アステリスク製ニーブレイスに新型ストラップが採用された

掲載日:2014年01月07日 オフロードアイテムレビュー    

医療用ニーブレイスが主流だった2001年。数名のモトクロスライダーが、モトクロス向けニーブレイスを開発するために設立したのがアステリスク社だ。幅広い調整機能を実現する3次元可動マルチピボットヒンジを開発し、R・カーマイケル、J・スチュワート、C・リードといったトップライダーからも支持を得ている。このCELLは新型ストラップを採用し、的確なアジャストとすばやい着脱を両立しているのが特徴になっている。

 

写真/長谷川 徹/ レビュワー/小川 浩康

 

 

[ レビュー ]

左ヒザ内側靭帯を断裂しているレビュワーにとって、ニーブレイスはオフロードコース走行の必需品となっている。これまで数々のブランドを試してきたが、フィット感はいいがヒンジ部分がかさ張ったり、軽くて薄く収まっているがフィット感はイマイチだったりと、すべてに満足できるモノは見つからなかった。

 

CELLもそんな結果になるだろうと予想していたのだが、フィット感のよさに驚かされた。ヒンジ部分が立体的に可動することで脚を圧迫することがなく、そのヒンジ部分も薄く仕上がっているのでブーツとのマッチングも良好。片足830gと軽量なことも装着感のよさになっていた。実際にダート走行してみてもフィット感は良好で、どこかに痛みを感じることは皆無だった。またスリムなヒンジ部分はライディングポジションにも悪影響せず、ボディアクションしやすいのも印象的だった。いちばん最初のフィッティングは少し手間がかかるが、それを決めてしまえば新型ストラップのおかげで着脱もすばやく行えた。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ][ 2 ][ 3 ]3次元可動マルチピボットヒンジの太もも側フレームを動かしてみたところ。『1』は内側、『2』は真ん中、『3』は外側にズラした状態。ライダーの脚に合わせて可動するのでフィット感がよく、ニーブレイス装着時に痛みを感じることがなくなる。

 

[ 4 ]新開発ストラップ。一度アジャストを決めてしまえば、このストラップだけで着脱できるようになる。

 

[ 5 ]付属のアンダースリーブを履き、ヒザを90度に曲げた状態でCELLを装着。決められた順番に従いストラップを締める。

 

[ 6 ]付属の工具を使いアジャスターを締めこんでいき、パッド部分をアジャストする。そしてヒンジ部分に工具を使い、ヒザの可動角度を調整。これでライダーの脚とピッタリとフィットする。ブーツとインナースリーブに穴あけ加工することで、CELLのストラップとブーツを固定できるようになり、よりフィット感を高めることもできる。

 

[ 7 ]向かって右側はCELLを装着、左側は何も装着していない状態。ヒザ部分が若干膨らんでいるが、全体的な太さはそれほど変わっていない。このスリムさがライディングポジションに違和感を与えず、ボディアクションのしやすさになっている。安い買い物ではないが、内容を考慮すればコストパフォーマンスはかなり良好だと思う。個人的には次期ニーブレイス候補。

 

[ ポイント ]

フィット感が抜群の安心感。間違いない仕上がり

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/Asterisk

販売元/ウエストウッド

製品名/CELL ニーブレイス

重量/830g(Mサイズ片足・編集部実測値)

サイズ/S、M、L、XL

素材/カーボンファイバー、ステンレス

 

 

[ お問い合わせ ]

ウエストウッド

TEL/0297-62-7756

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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