快晴から薄暗い夕暮れ時まで幅広く使えるモトクロス用ゴーグル

掲載日:2017年12月12日 オフロードアイテムレビュー    

写真/楠堂亜希・長谷川徹  レビュワー/栗原守睦

SPY/OMEN MX GOGGLE

モトクロス用ゴーグルで主流となっている、アウトリガータイプのゴーグルだけあって、顔とのフィットはかなり高い。着脱可能なノーズガードは大きすぎず、ゴーグルに付けた状態でもヘルメット側のノーズガードと干渉しにくい作りだ。

SPYゴーグルの特徴である「ハッピーレンズ」がとにかく秀逸。ハーフミラー状のレンズで、やや黄色みがかって見える。太陽がぎらつく日中にダートを走ってみると、路面の凹凸がくっきりと浮かび上がりラインを選びやすいのだ。さらに、周囲が暗くなった夕暮れ時でもコントラストがはっきりし、ライディングに集中できる。完全に陽の落ちた街中でも使ってみたが、クルマのヘッドライトのギラツキを軽減してくれるので、クルマや歩行者の動きも確認しやすかった。空気を積極的にゴーグル内に取り込みレンズの曇りを解消するベンチレーションも、低速からかなり効く!

バイクの押し引きが多いハードなエンデューロレースでも、これなら常に快適な視界を確保してくれるだろう。

1994年にアメリカのサンディエゴで創立されたSPY。スーパークロスチャンピオンのジェレミー・マクグラス、リック・ジョンソンを招き、開発と改良を重ねることで、競合ひしめくなかで頭角を現していった。現在ではモトクロスゴーグルにスノーゴーグル、サングラスなどアイウエアを多数リリース。今回レビューするのは、SPYがレースで培ってきたさまざまな技術を投入したモトクロスゴーグルのトップエンドモデル・OMENだ。

[ SPECIFICATIONS ]

  • メーカー/SPY
  • 価格(税抜き)/1万6,000円
  • 重量(編集部実測)/135g
  • サイズ/M/L

[ DETAILS ]

ヘルメットとのフィッティングもよく、激しくヘルメットを動かしてみてもずれることはない。取り外し可能なノーズガードがあり、飛び石などがヘルメットとグーグルの隙間から入ってくるのを防いでくれる。

顔との一体感を高めるアウトリガータイプを採用。バンドの裏側には滑り止めのシリコンがつけられている。

4層構造のスポンジフォームを採用し、顔とも隙間なくフィット。肌へ当たる部分は柔らかいフェルト状で、汗の吸収性もよく、激しいライディングでも快適なつけ心地だ。

ゴーグルを収納する袋とクリアレンズ、ティアオフシールドが付属。収納袋はレンズを入れるポケットが設けられ、キズが付くのを防いでくれる。

ミドルクラスのKLUTCHゴーグル(価格:1万2,000円/税抜き)。ハッピーレンズと曇りにくいエアベントによりクリアな視界を確保。クリアレンズ、ノーズガード、収納袋が付属する。

[ お問い合わせ ]

電話/075-314-0051

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