オフロードスクールイベント 『FREE RIDE』 1日体験版

掲載日:2012年12月07日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田中 善介  取材協力/モビリティパーク

好天に恵まれたモビリティーパークの4WDオフロードコース。メンテナンスが行き届いている、とても良い走行環境です。

三橋淳プロデュースによる
贅沢なオフロードスクール

日本最大級の 4WD オフロードコースと、お手軽・快適にアウトドアライフを満喫するために整備されたキャンプ場。静岡県伊豆の国市にある 『モビリティーパーク』 は、かなり贅沢な、自然を楽しむアソビのテーマパークです。2012年11月10日、そのオフロードコースで第3回目となる三橋淳さんプロデュースのスクールイベントが開催されました。“三橋 淳” と言えば、かつては2輪、現在は4輪でパリ・ダカールラリーを走るラリーストです。オフロードバイク雑誌 『ガルル』 をはじめ、TVやラジオ番組への出演など各メディアでも活躍しています。通常は 4WD 専用コースであるこのモビリティーパークをバイクで走ることができるのも、じつは三橋さんとオーナーの懇意の間柄で実現したものです。

スクールと言っても堅苦しいものではありません。三橋さんに加え、インストラクターに山田純さん(BMWモトラッド ライダートレーニングインストラクターのライセンスを持つ)も迎え、ダート上で走るためのキホン動作をレクチャーしてもらう、ビギナー向けのコンテンツです。すでにキホンがわかっているライダーは、朝からず~っとフリー走行。自分のペースでスキルアップを目指し、コース内をひた走ります。

本来はモビリティーパークの “高級” キャンプサイトで1泊し、飲み放題食べ放題のナイトパーティ(ほかにもいろいろ)も込みの 2DAYS イベントですが、今回は 1DAY ということで、4WD 専用オフロードコースを走り、希望者のみキャンプ泊する体験版となります。年間スケジュールが決まっている定期的なイベントではなく、施設と三橋さんのスケジュール次第で開催日が急遽決まる “スーパーイレギュラーイベント” です。しかもメディアへの告知無し! 走行エリアの関係上参加人数は40名のみ! という狭き門。参加費用もバイクイベントとしては高額の域ですが(今回は1人1万2,000円)、4輪メーカーが車両テストや撮影などにも利用するオフロードコースと、いつも予約3ヶ月待ちという人気キャンプサイトを利用できることを考えると、まず有り得ない低価格設定です(食事、シャワー、洗車場、エアコンプレッサーなど至れり尽くせり)。

次回開催予定は未定(おそらく夏ごろ)。興味のある方は、三橋淳さんと山田純さんのフェイスブックをチェックしてください。

フォトTOPICS(写真点数/35枚)

01一般ライダーはまず出入りすることが無いであろうコース施設のゲート。通常は4輪イベント関連、車両、タイヤなどのメーカー関係者が通るところ。

02受付開始の朝9時にはほぼ半数のバイクが並ぶ。参加者のほとんどが自走でやってきて、山田純さんがみなさんを出迎えています。

03参加車両のほとんどがBMWですが、中には国産トレールバイクやKTMの姿もありました。

04朝のブリーフィングが終わると、スクール組とフリー走行組に分かれて各々走り出します。

05BMWをまとってKTMで走る参加者。かなりいいペースで、気持ち良さそうにライディングしていました。

064輪用のコースだけあって、緩急はもちろんさまざまな路面が用意されています。

07『2段ヒルクライム』にチャレンジする参加者も。前日に降った雨の影響もあり、この赤土の急斜面を駆け上がるのは難易度“高”です。

08外周路の半分は砂利が敷き詰められ、適度にフカフカ、適度に締まっているという好条件。4輪設計なので道幅も広い。

09林道ツーリングで遭遇する、斜度の急なつづら折れもあります。ヘビー級エンデューロバイクでは特に気を遣うシーンのひとつ。

10コブの深い斜面へ果敢にチャレンジ! 結果はご覧のとおり。でも仲間が助けに走ってくれます。

11こちらは親子で参加。オトーサンに見守られながら真面目に練習するコドモ、というほのぼのとした図。もしくはコドモに引き離されるオトーサンの図。

12センターハウス正面にはアクセル全開が可能なストレート。一般道では控えるべきライディングも、こういう場所なら思いっきりトライできます。

13外周路の内側には広いダートスペースがあり、スクール組はこちらでレクチャーを受けます。

14インストラクターの山田純さんが、まず「止まりたいところでしっかり止まる」という動作を丁寧にレクチャー。よく見ると、すでに向こうで誰か倒れていますね。

15ダート路面での低速走行に慣れてきたところでスラロームの練習。これがなかなかムズカシイ…。

16三橋淳さんが最新型のBMW Motorrad F800GSに乗る様子。手元のスイッチを探りながら「ABSってどうやって解除するんだっけ?」と、苦笑い。

17先ほどのレクチャーにあった、スラロームのパイロンを使ってウォームアップ。基本的にリアスライドで進行方向を変えていました。

18コース内の路面をひとしきり掻きむしって、なにやら丸太を束ねたプラットフォームに登り…

19中心を探りながら微妙に前進するとプラットフォームの後方が浮き始めて…

20巨大なシーソーを平衡に保ってサムアップ! カメラ目線でキメたものの、周囲の人はまだ誰も気付いていません。

21三橋さんのアソビに気付いた参加者の1人がシーソーに挑戦。

22見事に成功!この後も数人がトライしていました。こうやってバイクで遊び、楽しむのが三橋流のスクール。

23午前中の走行時間を終えてお昼休憩。こちらはテント持参でのグループ参加のみなさん。オフロードバイクマガジン『ガルル』の熱心な読者さんもいましたよ!

24午後になってスクール再開。山田純さんは急斜面での停止から発進をレクチャー。みんなで支えながら斜面を下る練習にも見えましたが…。

25一方、三橋淳さんはフラットエリアで上手くターンするためのノウハウをレクチャー。「こうすれば上手く曲がれる」という教え方をしないのが三橋流。シンプルな条件を与えて、上手く曲がれなかったら「ナゼなのか?」を紐解いていくパターンです。

26走行ラインは人それぞれですが、苦手意識は誰もが抱く共通ポイント。それを克服させる三橋さんのレクチャーは、解り易さで定評があります。

27陽も傾いてみなさん適度に汗を流したところで全員集合。これから本イベント最後となるゲームが始まります。こちらを向いて笑顔を見せている、写真中央に立つのが山田純さん、その右に三橋淳さん。2人揃って「W(ダブル)ジュンさん」と呼ばれることもしばしば。

28参加者を3チームに分けてタイムトライアルを行うことに。コース上でミッションをこなし、かかった時間が決められた時間にもっとも近いチームが勝ち。早すぎてもダメ、遅すぎてもダメというシンプルなゲームに、即席チームは三橋さんの指示も聞かず作戦会議に没頭中。

29コース上のいたるところに10本のパイロンが置かれ、チームから1人ずつ出走し、1回につき1本のパイロンにタッチして元の場所に戻って来るというルール。すべてにタッチし、全員揃って手を上げたらゴール。

30転倒者が出たチームは即失格なので、急斜面やシーソーの上に置かれたパイロンにタッチする人は相当慎重になっていました。

31無事にミッションを終えてスタート地点に戻って来たら、バイクを降りて次の人にタッチ。戻る人も出る人も、バイクのエンジンは必ずオフにするのもルールのひとつ。

32緊張のあまりかナンなのか、障害物も無い平らな地面で倒れてしまった人も…。当然このチームは失格。これもゲームの面白いところです。

33優勝したチームも負けてしまったチームも、また、このゲームをその場の思いつき(?)で決めた三橋淳さんや山田純さんも、みんなが笑ってしまうほど楽しめた様子です。

34『FREE RIDE』では、モビリティパークのオフロードコースにある空気入れも無料で利用できます。洗車は1台500円ですが、1泊2日の本来のイベントではそれも無料になります。

35暗くなる前に走行イベントは終了。大人の事情で最後まで居られなかった人を除き、残った参加者は帰宅組とキャンプ組に分れて、この日は幕を閉じました。

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