全日本モトクロス選手権 第9戦 52回MFJ-GPモトクロス大会

掲載日:2014年11月07日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

全日本最高峰クラスのIA-1に、AMAモトクロスの250クラスでランキング3位となった、ヤマハのクーパー・ウェブ選手がスポット参戦。普段の250ccマシンから、この大会では450ccに乗り替えた、18歳のヤングライダーです。

AMAで活躍するクーパー・ウェブ選手が魅せた!
IA-2では勝谷 武史選手がチャンピオンに!!

今季のラストレースとなる全日本モトクロス選手権の第9戦が、第52回MFJ-GPモトクロス大会として10月25日(土)~26日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

天候は土日ともに秋晴れで、日曜日の最高気温は23度と、この時期の東北地方としてはかなりの暖かさ。さすがに朝晩は冷え込んだものの、絶好の観戦日和となりました。今季の第4戦と第6戦でも舞台となったコースは、今回もまた細部に改修の手が加えられ、フープスが長くなるなど、より見どころが増えました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストロークマシンが走るIA-1は、30分+1周で競われた決勝の両ヒートを、スポット参戦したAMAモトクロス250クラスランキング3位のクーパー・ウェブ選手(#117)が制しました。

排気量250ccの4ストロークマシンで競われるIA-2も、同じくレース時間は30分+1周。ヒート1ではカワサキに乗る勝谷武 史選手(#888)、ヒート2ではホンダファクトリーチームの富田 俊樹選手(#1)が勝利し、これにより勝谷選手がチャンピオンに輝きました。

2ストローク85ccと4ストローク150ccが混走するレディースクラスは、スタート直後に10台以上のマシンが巻き込まれるマルチクラッシュが発生した15分+1周のレースとなり、畑尾 樹璃選手(#4)が勝利しました。

【リンク】
「MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト」

国際A級プロフィールサイト「モトクロ男子」

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フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。注目のクーパー・ウェブ選手(#117)は出遅れ。一矢報いろうとする、チャンピオン成田 亮選手(#1)とランキング2位となった小方 誠選手(#2)のホンダファクトリー勢が、好スタートを切りました。

02IA-1の決勝ヒート1では、好スタートを切った成田 亮選手(#1)と追い上げてきたクーパー・ウェブ選手(#117)が、レース序盤にトップ争い。一度は抜かれた成田選手がフープスで抜き返すと、会場からは大歓声が上がりました。

03IA-1決勝の両ヒートを制したクーパー・ウェブ選手。結局、バトルになったのはヒート1の序盤5周程度のみ。ヒート2は、ホールショットを奪ってそのまま独走し、ひとりだけ別クラスというような速さでした。

04IA-1決勝ヒート1で2位となった、4年連続チャンピオンの成田 亮選手。「クーパー・ウェブ選手に勝つのは正直難しいと思っていましたが、1周でも2周でも勝負したいと思っていました」という言葉どおりの熱い走りでした。

05IA-1決勝ヒート1で3位となった、カワサキファクトリーチームの新井 宏彰選手。好スタートを決めると、レース中盤には成田 亮選手(#1)や小方 誠選手(#2)と僅差の2番手争いを展開。終盤にポジションを確保しました。

06IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、圧倒的な速さを披露して独走優勝したクーパー・ウェブ選手(#117)。同左が、序盤にクーパー選手とバトルを演じた成田 亮選手(#1)。同右が3位に入賞した新井 宏彰選手(#331)です。

07IA-1決勝ヒート2では、クーパー・ウェブ選手(#117)が完全に独走した一方で、日本人ライダーたちによる最大5台の激しい2番手争いが繰り広げられ、会場を沸かせました。中盤まで牽引したのは熱田 孝高選手(#5)です。

08IA-1の決勝ヒート2で、2位入賞を果たしたヤマハファクトリーチームの平田 優選手。ヒート1は、スタート直後のマルチクラッシュで出遅れて、懸命の追い上げにより4位。ヒート2は、1周目7番手からの追い上げでした。

09IA-1の決勝ヒート2で3位に入賞した、スズキファクトリーチームの熱田 孝高選手。ヒート1は、マシンセッティングに苦しんで8位。お昼のインターバル中に問題を解消して、ヒート2では2番手集団を牽引しました。

10IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、ホールショットを奪ってそのまま独走したクーパー・ウェブ選手(#117)。同左が、激しいバトルを制して2位に入賞した平田 優選手(#3)。同右が3位の熱田 孝高選手(#5)です。

11IA-2決勝ヒート1で勝利、ヒート2で2位に入り、シリーズタイトルを獲得した勝谷 武史選手。チャンピオン決定のプレッシャーにも負けず、両ヒートでトップ争い。ヒート1では今季9勝目を挙げ、50%の勝率を達成!

12IA-2の決勝ヒート2で2位、今季の全日本最終レースとなったヒート2では見事に優勝を果たした、ホンダファクトリーチームの富田 俊樹選手。タイトル防衛はできませんでしたが、今季はより速さに磨きがかかりました。

13IA-2決勝ヒート1で3位に入賞した、ホンダファクトリーチームの田中 雅己選手。トップの2台には逃げられてしまったものの、後続を引き離しての2戦連続表彰台。そしてヒート2では5位に入賞して、今季を終えました。

14IA-2決勝ヒート2で3位に入賞した、スズキファクトリーチームの竹中 純矢選手。予選トップで決勝に臨むも、ヒート1はスタート直後の1コーナーで転倒して、必死の追い上げで5位。今季最終レースで、表彰台に登壇しました。

15IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、中盤に逆転してトップに立って順位を守った勝谷 武史選手(#888)。同左が、粘りの走りも勝谷選手には届かず2位の富田 俊樹選手(#1)。同右が3位の田中 雅己選手(#113)です。

16IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、ヒート1とほぼ同じ展開から、今度は見事に逃げ切った富田 俊樹選手(#1)。同左が、2位入賞でチャンピオン決定の勝谷 武史選手(#888)。同右が3位の竹中 純矢選手(#32)です。

17レディースクラスの決勝レースは、スタート直後に発生した10台ほどのマルチクラッシュで、波乱の展開に。高橋 絵莉子選手(#9)の転倒でトップになった畑尾 樹璃選手(#4)が優勝、今季女王の竹内 優菜選手(#2)が2位でした。

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