さらにワイドレンジ対応に進化したコンペティション5!

掲載日:2011年09月20日 オフロードアイテムレビュー    

FIM規格に適合し、公道走行可のエンデューロタイヤとして絶大な支持を得ているミシュラン。そのフロントタイヤとしてラインナップされているコンペティション4は、ミディアムソフトからマッド、サンドといったコンディションの悪いレースでのトラクション性を狙って開発されていて、事実、ハードなコース設定のエンデューロで高い装着率と完走率を誇っている。

 

写真/田島真一  レビュワー/内山裕太郎

 

 

そのコンペティション4をベースに、ミディアムハードからマディまでと、さらに幅広いレンジに対応できるよう開発されたのが、コンペティション5だ。カーカスをポリエステル製とすることで軽量化し、トレッドコンパウンドは乾燥路面でのグリップ力とクッション性を向上させている。トレッド中央部には薄いフラップ状のブロックを配置することで、サンドなどの軟質路面でのグリップ力を高めつつ、トレッドに付着した泥を排出するセルフクリーニング性能も向上させているという。また、クッション性が向上したことで、ムースに対するストレスが緩和されるというメリットも生じている。

 

 

[ レビュー ]

テストはエンデューロで活躍中の内山裕太郎選手が担当。場所は福島県チーズナッツパークで、前日の雨でコースはしっとり。装着マシンはヤマハWR250R。
「コーナリングでバイクを寝かせてもフロントが逃げないですね。スリップしやすい斜面のマディでも、想像以上に食い付きます。また、制動時のグリップも良いのでブレーキ性能が上がった感じです。ウッズのやわらかい路面やマディもあるコースを楽に走ってくることができました。
ブロックパターンを初めて見たときは、ブロック自体が小さいので、やや不安もあったんですが、いつも使っているコンペ4よりグリップ力は高いですね。あとは、踏み固まった土や大きな石があるようなロックセクションでの印象が気になりますね。でも、今日の試走でやわらかい土や泥に強いという手応えを感じたので、今後のレース用に自分でも買ってみようと思います。これに合わせてリヤもさらにハイグリップ化などの進化をするといいですね」と、新しいタイヤに大きな刺激を得たようだ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①耐ブロックチッピング(ブロック飛び)性能向上が追求されたブロックパターン。コンパウンドも新配合となり、ブロック欠けしにくくなっている

 

②ブロック間にある板状のブロックがセルフクリーニング性能を向上。軟質路面でのグリップ力向上に大きく貢献するという。ブロック表面とトレッド面にミシュランのMが刻印されている

 

③「こうした柔らかい路面でフロントタイヤが逃げにくくなっているのが、はっきり体感できます」と内山裕太郎選手は、軟質路面での性能向上を高く評価

 

 

[ 商品情報 ]

MICHELIN

ENDURO COMPETITION 5

価格/オープンプライス

重量/3750g(編集部実測値)

サイズ/90/90-21 M/C 54R TT

 

 

[ お問合せ ]

日本ミシュランタイヤ

TEL/0276-25-4411

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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