柔軟さとフィット感を両立し、衝撃吸収性も確保したインナー型ボディプロテクター

掲載日:2014年04月08日 オフロードアイテムレビュー    

死亡事故につながる原因の第1位は頭部外傷だが、第2位は胸部外傷であるという。レースシーンではジャージの上に着用するアウター型がロングセラーとしてあるが、街乗りやツーリングには大仰すぎる感がある。そこで、柔らかい素材を使用してフィット感を高め、薄く仕上げることでジャージの中に着用するインナー型への注目度が高まっている。ソフトコンジャケットは、そうした流れの中で登場してきたスコットの最新ハイエンドモデルだ。

 

写真/酒井 一郎 レビュワー/小川 浩康

 

 

[ レビュー ]

高い強度を持つプラスチック製アウター型プロテクターの安心感は身をもって体感しているが、レビュワーはそれよりひとまわり小振りなプラスチック製アウター・インナー兼用プロテクターを愛用している。フィット感とプロテクション性のバランスがいいと感じているからだ。そして、インナー型を積極的に使用してこなかったのは、フィット感のよさを感じる反面、プロテクション性能に不安を感じていたからだ。それとインナー型はプルオーバーのものが多く、脱ぎ着しにくさも敬遠する理由になっていた。

 

このソフトコンジャケットは前面にファスナーがあり、格段に脱ぎ着しやすいのがまず好印象。伸縮性のあるメッシュ素材には適度なフィット感はあるが、腕上がりを誘発するような締めつけ感はなし。胸と背中のパッドはSAS TEC社製のオリジナルで、体の動きを妨げない低反発クッションのような柔軟さが感じられた。このパッドは衝撃が加わると硬くなるということもあり、プロテクション性の高さが感じられた。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ][ 2 ]レビュワーは身長173cm。Lサイズを着用した状態。胸はボディアクションを妨げない形状と場所に配置され、背中は脊椎をしっかりとガードしているのが分かる。パッドの存在感はあるが、柔軟さもあるので異物感はない。肩と肘にもパッドが装備される。こちらは取り外し可能になっている。

 

[ 3 ]親指で押し込むとパッドはくぼみ、ゆっくりと元の状態に戻ってくる。低反発クッションに似た感触だ。このパッドはSAS TEC社製のオリジナルで、通常は柔らかく高いフィット性を持ち、衝撃が加わると硬くなりプロテクション効果を発揮するという性質を持っている。

 

[ 4 ]背中パッド上部のくぼみは、リアットブレイスに対応するためのもの。

 

[ 5 ]腕部分はARM PUMP FREE ZONEというストレッチバンドを装備。ホールド力を緩めに設定することで血行の流れを妨げず、腕上がりを抑制してくれる。軽さとプロテクション性を両立し、レースからツーリングはもちろん、街乗りでも着用しやすいスタイルになっているのもいい。

 

[ ポイント ]

高いプロテクション性に包み込まれる着心地

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/SCOTT

販売元/ウエストウッド

価格/3万3,000円(税抜)

製品名/SOFTCON JACKET

重量/1,200g(Lサイズ・編集部実測値)

サイズ/M、L

カラー/ブラック

素材/ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド

 

 

[ お問い合わせ ]

ウエストウッド

TEL/0297-62-7756

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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