全日本エンデューロ選手権 2014最終戦 SUGO 2デイズエンデューロ

掲載日:2014年12月05日 フォトTOPICS    

文/三上 勝久(FRM)  写真/三上 勝久(FRM)、ANIMALHOUSE
取材協力/MFJ 全日本エンデューロ選手権スポーツランドSUGO

人気の高いSUGO 2DAYS ENDUROには定員を上回る参加者が。エンデューロ初参戦のIA、IBモトクロスライダーの姿も目立った。

好天に恵まれた最終戦
鈴木 健二と釘村 忠の熾烈な闘いに釘付け!

全4大会、6ラウンドで競われた2014JEC-全日本エンデューロ選手権。その最終戦は宮城県のスポーツランドSUGOが舞台となりました。ロードコースを取り囲む山に造られた全長約26kmのコースは、アップダウンが激しく、また沢や木の根だらけのトレイルと、独特の難しさがあることで知られています。タイム計測を行う『テスト』は例年通り3箇所。激しいアップダウンのあるトレイルと、岩だらけの沢を使用したエンデューロテスト、丸太やヒューム管、タイヤ越え、急坂のアップダウンを組み合わせたエクストリームテスト、そして広い駐車場を利用したハイスピードなクロステスト。この3つのテストをIA・IBクラスは1日目5周、2日目は4周して合計のタイムで競います。

今季のJECをこれまでリードしてきたのは、過去2回JECタイトルを獲得している鈴木 健二。今大会はランキング2番手となっている釘村 忠が逆転できるかどうかに注目が集まりました。雨が降ると非常に難しくなることで有名なSUGO大会ですが、今回は2日とも快晴に恵まれ、オールドライでのハイスピードバトルに。釘村はエンデューロテスト、エクストリームテストで圧倒的な速さを見せますが、DAY1はミスを頻発して鈴木に次ぐ2位に。DAY2では釘村が気を吐き優勝するものの、2位に鈴木が入ったため、シリーズタイトルは鈴木の手に渡りました。

来季も全5~6ラウンド(現在調整中)で開催される予定のJEC。JNCCなどのクロスカントリーとはまた異なる楽しさと難しさのあるオンタイム制エンデューロです。ビギナー、中級者向けのクラスもあるので、ぜひみなさん来年は参加しましょう!

MFJ 全日本エンデューロ選手権 オフィシャルWEBサイト
http://jecpro.com/

フォトTOPICS(写真点数/22枚)

012013年のラリーモンゴリアで負傷、3か月間生死の境をさまよった元JECチャンピオン池田 智泰(イシゲ)も来場。参加者を元気づけていた。

02最終ラウンドまでもつれ込んだ鈴木(右)と釘村のバトルは鈴木の勝利に。鈴木にとって3回目のタイトルとなった。

03JECでは、車検終了後のマシンは保管場(パルクフェルメ)に保管され、選手はスタート直前のワークタイムまで手を触れることができなくなるルールがあり、レースの面白みがより増すようになっている。

041日目は朝とゴール後の10分/15分、2日目の朝の10分のみ整備を行うことが出来る。ライディングだけでなく短時間に必要なメンテナンスを行えるスキルも求められるのが、オンタイム制エンデューロだ。

05DAY1をスタートしていく鈴木(左)、内山 裕太郎(中)、吉川 和宏。1分おきにスタートしていく。

06エクストリームテストを行く釘村 忠。凄いロックセクションだ。

07ウイメンズクラスは両日を福田 雅美が制し、2位には近藤 香織(写真)が入った。全日本IA、IBと同じルートを走りきったタフな女性たちだ。

08靭帯の負傷から復帰、久々にJECへの参戦を果たした前橋 孝洋。DAY1は3位、DAY2を2位と上々の結果で復帰戦を完走。1日目はスプロケットを破損するトラブルに遭いながらの成績だ。

09クロステストを攻める、その前橋 孝洋。

10若手や強豪のひしめく中、クロステストで2番手のタイムを叩き出したベテランライダー安喰 好二。

11尻上がりに調子の上がってきた昨年のタイトルホルダー内山 裕太郎は2日とも3位に入り、今季のランキングも3位となった。

12クロステストを行くIAライダー、大川 誠。JECアカデミーのアシスタントとしてもお馴染み。

13北海道から今回で3回目のSUGO参加となった福田 雅美。昨年までは崖オチなどのトラブルが多かったが、今回はしっかり走り切ってDAY1優勝。

14SUGO名物のエクストリームテストを行く阿部 道夫。

15エクストリームは、丸太やヒューム管などの人工的なセクションだけではなく、難しい急斜面のキャンバー走行などもある。

16沢の区間が多かったことも、今回のSUGOの特徴。ガレた場所を確実なライディングで走り抜けていく鈴木 健二。

17ブレーキトラブルに遭いながらも1位/3位と素晴らしい成績を収め、IAへの昇格を果たした小菅 泰輝。来季は父親の小菅 浩司と同じクラスで闘うことになる。

18JECでは、整備はすべてライダー自身が行う。そのために工具を使いやすくディスプレイしていたチーム・スピードのピット。参考になるはずだ。

19最後に待っているのが、世界選手権も開催されるSUGOのモトクロスコースをフルに使用してのファイナルクロス。順位ではなく、このレースを走り切るために要した時間が成績に加算される。

20IA、IB混走のファイナルクロスを圧倒的な速さでぶっちぎったのは、横澤 拓夢。現役IA-MXライダーの走りは素晴らしかった!

21ナショナルクラスは、JNCCのAAライダーでもある眞田 治(前)がDAY1を優勝。DAY2は岡山の荒川 一佳が優勝。

22右からIAライダーの小菅 浩司、そして今回IAへの昇格を決めた小菅の子供でもある小菅 泰輝、そしてウイメンズクラスに参戦している岩本 恵美。

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