全日本モトクロス選手権 第4戦SUGO大会

掲載日:2013年06月07日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。真っ先にヘアピン状の1コーナーへ飛び込んだのは、前大会でケガから復帰したカワサキファクトリーの新井 宏彰選手(#331)。しかし、立ち上がりで遅れてしまいました。

最高峰クラスのIA-1では小島 庸平選手が今季初優勝!
IA-2決勝ヒート1ではルーキーの渡辺 祐介選手が勝利!

全日本モトクロス選手権第4戦が、2013年5月25日(土)~26日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。ロードレースのサーキットがあることでも知られるSUGOに設けられたインターナショナルモトクロスコースは、その名のとおり以前は世界選手権が開催されていた名コース。豊富なアップダウンとバラエティに富んだコーナーがある、東北モトクロス界を代表する存在です。前戦に続いて今大会も天候に恵まれ、路面はドライコンディション。決勝が行われた日曜日は、最高気温が24度まで上昇しました。

排気量450cc以下の4ストロークマシンが走る全日本トップクラスのIA-1では、30分+1周で競われる決勝のヒート1で、スズキファクトリーライダーの小島 庸平選手(#4)が、チームメイトの熱田 孝高選手(#5)や、ホンダファクトリーで昨年度王者の成田 亮選手(#1)らに競り勝って、約2年ぶりとなる勝利。またヒート2では、前大会で最高峰クラス初優勝を遂げたヤマハファクトリーの平田 優選手(#3)が、序盤から逃げ切って勝利しました。

排気量250cc以下の4ストロークマシンがエントリーするIA-2では、国際A級ライセンスに今季昇格したばかりの渡辺 祐介選手(#03)が、決勝ヒート1で昨年度王者の山本 鯨選手(#1)を僅差で振り切り、ルーキーにして初優勝を達成。またヒート2では、山本選手が王者の意地を見せて勝利し、総合優勝にも輝きました。

また4ストローク150ccマシンと2ストローク85ccマシンが同じクラスとして混走するレディースクラス決勝では、昨年度女王でスズキ22トロークを駆る邵 洋子選手(#1)が序盤からトップを走行するも、転倒により後退。ヤマハ2ストロークに乗る安原 さや選手(#2)が、今季2勝目を挙げました。

次戦は、6月15日(土)~16日(日)に、北海道の北海道オフロードパークで開催されます。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1決勝ヒート1で勝利した、スズキファクトリーマシンを駆る小島 庸平選手。2周目に、トップを走る熱田 孝高選手(#5)とのバトル中に転倒して後退するも、追い上げての逆転優勝でした。

02昨年度王者でホンダのファクトリーマシンに乗る、IA-1の成田 亮(あきら)選手。決勝ヒート1は2位に入賞。ところがヒート2は、レース中盤に失速して、まさかの8位という結果に終わりました。

03ケガの影響が残るも、地元大会で気合いが入っていたIA-1スズキファクトリーライダーの熱田 孝高選手。ヒート2はスタート直後の転倒で7位でしたが、ヒート1では3位表彰台に登壇!

04IA-1決勝ヒート1で、2011年第6戦ヒート2以来となる約2年ぶりの勝利を挙げた、スズキファクトリーマシンを駆る小島 庸平選手(#4)。ヒート2では2位となり、総合優勝にも輝きました。

05IA-1決勝ヒート2で、前大会に続いてヒート優勝を決めた平田 優選手(#3)。このスポーツランドSUGOは、ヤマハのホームコース。ヤマハファクトリーライダーとして、最高の仕事をしました。

06IA-1決勝ヒート2で3位に入賞した、ホンダファクトリーの小方 誠選手(#6)。ヒート1は、2度の転倒が響いて9位。それでも、僅か1ポイント差ながらランキングトップを守っています。

07IA-1決勝ヒート2の表彰台。中央でトロフィーを大きく持ちあげているのが優勝した平田 優選手(#3)、写真左が2位に入賞した小島 庸平選手(#4)、同右が3位に食い込んだ小方 誠選手(#6)。

08かなりタイトなターンとなるSUGOのスタート専用1コーナーは、ポジション取りのバトルがとてもし烈。このIA-2決勝ヒート1では、ここから田中 雅己選手(#113)が抜け出しました。

09今年、国内最高峰ライセンスとなる国際A級に昇格したばかりの渡辺 祐介選手。IA-2決勝ヒート1で、ルーキーイヤーに優勝という快挙を達成。しかも、昨年度のチャンピオンに競り勝ちました。

10今季からホンダのマシンに乗り替えた、IA-2クラスの山本 鯨(けい)選手。IA-2決勝ヒート1では、渡辺 祐介選手(#03)をコンマ数秒のところまで追い詰めながらも2位。ヒート2では、勝利を手にしました。

11IA-2決勝ヒート1では、ホールショットから3位入賞を果たした、ホンダファクトリーチームに在籍する田中 雅己選手。ヒート2は、1周目12番手と出遅れ、6位でのゴールとなりました。

12IA-2決勝ヒート1で優勝した、ルーキーの渡辺 祐介選手(#03)。レース序盤にトップへと浮上し、その後は後続を引き離す展開。終盤に追いつかれましたが、最後まで粘って勝利しました。

13IA-2でホンダのマシンを駆る富田 俊樹選手は、ヒート1はスタートで出遅れ、その後はややペースが上がらず5位でゴール。しかしヒート2は、トップを走る山本 鯨選手(#1)を追って2位に入賞。

14IA-2決勝ヒート2では、ヒート1で4位に入賞している竹中 純矢選手(#39)と、ヒート1は転倒により9位に終わった佐藤 亮選手(#44)が、激しい4番手争いを展開。竹中選手が4位、佐藤選手が5位に。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。昨年度王者としてIAライダーの先輩として、意地を見せた山本 鯨選手(#1)が中央に。写真左が2位の富田 俊樹選手(#40)、同右が3位の渡辺 祐介選手(#03)。

16レディースクラスの決勝で勝利した安原 さや選手は、トップを快走していた邵(しょう) 洋子選手(#1)が、周回遅れの転倒を避けきれずに転倒。これによって、トップに立った安原選手が勝利しました。

17今季2勝目を、「ヤマハのホームコースなのに、私は苦手なんです」というSUGOで手にした安原 さや選手(#2)。これで、勝利数は邵 洋子選手(#1)と同じ。女王争いもし烈になってきました。

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