2012 全日本モトクロス選手権 第1戦 九州大会

掲載日:2012年05月08日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ

IA-1ヒート1は、スタートからトップに立った成田亮選手(#1)が、一度もその座を譲ることなく、トップを独走して勝利しました。

国内モトクロスシーンが開幕!
チーム移籍など見所の多いシーズンになる予感が

2012年の全日本モトクロス選手権が開幕。第1戦九州大会が、4月7日(土)~8日(日)に熊本県のHSR九州で開催されました。各クラスの決勝が行われた日曜日は、気温が20度近くまで上がる、春らしい穏やかな晴れ模様。阿蘇の火山灰とメンテナンスのために持ち込まれた褐色土が混ざった路面は、強い日差しにより乾き、ホコリが多めに舞うコンディションとなりましたが、2日間で7,800名のモトクロスファンがレース観戦を楽しみました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1では、30分+1周で競われる午前・午後ふたつのヒートレースを、いずれも今季はホンダファクトリーチームに移籍した成田亮選手(#1)が勝利。同じく国際A級ライセンス保持ライダーが参加する、排気量250ccの4ストマシンで競われるIA-2では、ヒート1をホンダサテライトチームに在籍する星野優位選手(#166)、ヒート2をカワサキファクトリーライダーの三原拓也選手(#1)が制しました。なおIA-2は今季から、24歳以下という参戦年齢制限が設けられています。

また、男子顔負けの熱いレースが繰り広げられることで知られているレディースクラスでは、約1年ぶりに膝のケガから復帰した安原さや選手(#20)が勝利しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01ホンダのニューマシンに乗り替えてもこれまで同様に、成田亮(あきら)選手のライディングは、ときにアグレッシブ、ときにスマートです。

02IA-1決勝ヒート1で2位に入賞した、スズキファクトリーライダーの小島庸平選手。昨年度は同クラスランキング3位に輝いています。

03IA-1決勝ヒート1では、レース中盤から最終ラップまで、小島庸平選手(#44)と新井宏彰選手(#331)が、超接戦の2番手争いを展開!

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。中央が優勝したホンダの成田亮選手、左が2位に入ったスズキの小島庸平選手、右が3位となったカワサキの新井宏彰選手。

05IA-1決勝ヒート2も、再び成田亮選手(#1)と平田優選手(#6)のホンダファクトリー勢が好スタート。成田選手が1周目に、トップへと浮上しました。

06今季からヤマハトップチームに移籍したIA-1の田中教世(たかせ)選手。ヒート1は転倒の影響で13位に終わるも、ヒート2では成田亮選手を追い2位に!

07IA-1決勝の両ヒートで4位に入賞。表彰台圏内にはわずかに届きませんでしたが、ホンダファクトリーチームの平田優選手も開幕戦から好調です。

08両ヒートで表彰台の頂点に立ったIA-1の成田亮選手。昨年度はヤマハでこの最高峰クラス王者となり、全日本通算100勝も達成しています。

09カワサキのイメージが強かった田中教世選手は、成田亮選手に代わりIA-1ヤマハトップチームへと移籍。新たな環境でチャンピオンを目指します。

10IA-1成田亮選手のホンダファクトリーマシンは、これまでとはフレームなどが異なり、サイレンサーが左右2本出しとなったニューモデルです。

11IA-2では星野優位選手が、ヒート1では三原拓也選手に競り勝って優勝、ヒート2では三原選手に次ぐ2位入賞を果たし、総合成績トップとなりました。

12ヒート1は星野優位選手との接触転倒が影響して2位、ヒート2では見事に雪辱を果たした、IA-2の三原拓也選手。昨年度のこのクラスの王者です。

13スズキファクトリーマシンに乗るIA-2の山本鯨(けい)選手。ケガに泣かされてきましたが、IA昇格3年目となる今年はチャンピオン候補のひとりです。

14IA-2決勝ヒート2で3位に入り、IA昇格6年目で初表彰台に立った富田俊樹選手。「シーズンオフから好調で、開幕が待ち遠しかった」のだとか。

15IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央で喜びを表す優勝の星野優位選手。左が2位の山本鯨選手、右が3位の三原拓也選手。今季の中心となりそうな3人です。

16昨年第2戦で膝のケガが悪化し、その後は復帰に向けての治療とリハビリを続けていた、レディースクラスの安原さや選手。復帰レースで優勝!

17レディースクラスの表彰台。中央が、「安原さや、完全復活です」と笑顔をみせた優勝の安原さや選手。左が2位の畑尾樹璃選手、右が3位の邵洋子選手。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索