クロスカントリースタイルのエンデューロをターゲットにしたレース専用タイヤが完成!

掲載日:2013年03月19日 オフロードアイテムレビュー    

公道走行対応のFIM規格エンデューロタイヤD909に続き、エンデューロレース専用タイヤAT81がダンロップからリリースされた。鈴木健二、納屋望の両名を中心として開発されたこのAT81は、公道走行のないクロスカントリーレース向けが開発テーマとなっている。つまりJNCCでの勝利をターゲットとしているのだ。マッド路からハード路まで幅広く対応し、とくにガレ場などのスタック発生ポイントでグリップ力・トラクション性を発揮するという。

 

写真/酒井一郎 レビュワー/石井正美

 

 

[ レビュー ]

テストライドはレジェンド石井正美氏に依頼。ハスクバーナTE250Rに110サイズを装着し、小雨の降るダートコースを走行。マディ、ガレ場、玉石、サンド、ウッズとさまざまな路面を走破。空気圧は前後0.65に設定した。

 

「前後ともに苦手な路面がないね。リヤは濡れた玉石でもグリップがよく、晴れた日と同じ感覚でアクセルを開けていける。クッション性もよくトラクションのかかり具合が分かりやすいんだ。このクッション性のよさはフロントにもあって、接地感と安定感のよさになっている。少し寝かせにくいところもあるけれど、それがハンドリングをしっとりさせて、路面状態が分からないエンデューロで絶大な安心感を与えてくれるんだ。D909とMX51(ミディアム路面用モトクロスタイヤ)の中間くらいの剛性になっていて、ブレーキング時によれたりすることなく制動力もしっかり発揮してくれる。加速時にパワーが食われることもないから、これ1本でJNCC全レースに対応できると思うよ」

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]「AT81Fは剛性がありつつショック吸収性がよく、どんな路面でもハンドリングが落ち着いている。フロントはこれで決まり」と石井氏はかなりの高評価。

 

[ 2 ]リヤは110(250用)と120(450用)の2サイズ設定。コンパウンドを新配合し、高いグリップ力と耐久性を両立している。「サイドまでブロックがあるから、キャンバーでアクセルを開けても食いつく。晴れのプラザ阪下で1レースもてば、耐久性もあると言えるね。3月18日のレースが楽しみだよ」

 

[ 3 ]モトクロスタイヤや難所系タイヤのように、ピンポイントで抜群のグリップ力を発揮するタイヤではないが、FIM規格エンデューロタイヤ以上のグリップ力を持つ。「オールマイティという言葉がぴったりの仕上がりだね」という石井氏は、JNCCにAT81をチョイスするとのこと。

 

[ ポイント ]

ダート路面でオールマイティに対応。JNCCに最適

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/DUNLOP

販売元/ダンロップ

製品名/AT81F/AT81

価格/オープンプライス

サイズ/90/90-21 54M(AT81F)、110/90-18 61M、120/90-18 65M(AT81)

 

 

[ お問い合わせ ]

タイヤお客様相談室

TEL/0120-39-2788

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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