オフロードライディングに必要な足首の動きとプロテクション性を両立したブーツ

掲載日:2014年02月03日 オフロードアイテムレビュー    

有名ブーツメーカーの製造工場として20年以上の歴史を持つフォーマ。現地イタリアでは厳選した素材選びと高い技術力に定評があるという。「バイクに乗る時だけでなく、バイクから降りた後でも歩きやすい」ことをコンセプトとし、すべてのプロダクトはヨーロッパ圏内で生産するという徹底した品質管理もおこなっている。そのフォーマ製オフロードブーツのトップモデルがこのプレデターで、デュアルピボットという機能が最大の特徴になっている。

 

写真/酒井 一郎/ レビュワー/小川 浩康

 

 

[ レビュー ]

プレデターブーツにはプラスチック製プロテクションパーツが多用されているので、高いプロテクション性能と引き換えに硬い履き心地になっているのだろうと予想していた。

 

しかし、その予想はブーツを履く段階で覆された。デュアルピボットと呼ばれる機能のおかげで、プロテクションパーツが後方に大きく倒れ、モトクロスブーツとは思えないほど足入れがしやすかったからだ。このデュアルピボットは後方に33度、左右に15度ほど可動することで、足首の屈伸はしやすく、左右方向の捩れを防いでいる。この足首の動かしやすさのおかげで、履いてすぐでもブレーキペダルとシフトペダルの操作が無理なくおこなえた。と言ってもエンデューロブーツほど足首まわりに柔軟性があるわけではなく、剛性感のある履き心地はモトクロスブーツ然としたもの。ただし、歩行性にこだわっているということもあり、モトクロスブーツとは思えないほど歩きやすかった。操作性とプロテクション性のバランスがいいモトクロスブーツだと感じられた。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]上下に2つある銀色のパーツがデュアルピボット。この2点がそれぞれ支点となり、足首の前後方向の動きをスムーズにしてくれる。このピボットはファイバーグラスとカーボンファイバーで補強されたナイロン製コネクターでつながれ、左右方向への捩れを防いでいる。バックルはロックを解除してからリリースするという2段階式で、確実性を高めている。

 

[ 2 ]ブーツ内側にゴム製のヒートグリップを配置。熱による変形を防ぎつつ、マシンホールド性を高めている。デュアルピボットは内側にも装備されている。

 

[ 3 ]ブーツ内装には履き心地を高めるメッシュ素材を配置。開口部には立体成型のパッドを装備し、足とのフィット感を向上している。

 

[ 4 ]ソールはスカイウォーク社製フラットタイプ。ライディング時は路面に引っかかりにくいが、歩行時には適度なグリップ力を発揮する。

 

[ 5 ]デュアルピボットのおかげでプロテクションパーツが大きく倒れる。脱ぎ履きしやすいのも特徴のひとつ。バックルベルトが長いので、ニーブレイスの装着も問題ない。サイズ寸法はガエルネに近いように感じた。

 

[ ポイント ]

はじめてのモトクロスブーツとしても着用しやすい

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/Forma

販売元/岡田商事

価格/5万4,600円

製品名/PREDATORブーツ

重量/2,250g(27.0cm片足・編集部実測値)

サイズ/26.0cm~29.0cm

カラー/オレンジ、ホワイト、ブラック

素材/マイクロファイバー、ポリマー

 

 

[ お問い合わせ ]

岡田商事

TEL/03-3459-8281

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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