ライディング時の雨や風から体の冷えを防いでくれるオーバージャケットが登場

掲載日:2013年10月28日 オフロードアイテムレビュー    

落ち着いたデザインを採用しているファーストレーシングは、フランス屈指のオフロードウエア&アクセサリーブランドだ。トップライダーたちが実戦テストを繰り返し、高品質のマイクロメッシュ・ポリエステルといった素材を適所に採用した製品作りが特徴となっている。このエンデューロオーバージャケットは、ファーストレーシング製モトクロスレインオーバージャージに、フロントジッパーをプラスして開発しているという。

 

写真/酒井 一郎 レビュワー/小川 浩康

 

 

[ レビュー ]

これまで販売されてきたレインオーバージャージは、頭からかぶるプルオーバータイプが多かった。雨や風の浸入を防ぐためには、フロントジッパーのないほうが有利だからだ。

 

しかし、ファーストレーシングのエンデューロオーバージャケットはフロントジッパーを装備することで、着脱のしやすさを前面に出してきた。テスト当日は晴天だったので雨の浸入はチェックできなかったが、フロントジッパーは止水タイプではないので多少の浸水はあるかもしれない。ただし、高速道路の流れに乗って走行した時の防風性はかなり高かったのを確認。走行風による体の冷えはかなり低減されるはずだ。

 

こうした防風性の高さは、エンデューロの渋滞時や転倒からのリカバリーで体の蒸れにつながりやすい。このエンデューロオーバージャケットがフロントジッパーを採用したのは着脱しやすさだけでなく、そうした状況での効果的なベンチレーション性のためだろうと思った。体の動きを妨げないゆったりした作りもオフロード向けだと感じられる。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]ポリエステル製素材は強度もあり、高い防風性を実現している。完全防水ではないが、雨や風から体の冷えを防ぐ効果を発揮してくれる。襟まわりに柔らかい生地を採用しているので、首に不快な着用感はなかった。

 

[ 2 ]袖の下とボディサイドには伸縮性のあるメッシュパネルを配置。通気性を確保しつつ、ボディアクションを妨げない着心地も実現している。

 

[ 3 ]右袖にはジッパー付ポケットを装備。クルマのカギ、エンデューロのタイムカード、ETCカードといった小物の収納に便利。

 

[ 4 ]裾のドローコードで走行時のバタつきを低減できる。フロントジッパーは止水タイプではないが、前身ごろのフタで雨や風の浸入を軽減している。

 

[ 5 ][ 6 ]Mサイズの着用図。ライダーの身長は173cm。ジャージの上に着用するオーバージャケットなので、ゆったりしたサイズとなっている。ブレストガード着用にも対応した作り。転倒時の破損や木の枝による裂けを防ぐために生地自体に強度を持たせている。そのため、着心地は多少硬め。

 

[ ポイント ]

雨天や強風時にライダーの疲労を軽減してくれる

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/FIRSTRACING

販売元/タムレーシングプロダクツ

製品名/ENDUROオーバージャケット

重量/350g(Mサイズ)

サイズ/M、L、XL

カラー/ブラック

素材/ポリエステル

価格/1万1,550円

 

 

[ お問い合わせ ]

タムレーシングプロダクツ

TEL/048-202-5890

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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