暖かさと操作性が両立し使いやすい電熱グローブ

掲載日:2011年11月22日 オフロードアイテムレビュー    

バッテリー搭載で車体との配線を排除し操作性を重視したイタリアのブランドKLANの電熱線入りグローブ。車体からの電源確保の煩わしさがなく、乗車時の自由度も高いので、通勤などでの短時間の使用にも適している。

 

写真/酒井一郎  レビュワー/堀田修

 

 

[ アイテム紹介 ]

グローブ、インナージャケットなど、電熱線を利用した防寒アイテムの人気が高まっている。使用素材による防風効果だけでなく、発熱することで暖をとれるので、「走行中に寒さを防ぐのではなく、暖かさを感じられる」のが人気の理由だろう。
そうした電熱線を利用した防寒アイテムは、電源をバイクのバッテリーから取ることが多い。走行中に継続的に電源を得ることができるのがメリットだが、バッテリーからの配線が必要になり、その配線が意外とライダーにストレスを感じさせるのがデメリットだ。
このKLANのインディペンデントグローブは、グローブ本体にバッテリー2個を装備。バイクとの配線をなくすことでライダーの自由な動きを確保しているのが特徴だ。その電熱線も手の甲側に配置し、指先までカバーすることで防寒効果を高め、3段階の温度調整を可能にすることでバッテリー稼働時間も調整できるようになっている。その温度状態もLED表示で分かりやすく、電源の消し忘れ防止にもなっている。バッテリー充電器も標準装備される。

 

 

[ レビュー ]

テスト当日は最高気温19度。風が強く肌寒さを感じる河川敷ダートを堀田修氏に走行してもらった。
「バッテリー内蔵ということで、手に取ってみると重さを感じるのですが、実際に装着してみた感じは一般的なウインターグローブと同じです。むしろインナーグローブのあるレイヤードタイプよりも軽く感じますね。
電熱線は手の甲側に配置され、インナーグローブもないので、レバーやウインカーなどの操作性も良好です。電熱スイッチも視覚的に分かりやすく、グローブを装着した状態でも確実に操作できます。
電熱スイッチを入れると3分くらいで手全体に暖かさが感じられます。指先まで電熱線があって、末端から暖められるので今日くらいの気温ならLOWでも十分だと感じました。ただ、誤作動防止のためだと思うのですが、電源スイッチのレスポンスがダルに感じられました。個人的にはもう少しクリック感のあるほうが好みですね。配線がないので煩わしさもなく、使いやすくて暖かいグローブです。ウインターグローブを探している人は一度試してほしいですね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

①薄型バッテリーを片側2個ずつ内蔵。LOWで約7時間、MIDで約4時間、MAXで約2.5時間の暖房時間となっている。MAXはかなり暖かいので、こまめに温度調整するとバッテリーの浪費を防げる

 

②+を約2秒押すと電源が入り、さらに約2秒押すと温度が上がる。温度を下げる場合は-を約2秒押し、LOWから約2秒で電源オフとなる

 

③操作性を損なわないスリムなフォルムになっている。ライディング中はバッテリーの存在感は感じられない

 

④左手人差し指にはタッチスクリーンに反応するTSCという素材を配置。アプリの起動、画面スクールは確認済み

 

⑤バッテリー充電は家庭用コンセントでできる。約3.5時間でフル充電可能

 

 

[ 商品情報 ]

KLAN

INDEPENDENT GLOVES

価格/2万790円

重量/250g(片手、バッテリー込み・編集部実測値)

カラー/ブラック

サイズ/S、M、L、XL

素材/ポリエステル50%・ナイロン50%(表地)、ポリエステル100%(裏地)

 

 

[ お問合せ ]

ジャペックス

TEL/03-3773-7633

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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