車両との接続はバッテリー端子に繋ぐだけ! 軽い着心地で運動性も高い電熱ジャケット

掲載日:2014年11月18日 オフロードアイテムレビュー    

2001年にイタリアで設立され、寒冷地での作業用ウエアからスタートした電熱ウエアメーカーのクラン。そこでのノウハウを生かしたバイク用電熱ウエアは、寒さ厳しい季節でもライディングを楽しみたいライダーたちが選ぶ定番の商品になっている。ラインナップはジャケット、ベスト、インナーパンツ、ソックス、グローブと、すべて揃えれば体全体を温めることが可能。ケーブル類の種類も多く、シガーソケットやヘラーソケットから電源を取ることもできる。

 

写真:楠堂 亜希/レビュワー:栗原 守睦

 

 

[ レビュー ]

一度使ったら手放せないと言われる電熱ウエア。今回はジャペックスが取り扱うクランのホットインナージャケットを実際に使用してみた。

 

まずは着心地をチェック。電熱線が胴体部分の前後、腕、エリに入っているが、気になるようなゴワツキはなく普通のインナージャケットとなんら変わらない。身長163cm、体重70kgのまるっこい体型のテスターがLサイズを着用したが、フィット感は気持ち余裕がある程度。平均体重のひとならば、通常着ているサイズで間違いないだろう。肝心の電熱の効果だが、スイッチを入れてからの温度の立ち上がり方が速く、わずか1~2分でジャケットは温かくなった。とくに効果を感じたのはエリまわり。面ファスナーでフィット感を調節でき、冷たい空気の侵入をシャットアウトしてくれる。数分もすれば、コタツに首まで入っているような温かさだ。

 

ただし注意が必要なのは、250cc以上の車両での使用を推奨していること。小排気量車だとバイクの発電量が足りず、使用できないことがあるためだ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

ジャケット内側の膨らんでる部分が電熱線の通り道だ。その電熱線の周囲に空気の通り道を設けることで、温められた空気がジャケット内を効率よく循環する仕組みだ。裏地全体がメッシュ地なのも、空気の循環を高めるため。

 

ジャケットの下部には、温められた空気を留めるためにウエスト幅を調整できるコードロックを装備。ウエアの汚れがひどい場合には、常温水と中性洗剤でもみ洗いが可能。ただし、バッテリと接続するコネクター部分は水がかからないようにする必要がある。

 

運動性を高めるため、背中の肩部分に伸縮性のある素材を使用。この伸縮素材の採用でジャケットがスリムに作られているため、ボディにほどよくフィットする。

 

冷気が入りやすい袖口にはフィットする伸縮性素材を用い、フィンガーホールも装備する。

 

今年のモデルから2段階で温度調整が可能なスイッチが標準装備。12Vバッテリ?に直結して電源を取るケーブルには、安全のためヒューズを備える。

 

[ ポイント ]

電熱線のまわりに設けられた空間で温かい空気が循環

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/KLAN

製品名/HOT INNER JACKET

価格/1万9,800円(税抜き)

販売元/ジャペックス

重量/695g Lサイズ(編集部実測値)

サイズ/S、M、L、XL、2XL、3XL、4XL

カラー/ブラック

定格電圧:12V 定格電流:4.2A 消費電力:50.4W

装備品/バッテリ?ケーブル、2ポジションロングスイッチケーブル

 

 

[ お問い合わせ ]

ジャペックス

TEL/03-3773-7633

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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