全日本スーパーモタード選手権 第4戦

掲載日:2014年07月24日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN
レーシングリザルト

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。ポールポジションの森田 一輝選手(#6)が好スタート。これに2番グリッドの野左根 航汰選手(#31)が続きましたが、野左根選手はダートセクションで転倒して後退しました。

ヘビーレインで午前中のコースはまるで川!
この中、各クラスで熱いバトルが勃発!

スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の今季第4戦は、2014年7月13日(日)に広島県のTSタカタサーキットで開催されました。このシリーズは、年間8戦の設定。大会は、トップカテゴリーのS1プロ、その下に位置するS1オープン、排気量250ccの4ストロークが中心となるS2の、3クラスで構成されています。S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

舞台となったエビスサーキットには、複数のロードコースがあり、今大会ではこのうち西コースを使用。大きなテーブルトップジャンプなどで構成されたダートセクションを追加し、本来のレイアウトから舞台となったTSタカタサーキットは、最長約250mのストレートがある全長約1.5kmのロードコース。今大会では、極めて短いターマックでつないだロングダートなどを特設した、専用レイアウトが採用されました。

天候は朝から雨で、路面はウェットコンディション。コースの随所に深い水たまりができました。それでも、ダートセクションもキャンセルされることなく使われました。雨は正午ごろに止み、各クラスの決勝が行われた午後になると、ターマックセクションは徐々にドライ化。しかし、深い水たまりがあったセクションやダートは、最後までウェット状態でした。

S1プロクラスでは、決勝両ヒートで昨年度王者の佐合 潔選手(#1)とケガからの復帰第2戦となる森田 一輝選手(#6)が、トップ争いを展開。ヒート1を森田選手、ヒート2を佐合選手が制しました。S1オープンクラスでは、川上 よしふみ選手(#16)を最後まで抑えた金子 和之選手(#47)が優勝。S2クラスでは、中木 亮輔選手(#1)が前大会に続いて勝利しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1は、オープニングラップでトップに立った佐合 潔選手(#1)を、タイムアタック予選でもっとも速かった森田 一輝選手(#6)がぴたりとマーク。レース終盤まで、ドッグファイトが続きました。

02S1プロクラスの決勝ヒート1。トップの佐合 潔選手(#1)を徹底マークした森田 一輝選手(#6)は、12周のレースが残り2周となった2コーナーで、佐合選手のインに飛び込んで逆転に成功。そのまま逃げ切りました。

03S1プロクラスの決勝両ヒートで、3位入賞を果たした三苫 進選手。ヒート1は、3番手走行中のレース中盤に転倒を喫するも、5番手から追い上げ。ヒート2は、高山 直人選手(#300)の追撃を振り切ってゴールしました。

04S1プロクラスの決勝ヒート1で、終盤に3番手の三苫 進選手(#4)へと迫り、4位入賞を果たした新井 誠選手。ヒート2ではペースが上がらず、レース後半になって野左根 航汰選手(#31)に抜かれて7位に終わりました。

05S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、ケガからの復帰2大会目でヒート優勝を挙げた森田 一輝選手(#6)、同左が終盤に抜かれて2位の佐合 潔選手、同右が転倒後に追い上げて3位となった三苫 進選手(#4)です。

06S1プロクラスの決勝ヒート2でも、トップの佐合 潔選手(#1)を森田 一輝選手(#6)が追走する展開に。このヒートでは、佐合選手が最後までポジションを守り、最後はわずかながら森田選手との差を拡大してゴールしました。

07S1プロクラスの決勝レースに2番グリッドから臨んだ、ロードレースの全日本最高峰クラスに参戦している野左根 航汰選手。しかし、ヒート1は1周目の転倒とその後のマシントラブルで最下位。ヒート2も転倒して5位でした。

08S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、このヒートで勝利して2位と同ポイントながら総合優勝も勝ち取った佐合 潔選手(#1)、同左が2位の森田 一輝選手(#6)、同右が再び3位表彰台に登壇した三苫 進選手(#4)です。

09S1オープンクラスの決勝レースでは、予選トップの金子 和之選手(#47)と2番手の川上 よしふみ選手(#16)が、レース終盤に接近してトップ争いを展開。金子選手が粘ってトップを死守し、今季3勝目を挙げました。

10S1オープンクラス決勝で3位に入賞した中村 竜規選手。5番グリッドからスタートすると、前を走っていた北居 良樹選手(#18)や緒方大 輔選手(#76)が転倒して後退したことで、労せずして順位を上げました。

11S1オープンクラスには、タイ選手権や全日本選手権に参戦している現役モトクロスライダーの北居 良樹選手がスポット参戦。決勝では、序盤に2番手を走行しましたが、転倒により後退。4位でフィニッシュしました。

12S1オープンクラスの表彰台。写真中央右側が、今季3勝目をマークした金子 和之選手(#47)。同左が、今季初の全日本参戦で2位入賞を果たした川上 よしふみ選手(#16)。同右が3位となった中村 竜規選手(#39)です。

1318台がエントリーしたS2クラスの決勝では、4番グリッドから好スタートを決めた中木 亮輔選手が、レース中盤に松井 康晃選手(#32)が転倒したことからトップに浮上し、そのまま逃げ切って2大会連続で勝利しました。

14S2クラスの決勝レースに、予選5番手から臨んだ第2戦勝者の城取 諒選手。スタート直後に3番手へと浮上すると、トップの中木 亮輔選手(#1)には逃げられたものの、後続を抑えてチェッカーを受け、2位となりました。

15S2クラスの決勝レースで、3位に入賞した納冨 桂選手。レース終盤には、ポールポジションからスタートしながら転倒で後退していた松井 康晃選手(#32)の猛攻を受けたものの、松井選手が転倒したことから順位を守りました。

16S2クラスの表彰台。写真中央が、2大会連続勝利を決めた中木 亮輔選手(#1)。同左が、2大会連続2位となった城取 諒選手(#7)。同右が、松井 康晃選手(#32)の猛攻に耐えて3位入賞を果たした納冨 桂選手(#42)です。

17今大会のお昼休みには、ミッションカートのエキシビションレースも行われました。このレースには、S1プロクラスの佐合 潔選手も出場。オフロードヘルメットを被り、派手なドリフトで会場を盛り上げました。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索