ノーマルから重量を半減しレスポンスも改善、アメリカで開発されたボルトオンサイレンサー

掲載日:2011年01月17日 オフロードアイテムレビュー    

USヨシムラが開発したWR250R/X用RS-2スリップオンサイレンサーが、横浜のバイクショップ・アルファスリーによって輸入販売されることになった。

 

 

[ 編集部コメント ]

USヨシムラは、ヨシムラのアメリカ進出に伴い1973年に設立。日本国内とは異なるフィールドで開発することで、ヨシムラジャパン製品とは違った乗り味を実現しているのが特徴だ。このRS-2スリップオンサイレンサーも、アメリカのクローズドコースでの使用を前提として製造されたもので、国産4 メーカー、KTM、BMWのモトクロッサー、エンデューロレーサー用を多数ラインナップしている。

 

そんな中、現地でもナンバー付きモデルとして発売されているWR250R/Xを、クローズドコースで使用するユーザーが増えてきた。ステンレス製とすることで、ノーマルから重量を半減。排気効率を高めることでレスポンスを改善し、コントロール性を高めているのが特徴だ。軽量なサイレンサーを求めるWR250Rユーザー。その声に応えるためにリリースされた1本なのだ。

 

[ DETAILS ]

写真/酒井一郎、レビュワー/小川浩

 

このRS-2スリップオンサイレンサーは、その名のとおり差し込むだけのスリップオンで交換完了できる。ステー位置もピッタリと合い、クリアランスも適正になっている。EXUPを取りはずせば10分程度で作業終了できるだろう。ひと昔前のUSヨシムラ製サイレンサーは、ボルト留めするからボルトオンと呼ぶ、という具合で調整しながら装着する必要もあったが、現在の品質は大幅に向上しているのが分かる。

 

装着後にまたがると、リヤまわりを明らかに軽く感じる。この軽さは、走行時はもちろん、スタックした際の押し引きでもかなり威力を発揮してくれる。エンジンをかけると、アイドリングから歯切れの良い音に変わっている。アクセルを開け閉めすると「バウンバウン」とレーサーYZに似た排気音で、付きの良さを感じる。実際に走行すると、どの回転域からでもエンジンが付いてきて、しかも欲しいパワーが出てくる。アクセルでリヤを振り出しやすく、ここ一発のパワーも得られる。積極的なマシンコントロールに応えてくれるサイレンサーだと感じられた。

 

サイレンサーの取り付けステーにはゴムブッシュが圧入され、振動や衝撃を軽減してくれる。

 

サイレンサーとエキパイのジョイントにはスプリングを使用。激しい動きの多いオフロード走行に対応した作りになっている。サイレンサーにはヒートガードが装着され、ボディアクションした際のパンツとの引っかかりを防ぎ、熱による穴開きも低減する。

 

消音はパンチングメッシュで行っている。60時間走行後にワイヤーブラシで汚れを落とす。

 

取り付けは付属のボルト、クランプで、まさにボルトオンできる簡単さだ。

 

ノーマルよりコンパクトで、横方向への張り出しも少ない。重量を半減しつつ、質感の高さもアピールできる。ただし、排気音は大きい。クローズドコースでの使用を推奨する。なお、このサイレンサーはアルファスリーが輸入販売しているので、問い合わせはアルファスリーまで。

 

[ SPECIFICATIONS ]

メーカー/US.YOSHIMURA
商品名/RS-2 スリップオンサイレンサー
重量/2,400g(サイレンサー)、666g(エキゾーストパイプ) ※編集部実測値
材質/ステンレス
適合車種/WR250R/X
価格/52,000円

 

[ お問い合わせ ]

アルファスリー
電話/045-861-3161

 

[ リリース元 ] アルファスリー
[ 記事提供 ] ガルル編集部

 

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