千葉智選手(#4)が勝利。またS2クラスは、こちらも昨年のエビスで勝っている中木亮輔選手(#2)が、今季初レースながら制しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝レースで、ここまで4連勝だったランキングトップの佐合潔選手(#1)が欠場する中、強さを見せつけたのは森田一輝選手。ヒート1では、序盤から独走して今季初優勝を決めました。

02S1プロクラス決勝ヒート1では、最終ラップまで3台による僅差の2位争いが繰り広げられました。濱原颯道選手(#15)の猛攻を抑えて2位でゴールしたのは、S1プロルーキーの金子和之選手(#16)でした。

03S1プロクラスの決勝に、ポールポジションから臨んだ濱原颯道選手。決勝ヒート1では、オープニングラップの最終コーナーで転倒。最後尾となる9番手から驚異の追い上げをみせ、3位に入賞しました。

04S1プロクラスの決勝ヒート1で、4位となった新井誠選手。レース後半には、2番手を走る金子和之選手(#16)に肉迫。しかしこれを攻略できずにいると、ラストラップに濱原颯道選手(#15)に抜かれてしまいました。

05S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央が序盤から独走して今季初優勝を決めた森田一輝選手(#2)、同左がライバルたちの猛攻に耐えて2位となった金子和之選手(#16)、同右が3位の濱原颯道選手(#15)です。

06S1プロクラスの決勝ヒート2は、スタートと同時に雨が降り出し、徐々に激しくなっていきました。森田一輝選手は、滑る路面を見事に攻略して独走。レースは2周を残して終了され、森田選手が優勝しました。

07S1プロクラスの決勝ヒート2で、2位入賞を果たした濱原颯道選手。ヒート1の教訓を生かし、オープニングラップは慎重に走行。後半に勝負をかける作戦でしたが、雨の中で森田一輝選手(#2)に逃げられました。

08S1プロクラスの決勝ヒート2で、3位に入賞した新井誠選手。レース前半は、ヒート1でも競い合った金子和之選手(#16)のマークを許しましたが、雨が強くなるとこれを引き離し、単独走行となりました。

09S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央がヒート1に続いてレースを制した森田一輝選手(#2)、同左がポールスタートから2位に入賞した濱原颯道選手(#15)、同右が3位入賞の新井誠選手(#5)です。

10S1オープンクラスの決勝で、今季初優勝を挙げた千葉智選手。レースは、5台による僅差のトップ争いが、最終ラップまで続く展開。千葉選手は一時4番手に後退しましたが、ここから冷静に追い上げました。

11S1オープンクラスの決勝で、2位に入賞した川留健一選手。集団の中で、ラスト2周となった9周目に吾妻裕人選手(#12)をパッシング。最後はトップの千葉智選手(#4)に迫りましたが、わずかに及ばず!

12S1オープンクラスの決勝レースで、3位入賞を果たした吾妻裕人選手(#12)。2周目に、トップ争いを繰り広げていた2台が接触して遅れたことから、トップへと浮上。しかし最後は順位を下げてしまいました。

13S1オープンクラスの表彰台。写真中央がエビスサーキットで2年連続勝利を収めた千葉智選手(#4)、同左が終盤の逆転で2位となった川留健一選手(#7)、同右が3位に入賞した吾妻裕人選手(#12)です。

14S2クラスの決勝レースで、勝利を収めた中木亮輔選手。これが今季初の全日本スーパーモト参戦。ほぼシェイクダウンに近い状態のニューマシンを投入し、走行ごとにセッティングを煮詰めていきました。

15S2クラスの決勝レースで、2位入賞を果たした大場和樹選手。最終ラップの最終コーナーで逆転。このレースは赤旗再スタートの影響で1周減算されていましたが、それを知らずに走っていました。

16S2クラスで3位に入賞した原島剛選手。レース前半は、優勝した中木亮輔選手(#2)を抑えてトップを走行。その後も2番手を守っていましたが、ラストラップの終盤に抜かれ、悔しい結果となりました。

17S2クラスの表彰台。写真中央がニューマシンを現場で仕上げて勝利を収めた中木亮輔選手(#2)、同左が最終ラップに逆転して2位でゴールした大場和樹選手(#14)、同右が3位に入賞した原島剛選手(#37)です。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索