ユータロー直伝! 林道ツーリング10のポイント/1.アスファルトでの走り編

掲載日:2018年07月18日 フォトTOPICS    

取材協力/内山ユータロー、本杉卓也
文/ガルル編集部 写真/舟橋 賢 ライダー/内山裕太郎
記事提供/ガルル編集部
※この記事は『月刊ガルル vol.365』に掲載された内容を再編集したものです。

林道でのキープレフトは、危険回避の大原則!

林道のプロローグともいえるアスファルト。こんな舗装路、楽勝だよと気を抜きがちだが、じつはダート以上に難しさと危険が潜んでいる。例えば、路面中央に生えている苔や堆積した砂利はスリップや転倒の原因になる。また速度も高めになりがちなので、コーナーでは対向車と出会い頭の正面衝突も起こりやすい。「アスファルトは、ダート部分以上に神経を張り巡らせて走っている」とはユータロー先生。どんなケースがあるか見ていこう!

林道のアスファルト部の中央付近には、苔や砂利など転倒の原因がいっぱい。アスファルト部の中央付近は、砂利が滞積し、さらに日が当たらない部分では苔が群生している場合が多い。コーナーでマシンを倒し込んでいる時にこれに乗り上げたりすると、スリップや転倒することもある。砂利や苔が見えたら注意しよう。上の写真右側は滑りやすい路面で、右側は誰かがスリップした跡だ。

対向車と正面衝突の危険性も!! 林道でハッとする場面として圧倒的に多いのが、コーナーでの対向車とのニアミスだ。とくにアスファルト部では自分も対向車も速度が上がっているので、正面衝突やオーバーランなどにつながる場合も。コーナーは充分速度を落としてキープレフトで走ろう。

林道とアスファルトの境目は、砂利で滑りやすくなっている。ダートが終わった直後のアスファルト部も危険ゾーンだ。ここには車のタイヤが持ち出した砂利が一面に広がっている場合がほとんど。ダート直近だけでなく、10~20m先まで砂利が運ばれていることもあるので、最後まで気を抜いたらダメだ。

ここで悪い例を紹介。コーナーリング中に、路面中央に群生している苔に乗ってしまった本杉くん。「滑る感じはしなかった」というが、バイクを倒し込んだり、アクセルを開けたり、またブレーキをかけたりすると、これがスリップの原因になる。

タイヤで違うON & OFFのグリップ性能。左が公道OKのエンデューロタイヤ、右はOEMのトレールタイヤ。公道OKのEDタイヤを選ぶダート重視派もいるが、舗装路や高速道路での走り心地はもちろん、一般的なフラットダートならトレールタイヤで充分。足着き性でもブロックのハイトが低いトレールタイヤが勝っている。

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