2012 全日本モトクロス選手権 第4戦 SUGO大会

掲載日:2012年06月01日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。横一線に並んで1コーナーをめざす、モトクロスならではの迫力あふれる瞬間。ぜひ一度、お近くのコースに全日本が来た時に、生で体感してください!

IA-1では成田亮選手の連勝がついにストップ!
IA-2では星野優位選手がランキングトップに!

全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。天候は、予選が行われた土曜日、決勝が開催された日曜日とも晴れ。本来であれば、粘土質の成分が混ざる路面は乾いて硬くなり、ホコリも大量に舞うところですが、いつもどおりSUGOのコースメンテナンスは完璧な状態。走行により深いギャップやワダチが多数発生する、ライダーの腕の差が出やすいベストコンディションが保たれました。

排気量450ccの4ストマシンが走る、全日本最高峰クラスのIA-1では、今季負けなしで今大会を迎えたホンダの成田亮選手(#1)が、ヒート1で勝利して8連勝。しかしヒート2では、カワサキの新井宏彰選手(#331)が、ついに成田選手の連勝を止めました。また排気量250ccの4ストマシンで競われるIA-2では、両ヒートともホンダサテライトチームから参戦する星野優位選手(#166)がレースをリード。ヒート1では終盤の転倒でスズキの山本鯨選手(#55)に次ぐ2位となりましたが、ヒート2では優勝を果たしました。排気量85ccの2ストマシンと150ccの4ストマシンが混走するレディースクラスでは、邵洋子選手(#2)が前大会に続き勝利しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1決勝ヒート1で勝利したのは、今季からホンダファクトリーチームへと移籍した成田亮(あきら)選手。これにより成田選手は、開幕戦ヒート1から7連勝。しかも全レースで、1周目からトップに立っての優勝です。

02IA-1決勝ヒート1では、レース後半に成田亮選手の転倒により一度はトップに立ったものの、翌周に抜かれて2位でゴールすることになった、カワサキファクトリーチームの新井宏彰選手。しかしヒート2では、見事に優勝!

03IA-1決勝ヒート1で3位に入り、開幕戦以来となる表彰台登壇を果たしたスズキファクトリーライダーの小島庸平選手。かつて世界選手権に1年間参戦した経験もある中堅ライダー。ヒート2では4位に入賞しています。

04仙台在住で、SUGOで行われる大会が地元レースとなる成田亮選手。今回は、大会直前にコースの一部が変更されましたが、とはいえそこはやはりよく知るSUGO。IA-1ヒート1では、転倒を喫しながらも優勝です。

05丘陵地に設けられたSUGOのコースは、アップダウンも多数。写真は、SUGO名物となっている最大斜度30度で全長70mの大坂。IA-1ヒート2では、ここをカワサキの新井宏彰選手(#331)が真っ先に駆け上がりました。

06IA-1決勝ヒート2では、スズキファクトリーの熱田孝高選手(#2)とKTMプライベーターの北居良樹選手(#9)が、中盤から終盤にかけて激しい3位争いを展開。ラスト3周で北居選手が転倒し、熱田選手が3位となりました。

07今大会直前に、基本レイアウトはそのままにコースの一部に改修が施されました。これにより、フィニッシュジャンプは2連化。ルンバルンバと名付けられた、写真のリズムセクション(フープス)などが新設されました。

08IA-1決勝ヒート2で勝利して、開幕から続いた成田亮選手の連勝をついに止めた、カワサキファクトリーライダーの新井宏彰選手。シリーズランキングは、成田選手と29ポイント差の暫定2位。中盤以降の巻き返しにも期待!

09IA-2決勝ヒート1のスタートシーン。優勝した山本鯨選手(#55)と2位になった星野優位選手(#166)は、いずれも1コーナー手前ではやや出遅れていましたが、すぐに上位へと進出してきました。

10IA-2決勝ヒート1で、今季3勝目を挙げたスズキファクトリーライダーの山本鯨(けい)選手。レース中盤以降、星野優位選手に8秒ほどまで差を広げられてしまいましたが、星野選手の転倒により、勝利をつかみました。

11IA-2決勝ヒート1で、スタート直後からほぼ完璧な内容の走りをしながら、17周でチェッカーとなったレースの残り4周で転倒し、2位に終わった星野優位選手。しかしヒート2では、最後までミスなく走り雪辱を果たしました。

12IA-2決勝ヒート1の表彰台。笑顔をみせた優勝の山本鯨選手(中央)に対して、みずからの転倒により勝利を逃した星野優位選手(左)と、スタートでやや出遅れて3位となった三原拓也選手(右)は、悔しさを隠しきれません。

13IA-2の予選を、前大会に続いてトップで通過した、ホンダのマシンに乗る田中雅己選手。決勝ヒート1では4位に入賞すると、ヒート2ではギャップが増えた路面にうまく対応して2位。今季初となる表彰台に登壇しました。

14IA-2ランキングトップで今大会を迎えた、カワサキファクトリーの三原拓也選手。しかし予選はスタートでミスして25番手。この結果、決勝でよいスタート位置が選べず、両ヒートとも出遅れての3位にとどまりました。

15IA-2決勝ヒート2では、スズキとカワサキのファクトリーマシンを破り、ホンダがワン・ツー・フィニッシュを達成。星野優位選手(右)は、再びランキングトップに浮上。田中雅己選手(左)は現在ランキング4位です。

16レディースクラス決勝のスタートシーン。ここから邵洋子選手(#2)が抜け出して、序盤から後続を引き離して勝利。2位には竹内優菜選手(#4)が入り、今季初表彰台に登壇。畑尾樹璃選手(#7)が3位となりました。

17開幕から2戦は、スタート直後の転倒に巻き込まれるなどの不運もあり、思うような成績が残せずにいた、レディースクラスの邵洋子(しょう ようこ)選手。しかしこれで、2連勝を達成。いよいよ本領発揮といったところです。

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