低い姿勢でスタートダッシュを決めるホールショットデバイスのリヤショック版

掲載日:2014年10月14日 オフロードアイテムレビュー    

モトクロスでのスタートはレースを大きく左右する重要な場面だ。そこでホールショットを奪うことは、その後のレース展開を有利に運ぶことができる。そのため、フロントサスを縮めウイリーを抑制し鋭いスタートダッシュを可能とするホールショットデバイスはもはやなくてはならない装備のひとつだ。今回テクニクスからリリースされたのはそのリヤショック版の製品。リヤショックを縮め、重心を低くし、鋭いダッシュを決めるための商品なのだ。

 

写真:長谷川 徹/レビュワー:東福寺 保雄/まとめ:栗原 守睦

 

 

[ レビュー ]

WGPモトクロスのレーシングチームも採用しているホールショットリンクが、日本国内でも販売開始となった。同製品はホールショットデバイスと一緒に使用することを推奨。東福寺氏のCRF450Rに取り付け、使用した感想を聞いてみた。

 

「CRF450Rへの取り付けには加工が必要でした。リヤショック下側に使用する付属ボルトが長かったのです。しかし、手頃なワッシャーを噛ませることで取り付けることができました。コースに車両を持ち込み、ショックを縮めてみると、その違いは如実に表れました。アクセルをあけ、スタートダッシュをするとホールショットデバイスと併用したこともあり、重心が低いままダッシュをしていきます。気になったのは、リヤショックを縮めたことでショックの動きが固くなったこと。路面の凸凹が少ないコースの方が効果的でしょう。モタードのレースでも使えるかもしれません。今回はショックを縮める範囲が小さいボルトを使用しましたが、15~30mm縮めるボルトだと、セットするのにもう少し力が必要となりそうですね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

リンク側ではショックを縮める範囲を4段階で設定できる。製品の素材には超々ジュラルミンと呼ばれる7075合金を使用。アルミ合金のなかでも最高レベルの強度を誇るこの素材からCNC切削加工で作り出されている。

 

リンクにはローラ?ベアリングが使われている。

 

リヤショック下側の固定ボルトは、0~15mm縮めるときに使用するものと、15mm~30mm縮めるときに使用する2種類が付属。ボルトの切り欠きを(次に続く)、

 

(続き)写真の偏心式のフック部分に引っ掛けてリヤショックを縮める。

 

上の写真がリヤショックを縮めないノーマルの状態。
下の写真が、0~15mm縮めるボルトを用い、偏心式のフック部分は4段階のうちの3段目を選択した状態。リヤタイヤとサイレンサーの隙間を見比べれば、どれほど姿勢が低くなっているかは一目瞭然だ。リヤショックを縮めてセットするためには、一人がリヤショックを縮め、もう一人が偏心式フック部分(1番目の写真)を押してボルトの切り欠きにセットする作業が必要となる。

 

[ ポイント ]

コース状況やライダーの体格・好みで8段階から選択

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/TECHNIX

製品名/TGR HOLE SHOT LINK

価格/3万8,000円(税抜き)

販売元/テクニクス

重量/411g(編集部実測値)

対応車種/KX250F(2014)、KX450F(2013-2014)※1、CRF250/450R(2014)、RM-Z250(2014)、RM-Z450(2014)、YZ250F/450F(2014)※1、SX125/250F/350F/450F(2014)※2
※1:STDに加えて+2mmレングスの製品もあり
※2:STDに加えて+1.25mmレングスの製品もあり

 

 

[ お問い合わせ ]

テクニクス

TEL/048-733-9055

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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