性能と価格のバランスがいいモトクロスブーツ

掲載日:2012年01月24日 オフロードアイテムレビュー    

ジェイムス・スチュワートやアーネスト・フォンセカといったトップライダーたちの意見を取り入れ、運動性・通気性・耐久性を高次元でバランスさせたプロダクトをリリースしているアンサーは、アメリカンレーシングアパレルを代表するブランドだ。そのアンサーがオフロードブーツ「ポディウムブーツ」を開発し、ウエストウッドが国内で販売することになった。

 

写真/酒井一郎  レビュワー/小川浩康

 

 

ポディウムとは表彰台を意味する言葉で、まさにモトクロスで勝てるブーツとして開発されている。ブーツ本体は革をベースとし、つま先からくるぶしにかけてプラスティックパーツを配置し、プロテクション性を高めている。バックル、ストラップ、スネといった部分もプラスティックパーツを使用することで、強度と軽量化も両立しているのが特徴だ。また製造コストも抑えられているので、低価格化にも成功。アンサー正規代理店であるウエストウッド会員になれば2万円を切る価格で購入することもできるという、コストパフォーマンスのよさも大きな魅力になっているのだ。

 

 

[ レビュー ]

レビュワーの普段履きは26.5㎝か27㎝。今回は27㎝相当のUS9サイズをチョイスした。
やや細身に仕上げられたフォルムとなっているが、ニーブレイスを装着した状態でもスムーズに履くことができた。レビュワーのニーブレイスはヒンジ部分が大きいのだが、ストラップの調整幅には余裕があった。ニーブレイスとの相性を気にする必要はないと考えてもいいだろう。
バックルとストラップはプラスティックパーツだが、カチッとした操作感があり、剛性感にも不安はなかった。つま先や足の甲がブーツ内部と当たることもないので、平均的な日本人の足型ならフィッティングも問題ないだろう。
つま先からくるぶしにかけてプロテクションパーツが配置されていることもあり、足首の左右方向への無駄な動きはシャットアウトされる。プロテクションパーツのないエンデューロブーツと比較すると、シフトやブレーキ操作に硬さを感じたが、何度か使用するうちにアタリがついてくるだろう。プロテクション性と軽い装着感の両立が印象的な一足だ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①つま先からくるぶしまで、広範囲をカバーするプロテクションパーツ。部分的に厚みを変えて波形に配置することで、足首の左右方向への動きは抑えつつ、上下方向へは動かしやすいようにしている

 

②ソールはフラットタイプを採用。フラットな場所での歩行性は良好。ただし、アタックツーリングや押しの入るエンデューロでは、エンデューロブーツほどのグリップ力は期待できないだろう

 

③バックルとストラップはプラスティック製だが、確実にロックできる。軽量化にも貢献している

 

④内装パーツはクッション性があり、当たりの柔らかい履き心地を実現している

 

⑤ニーブレイスをした状態で履いているが、ストラップにはまだ余裕があった。価格帯としてはエントリーブーツに位置していても、ニーブレイス着用を前提に作り込まれている。履いてすぐは足首まわりに硬さを感じるが、それがモトクロスブーツとしてはプロテクション性の高さとして感じられる。アタリがついてきたら、林道ツーリングにも使用できるだろう

 

 

[ 商品情報 ]

ANSWER

PODIUM BOOTS

価格/2万3100円(会員価格1万9635円)

重量/1760g(27cm 片足・編集部実測値)

カラー/ホワイト、ブラック

サイズ/7、8、9、10、11、12

素材/レザー52%、PU プラスティック42%、PU シンセティック5%、ラバーTPR1%

 

 

[ お問合せ ]

ウエストウッド

TEL/0297-62-7756

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索